【育毛トニックとは】医学的な位置付けから期待出来る効果まで

「最近抜け毛が気になる」「頭皮や髪の毛のために何か対策をしたい」そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。育毛に関連した商品はいくつか販売されていますが、ここでは「育毛トニック」について、そもそも「育毛トニック」とは何か、本当に「育毛効果」があるのかを医学的観点から解説していきます。

Okada
岡田 里佳 医師監修
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

目次

  1. 01育毛トニックとは何か
  2. 02医学的観点からどのような効果が期待出来るのか
  3. 03主な市販の育毛トニック
  4. 04女性用の育毛トニック
  5. 05まとめ

育毛トニックとは何か

ここがポイント!

  • 市販されている「育毛トニック」は「ヘアトニック」のことをいう
  • ヘアトニックの多くは「医薬部外品」又は「化粧品」に分類される
  • ヘアトニックの主な効果は「ふけ・臭い・かゆみ・蒸れなどを防ぎ、頭皮を清潔に保つ」事である


育毛トニックは、「ヘアトニック」であり「育毛剤」とは異なる商品です。
ヘアトニックは「液体状の頭皮用のヘアケア用品」をいいます。簡単に説明すると、頭皮に使う化粧水のようなもので、洗髪後の清潔な頭皮に塗布して使用します。ヘアトニックは「医薬部外品」又は「化粧品」に分類されます。「医薬品」ではないため、ドラックストアやコンビニ、インターネットなどで販売されており、誰でも手軽に購入する事が出来ます。
ヘアトニックの主な効果は「ふけ・臭い・かゆみ・蒸れなどを防ぎ、頭皮を清潔に保つ」事です。そのため、頭皮の状態を整えることを目的として使用すると良いでしょう。

参考


脱毛症診断チェック

医学的観点からどのような効果が期待出来るのか

ここがポイント!

  • 育毛トニックの「育毛効果」に医学的根拠はない
  • ミノキシジル配合の「リアップ」には、育毛に効果があると医学的に証明されている

育毛トニックには育毛効果があるのか

育毛トニックは「育毛」という表現がされていますが、医薬品のように脱毛症の治療ができるわけではありません。育毛トニックは、「医薬部外品」や「化粧品」に分類されており、育毛効果が医学的に認められていないのです。あくまでも、頭皮や髪の毛の健康増進が目的であることを心得ておく必要があります。ちなみに、医薬部外品は厚生労働省が認めている有効成分が含まれているので、化粧品に比べると体にもたらす効果は高いと考えられます。

市販されている育毛剤で、育毛効果があるのは「リアップ」

「ミノキシジル」という成分は、発毛・育毛効果が医学的に証明されており、日本皮膚科学会もAGA治療の外用薬として推奨しています。現在、日本で製造販売が認可されているミノキシジル配合の育毛剤は、大正製薬の「リアップ」シリーズのみです。リアップは「一般用医薬品(第一類)」に分類されています。市販されていますが、「第一類医薬品」は薬剤師による薬の情報提供が義務付けられているため、薬剤師がいる店舗でのみ購入する事が出来ます。
最近では、インターネットを介した通信販売でも購入することが出来ます。しかし、通販で購入する際は、「性別や年齢、アレルギーの有無、脱毛の症状など健康状態を報告する」「薬剤師からの薬の情報提供に関するをメールの返信をする」などの条件を満たさないと、商品が発送されない仕組みとなっています。また、使用者からの問い合わせがあった場合には、薬剤師による対応が義務付けられています。
リアップについて詳しくは【リアップ徹底解説】ミノキシジル配合の育毛剤リアップシリーズについて種類・効果・購入方法・費用までをご参照ください。
ミノキシジルは第一類医薬品

ミノキシジル以外にも、「t ‐フラバノン」「アデノシン」など育毛効果が期待されている成分があります。育毛効果に対する医学的根拠は乏しいですが、いくつかの研究で育毛効果が期待される結果が出ており、AGAの診療ガイドラインでも「治療に用いても良い」という評価を受けています。これらの有効成分を含んだ育毛剤は「医薬部外品」に指定されています。
ミノキシジル以外の有効成分について詳しくは「育毛効果を最大化させるための実践法とは|AGA治療薬、市販の育毛剤、育毛シャンプーから食べ物まで医学的根拠の有無も解説」をご参照下さい。

参考

男性型脱毛症診療ガイドライン2010|日本皮膚科学会(pdf資料)
リアップX5(添付文書)|大正製薬株式会社 (pdf資料)

主な市販の育毛トニック


ここでは、主な市販されている育毛トニックを男性用と女性用に分けて、いくつか紹介していきます。

男性用の育毛トニック

男性用の育毛トニックは、使用時にすっきりとした爽快感を得られる事を重視して開発されている傾向があります。ここでは、市販されている男性用ヘアトニックをいくつかご紹介します。

スカルプD 薬用育毛トニック スカルプジェット
成分 豆乳発酵液、カッコンエキス、酢酸-DL-α-トコフェロール、タマサキツヅラフジ、アルカロイドなどなど
内容量 180ml
価格 3,240円(税込み)
URL http://scalp-d.angfa-store.jp/brand/jet/

サクセス バイタルチャージ 薬用育毛剤
成分 t-フラバノン、ニコチン酸アミド、生薬センブリエキス、β-グリチルレチン酸など
内容量 200ml
価格 2,200~2,700円(オープン価格)
URL http://www.kao.com/jp/success/scs_vitalcharge_00.html

DHC 薬用ヘアルーツトニック
成分 β-グリチルレチン酸、アクティブDNAリキッド-D、など
内容量 100ml
価格 5,940円(税込み)
URL https://www.dhc.co.jp/goods/cagoods.jsp?cCode=11908003

フレッシュリアップ薬用育毛トニック
成分 ビタミンE誘導体、センブリ抽出エキス、パントテニールエチルエーテルなど
内容量 185ml
価格 950円(税込み)
URL http://www.taisho.co.jp/riup/freshriup/

バスクリン インセント 薬用育毛トニック
成分 ショウキョウ、センブリ、ニンジンエキスなど
内容量 180ml
価格 400~600円(オープン価格)
URL https://www.bathclin.co.jp/products/incent/

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女性用の育毛トニック

女性用の特徴は、頭皮にやさしい刺激の少ない成分が配合されていて、べたつかずさらっとした使い心地を重視して開発されている傾向があります。
ここでは、市販されている女性用のヘアトニックをいくつかご紹介します。

バイタリズム スカルプケア トニック
成分 ヒドロキシプロピルキトサン、アロエベラエキス, キハダ樹皮エキスなど
内容量 150ml
価格 2,400~2,600円(税込み)
URL http://vitalism.jp/secret/

バスクリン モウガL
成分 ショウキョウチンキ、センブリエキス、ニンジンエキスなど
内容量 60ml
価格 3,240円(税込み)
URL https://www.bathclin.co.jp/products/mouga_l/

セラムノワール  スプラッシングN
成分 パナックスジンセンエキス、和漢植物保湿成分など
内容量 130ml
価格 3,024円(税込み)
URL http://www.shiseido.co.jp/sw/products/SWFG070410.seam?online_shohin_ctlg_kbn=1&shohin_pl_c_cd=109101

ポーラ シンフリー 薬用トニック
成分 エタノール、水、BG、パントテニルエチルエーテル、β-グリチルレチン酸など
内容量 120ml
価格 1,944円(税込み)
URL http://net.pola.co.jp/beauty/products/html/item/001/001/item401.html

資生堂 アデノバイタル アドバンスト スカルプエッセンス
成分 アデノシン、APコンプレックス、オノニスエキスなど
内容量 180ml
価格 7,000円(税込み)
URL http://www.pro.shiseido.co.jp/haircare/adenovital.html


まとめ

育毛トニックはドラッグストアや通販などで簡単に購入でき、気軽に試してみることができます。育毛トニックの中には「育毛効果が期待されている成分を含んでいる」など、育毛効果を謳っている商品もあります。しかし、育毛トニックは「医薬部外品」「化粧品」に分類され、医薬品とは異なるため育毛に対する医学的根拠が証明されているわけではないのです。あくまでも、髪の毛と頭皮の健康をサポートする役割であることを理解した上で利用する事が重要です。
また、ヘアトニックの多くは、水とエタノール(アルコール)が多く含まれているため、使用した際の爽快感が得られます。しかし、肌質は個人差があるので、使用した際に刺激や違和感を感じた場合にはアレルギー症状が出ている可能性もありますので、すぐに使用を中止して、医師の診断を受けましょう。

円形脱毛症・前頭脱毛症などの脱毛症でお悩みの方へ

Okada
岡田 里佳 医師
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

プロフィール

2008年名古屋市立大学医学部卒業。内科を中心に初期研修を行い、その後皮膚科へ進む。大学病院での勤務を経て、皮膚疾患を合併しやすいアレルギー・膠原病診療を経験するため、約3年間内科医として勤務。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本内科学会認定内科医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医を取得。2017年11月、誰にでも最適な医療を提供するためTMクリニック 皮フ科を開設。

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