【男性の薄毛について】原因によっては男性ホルモンが関係している場合も

薄毛の悩みを抱えている男性は多いのではないでしょうか。男性の薄毛の主な原因は、「AGA(男性型脱毛症)」です。AGAは男性ホルモンが原因で発症する事が明らかになっています。AGAだけではなく、円形脱毛症や脱毛症以外の病気が原因で薄毛になる場合もあります。ここでは、男性の薄毛で考えられる原因と、薄毛を改善するための育毛剤やシャンプー、薄毛男性におすすめの髪型などを紹介していきます。

Okada
岡田 里佳 医師監修
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

目次

  1. 01男性の薄毛の原因とは
  2. 02男性の薄毛は男性ホルモンが関係している
  3. 03男性ホルモンを抑制することで薄毛が改善する
  4. 04男性の薄毛に効果的な育毛剤とは
  5. 05薄毛の男性におすすめのシャンプー
  6. 06薄毛を改善出来る男性におすすめ髪型とは
  7. 07まとめ

男性の薄毛の原因とは

ここがポイント!

  • AGAは思春期以降に発症する進行性の脱毛症
  • 円形脱毛症は年齢や性別に関係なく発症する脱毛症
  • それ以外にも、薬剤の副作用、栄養障害、休止期脱毛症などで抜け毛が増加する場合がある

AGA(男性型脱毛症)の場合

薄毛に悩む男性の多くは、「AGA(男性型脱毛症)」を発症している可能性があります。
AGAは「思春期以降に始まり徐々に進行していく脱毛症」であり、年齢を重ねるごとに発症割合も高くなっていきます。AGAの診療ガイドラインには、AGAの発症率に関して「20代で約10%、30代で約20%、40代で約30%、50代以降は40%以上」という記載があります。つまり、30代男性の約5人に1人がAGAを発症している可能性があるという事です。AGAを発症するメカニズムや治療法については、後の章で紹介していきます。

「AGA(男性型脱毛症)」について詳しくは「【AGA(男性型脱毛症)とは】抜け毛や薄毛の主な原因であるAGAを知って薄毛対策を始めよう」をご参照下さい。

円形脱毛症の場合

円形脱毛症は、性別や年齢に関係なく発症する脱毛症であり、いつ誰が発症してもおかしくはないのです。円形脱毛症の原因は「自己免疫応答」という免疫異常が最も有力であると考えられていますが、完全には解明されていません。そのため、治療法は確率されておらず、治療を続けても症状が改善されない方もいますし、治療をせずとも自然に完治される方もいます。円形脱毛症の脱毛パターンは大きく4つに分けられており、脱毛パターンによって完治率や治療法が異なります。

円形脱毛症について詳しくは「【円形脱毛症(AA)とは】原因・4つの症状・治療など正しく知ろう~ストレスとの関連性やステロイド治療薬、シャンプーのポイント、隠す手段などまで」をご参照下さい。


その他の原因

脱毛の原因は、AGAや円形脱毛症などの脱毛症だけではありません。薬剤の副作用、栄養障害、休止期脱毛症など、抜け毛が増加する原因は他にも複数あります。薄毛を改善するためにも、まずは抜け毛の原因を特定する事が重要なのです。

参考

男性型脱毛症診療ガイドライン2010|日本皮膚科学会(pdf資料)
日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2010(pdf資料)

脱毛症診断チェック

男性の薄毛は男性ホルモンが関係している

ここがポイント!

  • AGA発症の原因は「DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンが関与している
  • DHTは、前頭部や頭頂部では髪の毛の成長期を短くするため、毛が細く短くなり薄毛の原因となる

男性の薄毛の主な原因である「AGA」の発症には、「DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンが関与している事が明らかになっています。
髪の毛の根元には、髪の毛の基となる「毛乳頭細胞」があります。男性ホルモンである「テストステロン」は、毛乳頭細胞内に入ると「2型5αリダクターゼ」という酵素の働きにより、「DHT」に変換されます。「DHT」はテストステロンよりも、男性ホルモンとしてより強い働きがあります。DHTは、毛乳頭細胞内にある「アンドロゲン受容体(AR)」と結びつくと、毛の成長を左右する物質を作る遺伝子に指令を出します。前頭部と頭頂部では、この指令が毛の成長を抑制する方向に働くため、毛の成長期が短くなり、細く短い毛が増えて、薄毛になってしまうのです。

「DHT(ジヒドロテストステロン)」について詳しくは「AGAを引き起こす男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」とは~男性ホルモンに共通の役割とDHTの特徴からAGA治療薬がDHTを減らす作用の仕組みまで解説」をご参照下さい。

参考

男性型脱毛症診療ガイドライン2010|日本皮膚科学会(pdf資料)

男性ホルモンを抑制することで薄毛が改善する

ここがポイント!

  • AGAの内服薬は、テストステロンを「DHT」に変換する酵素の働きを抑制する作用がある
  • 内服治療により「DHT」が減少すると薄毛が改善することが明らかになっている

AGA治療に用いられている内服薬である「フィナステリド」「デュタステリド」には、前の章で紹介したAGAの原因物質である「DHT」を作る「2型5αリダクターゼ」という酵素の働きを抑制する作用があります。酵素の働きが抑制されると、「DHT」の量が減るので、AGAの症状が改善すると考えられています。実際に、国内の臨床研究でもフィナステリドやデュタステリドによって、AGA症状が改善したとの結果が報告されています。

デュタステリドには「2型5αリダクターゼ」の他に「1型5αリダクターゼ」の働きも抑制する作用があります。「1型5αリダクターゼ」は、毛の皮脂腺に存在しており、AGAとの因果関係については明らかになっていません。しかし、フィナステリドとデュタステリドの発毛効果を比べた研究では、デュタステリドの方が発毛効果が高いと示している論文報告もあるので、1型の酵素もAGA発症に関与している可能性があると考えられています。
AGA治療薬の作用

参考

男性型脱毛症診療ガイドライン2010|日本皮膚科学会(pdf資料)
医師に脱毛症の相談をしませんか?脱毛症のお悩みを募集しています

男性の薄毛に効果的な育毛剤とは


AGA治療に用いられている外用薬である「ミノキシジル」は、発毛・育毛効果が医学的に証明されています。現在、日本で製造販売が認可されているミノキシジル配合の育毛剤は、大正製薬の「リアップ」シリーズのみです。リアップは、「第一類医薬品」に分類されており、ドラッグストアやコンビニ、インターネットなどで購入する事が出来ます。
第一類医薬品は、薬剤師による薬の情報提供が義務付けられているので、薬剤師が常駐している店舗
、通信販売の場合には「薬剤師からの薬の情報が記載されたメールに返信をする」「自分の健康状態を報告する」などの条件を満たさないと購入出来ない仕組みになっています。

リアップは、男性用や女性用などいくつかの種類が売られています。リアップシリーズについて詳しく知りたい方は「【リアップ徹底解説】ミノキシジル配合の育毛剤リアップシリーズについて種類・効果・購入方法・費用まで」をご参照下さい。

薄毛の男性におすすめのシャンプー


シャンプーの中には「発毛シャンプー」や「育毛シャンプー」など、発毛・育毛効果があるかのように宣伝されている商品が複数ありますが、直接的に発毛・育毛効果が得られるものはありません
しかし、シャンプーは直接頭皮や髪の毛に触れるものなので、配合されている成分は重要です。刺激が強いシャンプーを使用すると、頭皮や髪の毛にダメージを与える原因となります。
シャンプーを選ぶ際には、洗浄成分や配合成分に着目して選ぶと良いでしょう。
頭皮に優しい洗浄成分については「【AGAの予防・改善につながるシャンプーの方法とは】おすすめの洗い方からシャンプー選びのポイントまで~今日から試してみよう」をご参照下さい。

これから、薄毛男性におすすめのシャンプーをいくつか紹介します。

商品名 スカルプDシャンプー
内容量 350ml(約2ヶ月分)
価格 3,900円
URL http://scalp-d.angfa-store.jp/

商品名 チャップアップシャンプー
内容量 300ml(約2ヶ月分)
価格 4,180円
URL http://chapup.jp/product/detail/30

商品名 モンゴ流シャンプーEX
内容量 200ml(2ヶ月分)
価格 2,860円
URL http://www.mongoryu.com/

商品名 ウーマシャンプー
内容量 300ml(約2カ月分)
価格 4,320円
URL http://www.u-ma.co.jp/a8/af01/index.html

肌質には個人差があります。頭皮や髪の毛に優しい成分でも、肌に合わない場合もありますので、自分にあった商品を見つけると良いでしょう。

脱毛症診断チェック

薄毛を改善出来る男性におすすめ髪型とは



薄毛といっても原因や進行度で、薄毛の状態は異なります。
例えば、薄毛の主な原因であるAGAの症状は「生え際の後退」と「頭頂部の薄毛」です。どちらか一方あるいは両方の症状が現れる場合があります。おすすめの髪型は、脱毛パターンや薄毛の程度によって異なります。薄毛の状態を美容師と相談しながら、自分に合ったヘアスタイルを見つけることが重要です。また、スタイリングを変えるだけでも、外見上ではありますが薄毛を改善する事が出来ます。

薄毛の方にオススメの髪型やシャンプーなどライフスタイルの詳しい情報は「ヘアケアサポート」でお探し下さい。

まとめ

男性の薄毛の主な原因は「AGA(男性型脱毛症)」という脱毛症です。AGAを発症している男性は多く、日本皮膚科学会が策定しているAGAの診療ガイドラインでは、AGAの発症率について「「20代で約10%、30代で約20%、40代で約30%、50代以降は40%以上」と記載されています。つまり、男性であれば誰にでも、AGAを発症する可能性があるのです。しかし、AGA以外にも円形脱毛症や脱毛症以外の病気が原因で薄毛が増加する場合もあります。
薄毛が気になる方は、病院の皮膚科や脱毛症外来などを受診して、医師に相談してみてはいかがでしょうか。AGAの専門クリニックでは無料カウンセリングを実施している医療機関もあるのでそちらを利用しても良いかもしれません。

円形脱毛症・前頭脱毛症などの脱毛症でお悩みの方へ

Okada
岡田 里佳 医師
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

プロフィール

2008年名古屋市立大学医学部卒業。内科を中心に初期研修を行い、その後皮膚科へ進む。大学病院での勤務を経て、皮膚疾患を合併しやすいアレルギー・膠原病診療を経験するため、約3年間内科医として勤務。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本内科学会認定内科医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医を取得。2017年11月、誰にでも最適な医療を提供するためTMクリニック 皮フ科を開設。

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