ツボに発毛効果について|医学的根拠はあるのかを解説します

私たちの身体にはいくつものツボがあり、ツボを押すことで血行が改善され、健康効果が期待できると考えられています。ツボの中には、冷え症や便秘、肩こり解消などに効果が期待できると考えられているツボがありますが、「発毛」に効果があるツボはあるのでしょうか。ここでは、ツボを押すことで発毛効果が得られるのかについて医学的に解説していきます。また、発毛効果が得られると考えているツボの場所やツボの押し方も合わせて解説していきます。

Okada
岡田 里佳 医師監修
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

目次

  1. 01そもそもツボとは
  2. 02薄毛に効果的とされている「発毛のツボ」
  3. 03まとめ

そもそもツボとは

ここがポイント!

  • 東洋医学ではツボを刺激する事で、体の不調が改善すると考えられている

「ツボ」は東洋医学で用いられる方法の一つです。東洋医学とは、本来身体が持っている力を回復させることにより、病に打ち克つ力を引き出し、体のバランスを取り戻していくものです。全身には、365カ所の「ツボ」があるとされており、それらを指圧して血流を良くすることで、身体の様々な不調が改善すると考えられています。しかし、西洋医学的な観点から見ると医学的根拠は明らかになっていないとされています。

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薄毛に効果的とされている「発毛のツボ」


ここがポイント!

  • ツボによる発毛効果は医学的に証明されていない
  • ツボを押す事で、頭皮の血行が改善され、髪の毛や頭皮の成長や健康をサポート出来ると考えられている
  • 頭皮にあるツボを押す際に、強く押したり、髪の毛を引っ張ったりすると頭皮が傷つく可能性があるので注意が必要

医学的根拠はあるのか

発毛効果得られると考えられているツボは複数あり、ツボを指圧し血流を改善する事で、頭皮の血行も促進され、発毛を促すと考えられています。しかし、ツボを刺激する事により、発毛効果が得られるかどうかを検証した研究は行われておらず、現在のところツボの発毛効果に医学的根拠は認められていないと言えます。ですが、髪の毛は成長に必要な酸素や栄養素を頭皮の毛細血管を通じて取り込んでおり、頭皮の血流が促進されることで、髪の毛の成長や健康をサポート出来る可能性はあります。

発毛に効果があるツボ

ここでは、発毛に効果があるとされている、頭皮の血行を改善するツボをいくつか紹介します。
合谷(ごうこく)
合谷は手の甲にあるツボで、親指と人差し指の付け根の部分の、骨と骨が交差するところにあります。全身の血行を促進するとされていて、頭皮のトラブルにも効果があります。
百会(ひゃくえ)
頭頂部の真ん中にあり、脱毛予防に効果的です。他にも、自律神経を整え体の緊張を解し、リラックス効果があるとされるツボです。
通天(つうてん)
百会から左右両側にわずかにずれたところに2つあります。頭皮の血行を良くして脱毛の進行を遅らせる効果があります。
天柱(てんちゅう)
首筋にあるツボで、うなじの生え際の少しくぼんだ位置に左右で2つあるツボです。頭部の血行を促進する効果があります。風池と併せて刺激すると、特に後頭部の抜け毛が緩和されるとされています。
風池(ふうち)
首筋にあるツボで、天柱の少し外側に左右で2つあります。血行促進に繋がるツボで、円形脱毛症や後頭部の脱毛に効果があります。

ツボの位置

ツボの押し方

ここでは、ツボを押す時のポイントを紹介します。
ツボを押す際は、3~5秒ほど押し、ゆっくりと離していきます。これを、2〜3回程度繰り返します。強く押しすぎると皮膚を傷つけますので、自分が心地よいと感じる程度の強さで押すと良いでしょう。また、頭部にあるツボを押す際は、頭皮を傷つけたり、髪の毛を引っ張ったりしないように注意が必要です。間違った方法で行うと、頭皮にダメージを与えてしまう可能性があります。

まとめ

ツボを押す事による発毛効果は医学的に証明されていないため、明らかな発毛効果は期待できません。しかし、髪の毛は酸素や栄養を頭皮の毛細血管を通じて取り込んでおり、頭皮の血流が促進されることで、髪の毛の成長や健康をサポート出来る可能性はあります。
ツボを押す事で頭皮の血行が促進されることは期待できますが、頭部にあるツボを強い力で圧迫したり、髪の毛を強く引っ張ったりすると、頭皮を傷つけてしまい頭皮環境が悪化してしまう可能性があるので十分注意しましょう。

円形脱毛症・前頭脱毛症などの脱毛症でお悩みの方へ

Okada
岡田 里佳 医師
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

プロフィール

2008年名古屋市立大学医学部卒業。内科を中心に初期研修を行い、その後皮膚科へ進む。大学病院での勤務を経て、皮膚疾患を合併しやすいアレルギー・膠原病診療を経験するため、約3年間内科医として勤務。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本内科学会認定内科医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医を取得。2017年11月、誰にでも最適な医療を提供するためTMクリニック 皮フ科を開設。

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