【AGAの診断方法と診断基準とは】病院での診断までの流れもご紹介

AGA(男性型脱毛症)は、セルフチェックによってある程度症状を確かめることが出来ます。セルフチェックで症状が該当し、もしもAGAであれば治療を受けたいと考えている場合には、病院の皮膚科やAGA専門のクリニックへ行き、医師の診断を受けましょう。その際、「無料カウンセリング」でAGAの治療法や費用に関する事前相談を受け付けている医療施設もあるので、行っているようであれば利用してみると良いでしょう。無料カウンセリングでは、専門のスタッフや医師に直接悩みや不安を相談することが出来ますが、「診断」は行われません。「診断」のためには医師による「診察」が必要なので、診察料が掛かります。
ここでは、AGAの「診断」に関して、診断方法、診断基準、診断に掛かる費用などを詳しく解説していきます。
まずはセルフチェックから始めてみましょう。

Ito
伊藤恭太郎 医師監修
日本救急医学会救急科専門医

目次

  1. 01AGA診断を受けに行く前にセルフチェックをしてみよう
  2. 02病院で行われるAGA診断の方法と流れ
  3. 03AGAには診断基準があるのか
  4. 04AGAの無料診断を行っている医療施設はあるのか
  5. 05AGAの診断に掛かる費用
  6. 06AGAと診断されたら
  7. 07そのまま治療に進む以外の選択肢
  8. 08まとめ
この記事のチェックポイント

AGA診断を受けに行く前にセルフチェックをしてみよう

ここがポイント

  • AGAの症状は目で確認出来るので、ある程度はセルフチェックが可能
  • 主なチェックポイントは「額が広くなってきた」「抜け毛が増えた」「髪質が変わった」
  • セルフチェックで症状が該当し、治療を考えている場合には医療機関を受診しましょう

「最近髪の毛が薄くなった気がする」「額が広くなった気がする」そんな風に感じることはありませんか。もしかしたら、それはAGAの症状かもしれません。気になる人は病院へ行く前に、まずここで「セルフチェック」をしてみましょう。後の章で詳しく説明しますが、病院でのAGA診断は、主に医師が頭部の症状を目で確認して行われるため、ある程度のセルフチェックは可能なのです。

セルフチェックしてみよう

AGAの主な症状は、「前頭部の生え際の後退」と「頭頂部の髪の毛が薄くなる」の2つです。これらの症状は、どちらか一方が現れるパターンと、両方が現れるパターンがあります。それでは早速、AGAの簡単なセルフチェックをしてみましょう。

AGAのセルフチェック

・以前より額が広くなった
・髪の毛のボリュームが減った
・抜け毛が多くなった
・髪質が変わった(髪が細くなった)
・頭頂部の髪の毛が薄くなった
AGAのセルフチェック
いかがでしたか。1つでも当てはまった項目があれば、AGAの可能性があります。治療を受けたいと考えている人は、医療機関を訪れてみると良いでしょう。

AGAの症状について詳しくは「【AGAの症状について】初期症状から特徴的な症状まで正しく理解して対策を立てよう~かゆみや髪質の変化は本当に起こるのか?セルフチェック付き」をご参照ください。

可能性が高かったら病院へ行って診断を受けよう

AGAの診療ガイドラインでは、AGAは進行性の脱毛症と定義しています。症状を放置しておくと、髪の毛は次第に細く短くなっていき、本数も減っていきます。そのため、AGAの治療を考えている人は、早期に病院を受診して診断を受けるようにお勧めします

AGAは皮膚科の診療領域なので、診断や治療は基本的に「皮膚科」で受けることが出来ます。また、最近では総合病院や大学病院で、脱毛症に特化した「脱毛症専門外来」が開設されているところもあります。さらに、AGAに特化した「AGA専門クリニック」も全国的に増えてきています。このように、AGAの診断や治療を受けられる施設は増えていますが、AGAの治療には医療保険が適用されないため、治療に掛かる費用は、医療機関ごとに異なります。また、専門とする治療法も施設によって異なっているので、受診する前に一度インターネットや電話などで、どのような治療法を行っているのか、料金はどの程度なのかなどを確認してから受診すると安心でしょう。

参考


病院で行われるAGA診断の方法と流れ

ここがポイント

  • AGAの診断は主に「問診」と「視診」を基に医師が行う
  • 医師による視診では「額の生え際の後退」と「頭頂部の薄毛」について確認される
  • 最初の診察時には、体調を把握するために「血液検査」「血圧測定」が行われる場合もある

ここでは、病院を受診した際にどのような流れでAGAの診断が行われるのかを解説していきます。

受診前:カウンセリング

AGAの診療を行っている多くの医療施設は、「無料カウンセリング」を実施しています。カウンセリングでは、受診をする前に専門スタッフや医師に、疑問に思っていることや詳しい料金などについて、直接質問したり相談したりすることが出来ます。治療を受けようか迷っていたり、心配に思う点があったりする人は、まず「無料カウンセリング」を利用してみてはいかがでしょうか。カウンセリングを通して、「その医療施設が自分の希望する治療法を行っているか」「料金が自分の経済状況と照らし合わせてみて負担にならない金額か」などを確かめ、その施設で自分が納得出来る治療を受けられるのかどうかを受診前に見極めることも、とても大切です。もし、納得が出来なかった場合には、いくつかの医療施設の無料カウンセリングを受けて比較してみると良いでしょう。

流れ1. 問診表に記入~まずはこんなことに答える

一般的なAGAの診療では、医師の診察の前にまず「問診」が行われます。通常、問診表によって、診断をする上で必要ないくつかの情報について、質問を受けます。
問診では、家族がどのような病気にかかったことがあるのかという「家族歴」と「脱毛の経過」などの内容が質問されます。家族歴が質問されるのは、AGAの原因の1つに「遺伝」があるためです。AGAの人は、男性ホルモンに関連する遺伝子の中に、ある程度共通した特徴があることが明らかになっているため、血の繋がった家族にAGAの人がいた場合、誰もいない人に比べて発症する可能性が高くなると考えられています。

流れ2.医師による診察と診断

問診の次は、医師による診察です。AGAの診察は、直接頭部を見て確認する「視診」で行われます。その際に「拡大鏡」という道具が用いられる場合もありますが、いずれも直接頭部を見ることで、AGAの症状が現れてないか確認していきます。

AGAの症状は、男性の場合は「額の生え際が後退する」「頭頂部の髪の毛が薄くなる」のどちらかまたは両方です。AGAは「男性型脱毛症」ですが、女性でもなる人がおり、女性の場合は額の生え際の後退は見られず、「頭頂部の比較的広い範囲の髪の毛が薄くなる」という特徴があります。視診はこれらの症状に該当するかを考慮しながら進められます。

流れ3.いよいよ診断

AGAの診断は、問診と視診の結果を併せて医師が判断することによって行われます
医師による診断の結果、AGAとは別の、脱毛を引き起こす病気や状態と診断される可能性もあります。AGA以外に脱毛を引き起こす場合とは具体的に、円形脱毛症、慢性休止期脱毛、膠原病や慢性甲状腺炎などの病気に伴う脱毛症、貧血、急激なダイエット、ホルモン補充療法や抗がん剤などの薬剤の影響などがあります。医師は、これらの病気や薬などが脱毛の原因となっていないことを慎重に確認した上で、AGAと診断をしています

診断では、AGAであるかどうかだけではなく、症状の進行の程度も把握されます
症状の進行度は、男性の場合、主に欧米で用いられている「ノーウッド・ハミルトンの分類」という分類表に基づいて調べられています。なぜ症状の進行度を把握する必要があるのかというと、進行度によって治療法が異なる場合もあるからです。

最初の診察の際に必要に応じて行われる検査

AGAの最初の診察では「血液検査」や「血圧測定」も行われる場合があります
その理由は、今後AGAの治療を薬で行っていくことになった場合、治療前の体の状態を把握しておけば、AGA治療薬が体に与えている影響について調べる指標に出来るからです。血液検査では、AGAの原因の1つである「男性ホルモン」の量を調べる場合もあります。

血液検査の費用は、診察料とは別途で掛かります。料金は5,000円〜2万円程度で、調べる項目数や医療機関によって大きく異なるので、事前に確認しておくと良いでしょう。

AGAの治療にかかる費用について詳しくは「【AGAの治療にかかる費用】年間費用の相場を治療法別に比較~ジェネリック情報や確定申告についても」をご参照ください。

AGA専門クリニックでも、育毛カウンセラーが問診や治療の説明をして、最後にバイトで雇われているような医師に確認を取るクリニックが多くなりました。全否定するわけではありませんが、カウンセリングによって高額な治療費を組まされたという被害をよく聞きます。事前に、「医師の診断だけ受けたい」という希望を伝えて、対応してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。

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自宅で出来るAGAの診断キットはあるのか

ここがポイント

  • インターネットやドラッグストアで販売されている「遺伝子検査キット」でを使用し、自宅で遺伝子検査が受けられる
  • 遺伝子検査キットでは、AGAの人に共通してみられる男性ホルモンに関係した遺伝子の特徴を調べている

AGAの遺伝子検査キットとは

AGAの遺伝子検査は、AGAの専門クリニックで受けられますが、インターネットやドラッグストアなどで販売されている「遺伝子検査キット」を使用して自宅で受けることも出来ます。
遺伝子診断キットの中には、「検査説明・取扱説明書」「遺伝子検査同意書」「検査用の容器・器具」「返信用封筒」などが入っています。検査同意書にサインをしてから、検体を採取して、サービス会社に返送します。検査結果が届くまでは、約1ヶ月かかります。検体採取の方法には、綿棒で頰の粘膜をこすりとるタイプと容器に唾液を入れるタイプの2つがありますが、どちらも簡単に行えるので気軽に検査を受けることが可能です。

AGA遺伝子検査キットで調べていること

AGAの原因の一つは「DHT」という男性ホルモンですが、薄毛が遺伝しやすいということは、誰もが何となく感じていることではないでしょうか。実際、AGA発症には遺伝的な背景が関与することがわかっており、「AGAを発症した人の遺伝子には、ある程度共通した特徴が見られる」ことがわかっています。
AGAの遺伝子検査では、この遺伝子の特徴を調べることで、自分がAGAを発症しやすいかどうかを知ることが出来ます。もちろん、遺伝的特徴が見つかったからといって、必ずしもAGAを発症する訳ではありません。また、検査会社によって調べる遺伝子の数や種類、検査の正確性は異なるので、検査結果に差が出る可能性はあります。

現在、国内で使用されている遺伝子検査キットの多くは、男性ホルモン受容体の遺伝子多型(いわゆる「CAGリピート」と「GGCリピート」)を調べるものです。しかし、この遺伝子多型とAGA発症との関連性は低いことが明らかになっています。株式会社DeNAライフサイエンスが提供しているmycodeは、これとは別の遺伝子を検査しています(20番染色体上のPAX1/FOXA2の変異を調べている)。よって、市販されている検査キットでは、確実に全ての疾患関連遺伝子を検索でき可能性が高いと考えます。AGAを発症するような遺伝的背景を持っているかどうか不安な方は、一度医療機関を受診して医師に相談することをおすすめします。

遺伝子検査キットについて詳しくは、「【AGA遺伝子検査キットについて】購入から結果が出るまでの流れ~結果の信憑性や主な商品の紹介まで」をご参照ください。

AGAには診断基準があるのか

ここがポイント

  • AGA診療ガイドラインに明確な診断基準は記載されていない
  • したがって何cmや何本といった国内共通の診断基準は今のところ定められていない

AGAの診断は、医師の視診によって行われるとお話ししましたが、そこに明確な「診断基準」はあるのでしょうか。
日本皮膚科学会が2010年に作成・発表したAGAの診療ガイドラインには、明確な診断基準は明記されていません。診療ガイドラインには「額の生え際が後退し、前頭部と頭頂部の毛髪が細く短くなっている」ことを医師が確認し、診断すると記されているのみで、何cmや何本といった具体的な情報は示されていません。

参考


AGAの無料診断を行っている医療施設はあるのか


ここがポイント

  • AGAの無料診断を行っている医療施設はない
  • 診断のためには医師の「診察」が必要であるため、必ず初回の診察料が掛かる

AGAの無料カウンセリングは多くの医療施設で行われていますが、AGAの「診断」を無料で行っている医療施設はありません

無料カウンセリングでは、専門スタッフや医師などから、その施設が専門として行っている治療法や詳しい料金について直接教えてもらったり、質問に答えてもらったりすることが出来ます。しかし、カウンセリングは診察ではないため、診断まで行ってもらうことは出来ません。
「診断」のためには、医師の「診察」による、頭髪、頭皮、体の健康状態などの確認が必要になります。「診察」は「初回の診察」という扱いになり「診察料」が発生するというわけです。

AGAの治療にかかる費用について詳しくは「【AGAの治療にかかる費用】年間費用の相場を治療法別に比較~ジェネリック情報や確定申告についても」をご参照ください。

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AGAの診断に掛かる費用

ここがポイント

  • AGAは自由診療なので医療機関によって料金の設定が異なるため、事前確認をしておきましょう
  • 初回の診察料は2,000円〜3,000円程度の場合が多い
  • 最初の診察、初回の診察料に検査代、薬代が追加され、合計で1万円〜3万円程度の費用が掛かる場合が多い

ここでは、医療施設へ行ってAGAの診断を受けるまでに、どの程度の費用が掛かるのかを確認しましょう。

AGAの無料カウンセリングを実施している医療施設であれば、カウンセリングは「無料」で受けることが出来ますが、その先に行われる問診、検査、診断等はすべて「初回の診察」扱いとなり、料金がかかります。AGAは「自由診療」とされているので、料金の設定は医療施設ごとに異なりますが、ある程度の相場は決まっており、初回の診察料に関しては2,000円〜3,000円前後である場合が多いようです。また、先ほどもお話ししましたが、血液検査を行う場合には、検査項目数によって5,000円〜2万円程度の料金がかかります。

初回の診察でAGAと診断されて治療を始めることになり、さっそく治療薬が処方された場合には、初回の診察料にプラスして薬代もかかります。薬代は、薬の種類により異なりますが、1カ月分で、飲み薬のフィナステリド(プロペシア錠など)なら6,000〜7,000円程度、デュタステリド(ザガーロ)なら9,000〜1万円程度です。医療機関によっては、初回のみ治療薬の費用が割引されるなどのサービスもあるようです。
以上のことから、最初の診察時には1万円〜3万円程度の費用が掛かる場合が多いと言えます。具体的な費用を把握したい場合には、事前に電話などで確認をしておくようにしましょう。
AGAの診断にかかる費用

治療に掛かる費用について、詳しくは【AGAの治療に掛かる費用】年間費用の相場を治療法別に比較~ジェネリック情報や確定申告についてもをご参照ください。

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AGAと診断されたら

ここがポイント

  • 外用薬:「ミノキシジル」が配合された薬を毎日頭皮に塗る
  • 内服薬:「フィナステリド」または「デュタステリド」が配合された薬を毎日飲む
  • 自毛植毛:後頭部の毛を毛包ごと脱毛部に移植する


日本皮膚科学会が策定しているAGAの診療ガイドラインでは、発毛・育毛効果や安全性が医学的研究で証明されている「外用薬」「内服薬」「自毛植毛」の3つの治療法を推奨しています。ここでは、これら3つの治療法について解説していきます。

外用薬

AGA治療に用いられている外用薬のうち、発毛・育毛効果が医学的に証明されているのは「ミノキシジル」という有効成分の入った薬のみです。ミノキシジルには、髪の毛の成長因子の産生を促進する働き、頭皮の血流を改善する働き、髪の毛の基となる毛母細胞の減少を抑制する働きがあります。これらの働きにより、AGAの症状を改善するとされています。

現在、日本で製造販売が認められているミノキシジル配合の育毛剤は、大正製薬の「リアップ」シリーズのみです。
リアップは「一般用医薬品(第一類)」で、「薬剤師による薬の安全性の説明」が義務付けられているため、薬局のほか、薬剤師などのいるドラッグストアやコンビニエンスストアで購入することが出来ます。また、最近ではインターネットを介した通信販売でも、薬剤師からメールで薬の情報提供を受けること、自分の健康状態を報告することなどの義務を果たすことで、第一類医薬品の購入が可能になっています。

ミノキシジル外用薬の詳しい効果については「【ミノキシジル(リアップ)の効果と副作用】AGA外用薬の基本からフィナステリド(プロペシア)との併用、ロゲインやタブレットの使用まで」をご参照ください。

内服薬

現在、日本でAGAの治療に用いられている内服薬は、「フィナステリド」と「デュタステリド」の2種類です。AGAの発症には、「DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンが大きく関わることが分かっています。男性ホルモンの「テストステロン」に「2型5αリダクターゼ」という酵素が働きかけることで、テストステロンはより作用の強い形状である「DHT」に変化します。DHTは、前頭部や頭頂部の髪の毛の成長期を短くする作用があるため、髪の毛は細く短くなりAGAを発症すると考えられています。
フィナステリドとデュタステリドは、どちらも「2型5αリダクターゼ」の働きを阻害することで、DHTが作られるのを抑えてAGAの改善効果を期待する薬です。AGAの内服薬は、「医療用医薬品」に指定されているため、医師による処方が必要であり医療機関でのみ購入することが出来ます。最近ではインターネットを介して海外の薬を個人輸入出来るサイトがありますが、海外の薬は日本で認可されておらず安全性や有効性が証明されていません。必ず、医療機関を受診し、医師による処方を受けるようにしましょう。

自毛植毛

AGAの診療ガイドラインでは、外用薬と内服薬による治療を1年以上継続しても、改善が見られない場合に「自毛植毛術」を推奨しています。自毛植毛とは、自分の後頭部の髪の毛を成長の基となる毛包ごと脱毛部位に移植する方法です。
後頭部の毛は、AGAの原因物質である「ジヒドロテストステロン(DHT)の影響を受けにくく薄毛になりにくいとされています。移植された毛包が頭皮に生着すると、脱毛していた部分から自分の髪の毛が新しく生えてきます。自分の髪の毛を移植するため、人工毛に比べてトラブルも少ないです。ですが、もちろん全ての人が生着するわけではありませんし、特にケロイド体質の方は傷跡が残ってしまうリスクもあります。また、元々あった自分の髪の毛を移植するため、頭部全体の毛髪量は増えません。

AGAの治療について詳しくは、「【AGAの診断方法と診断基準】病院での診断の流れから自宅で出来るセルフチェックや遺伝子検査キットなど幅広く解説をご参照ください。

そのまま治療に進む以外の選択肢


ここがポイント

  • 治療法や料金で納得出来ない場合はセカンドオピニオンという方法がある
  • AGAは命に関わらないので、「治療を受けない」という選択肢もある

病院やクリニックを受診して、「あなたはAGAです」と診断をされたら、あなたは治療に進みますか。それとも、治療をしないという選択肢を選びますか。ここでは、AGAと診断された場合に、「そのまま治療へ進む」以外の選択肢として、2つをお話ししていきます。

なお、AGAの治療に関して詳しくは【AGAの治療について】4つの治療方法・期間・薬の効果と副作用から保険適用まで網羅的にをご参照ください。

選択肢1:セカンドオピニオンを取る

AGAの治療は「自由診療」なので、医療施設によって治療法や治療費が異なります。また、現在行われている主なAGAの治療法である「薬による治療」は、長期間継続していく必要があります。つまり、AGAの治療は一般的に、長期に渡り、また、治療による経済的負担もある程度覚悟する必要があると言えます。

こうした背景から、AGAの診断を受けた場合には、「自分が受けたいと考えている治療は診断を受けた医療施設で行われているのか」「その治療にはどの程度の料金が掛かるのか」「その医療施設で長期間治療を受けるのが時間的や地理的に困難ではないか」などについて、もう一度確認するようにしましょう。もし、診断を受けた医療機関での治療法や料金設定などに納得がいかなかった場合には、セカンドオピニオンを取るという選択肢もあるということを心得ておきましょう。セカンドオピニオンとは、今かかっている医師以外の医師による意見のことで、この場合は、診断を受けた医師以外の医師に、もう一度診断してもらうということになります。
まずは「無料カウンセリング」でいくつかの医療施設のカウンセリングを受け、比較検討をするという方法も良いかもしれません。

選択肢2:治療を受けない

AGAは進行性の脱毛症なので、治療を受けなかった場合には、薄毛が進行して髪の毛の本数も減っていきます。そのため、治療を受けたいと考えている場合には、早期に治療を始めることをお勧めします。
しかし、AGAに対する捉え方は人それぞれです。AGAは脳や心臓などの病気とは違い、進行したからといって命に関わることはありません。ヘアスタイルは、その人らしさの1つであると考えることも出来ます。AGAであった場合、「治療を受けない」という選択肢もあるということも、心得ておきましょう。

また治療を受けない場合の対処法として「医療用かつら」という方法もあります。医療用かつらについて詳しくは「【AGAや円形脱毛症でも使う医療用かつら(ウィッグ)とは】男性、女性、子ども用の違いや特徴、値段の相場と医療費控除や保険適用など」をご参照ください。

参考


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まとめ

AGAの症状は、「抜け毛が増えてきた」「額が広くなった気がする」「髪の毛が薄くなった気がする」など、ある程度目で見て分かるので、セルフチェックをすることが出来ます。セルフチェックでAGAの症状に該当すると分かり、治療を考えている場合には、早期に医療機関を受診して、まずは診断を受けましょう。AGAは進行性の脱毛症なので、早期発見・早期治療が重要だからです。
AGAの診断は、病院の皮膚科、脱毛症専門外来、AGA専門クリニックなどで行われています。こうした医療施設では、診断の前に、専門スタッフなどによる「無料カウンセリング」で質問や相談を受け付けてもらえる場合が多くあります。詳しくは、医療施設に問い合わせてみましょう。
カウンセリングは無料で行われる場合がありますが、診断には医師の診察が必要になり初回の診察料がかかるため、無料診断はありません。AGAの診断は主に、医師が「髪の生え際が後退していないか」「頭頂部の髪の毛が薄くなっていないか」を、目で確認することにより行います。
自宅で出来るAGAの診断キットなど、病院に行かなくても遺伝子検査ができるインターネットを介したサービスもあります。自分がAGAを発症しやすいかどうかを手軽に知ることが出来るので、利用するのもいいでしょう。
AGAは治療しなければ進行していきますが、進行しても命に関わることはありません。したがって、AGAであった場合、必ずしも治療をしなくてはいけないわけではなく、「治療をしない」という選択肢もあるということを心得ておきましょう。無料カウンセリングは、ほとんどの病院やクリニックで行われています。いくつか受けて比較検討をして、十分納得してから診断や治療を受けるのも良いでしょう。

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Ito
伊藤恭太郎 医師
日本救急医学会救急科専門医

プロフィール

東北大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院および聖路加国際病院の救命救急センターにて、救急集中治療医として診療に従事。聖路加国際病院では、救急部チーフレジデントを務め、救急科専門医資格を取得。一般内科外来や在宅診療、重症患者への高度救命処置まで、幅広い分野の診療を経験。

この記事の情報の信憑性について

オンラインクリニックでは、専任の監修医を設けることにより信頼性のある情報提供を心がけておりますが、ユーザーの方ご自身、またはご家族の具体的な医療上の問題を解決する必要がある場合には、医療機関へ相談されるか、または受診をするようにしてください。(詳細は利用規約をご確認ください。)

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