【AGAの検査を知ろう】病院(皮膚科)で行われる検査の方法や特徴を解説

AGAは、主に成人男性に発症する進行性の薄毛です。額の生え際や頭頂部の薄毛が気になり始めたという男性は、AGA(男性型脱毛症)の可能性があります。

世界中で行われているAGA研究の成果により、AGAの発症には「遺伝」がある程度関与するということが医学的に証明されました。一方で、こうした研究の成果と医学の進歩により、AGAに有効な治療法がいくつか開発され、いまやAGAは諦めるものではなく、治療可能な症状となりました。
AGAの発症には「男性ホルモン」が大きく影響することが明らかになっており、そのメカニズムをターゲットにした内服薬による治療は、国内では主な治療法として実施されています。内服薬だけでなく、外用薬を用いての治療も主に行われていますが、その人にとって効果的な治療法を選択するためには、年齢や性別に加えて、脱毛状態や薄毛の原因など、治療に必要な情報を確認しておくこと、つまり「適切な検査による適切な診断」が重要になってきます。
ここではAGAの「検査」について、方法や内容などを中心に、詳しく解説していきます。

Ito
伊藤恭太郎 医師監修
日本救急医学会救急科専門医

目次

  1. 01AGA検査が受けられる病院は皮膚科と専門クリニック
  2. 02病院で行われるAGA検査
  3. 03AGAの遺伝子検査
  4. 04自宅で出来るAGA遺伝子検査キットも市販されている
  5. 05まとめ
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AGA検査が受けられる病院は皮膚科と専門クリニック

ここがポイント!

  • AGAの検査は、主に「病院の皮膚科」と「専門のクリニック」で受けられる
  • AGA検査の内容は医療機関ごとに違うため、事前に確認しておきましょう
  • 病院で受けられるAGA検査は主に「頭皮の検査」と「採血による遺伝子検査」

AGAが気になるので検査をしてみたい、もしくは検査について詳しく話を聞いてみたい、といった場合、どのような病院へ行けば良いのか、また、受診先によって検査の種類は違うのかについて、まず確認をしましょう。

AGA検査が受けられる医療機関

AGAの検査が受けられる医療機関は、主に「病院の皮膚科」と「専門のクリニック」です。
AGAは皮膚科の診療領域なので、基本的に皮膚科で検査を受けられますが、ただし、施設によっては専門的なAGAの治療環境が整っていない場合もあるので、検査を受けに行く前に電話などで確認をしておくと良いでしょう。総合病院の皮膚科などでは、AGAを含む脱毛症を専門に治療している「脱毛症外来」を設けている所もあります。脱毛症外来では、脱毛症の専門医による検査を受けることが出来ます。
一方、専門のクリニックとは、AGAに特化した「AGA専門クリニック」もしくは、AGAを含む脱毛症を専門とした「脱毛症専門クリニック」のことで、いずれも専門医による検査を受けることが出来ます。

皮膚科と専門クリニックで検査内容は違うのか

AGAの検査は、「皮膚科ではこの方法」「AGA・脱毛症の専門クリニックではこの方法」などと、医療機関のタイプによって必ずしも方法が決められているというわけではありません。
AGAは自由診療であるため、病院やクリニックによって検査の種類、検査内容、費用設定などが異なっており、例えば同じ皮膚科であっても、病院が違えば検査内容が異なっている可能性があるのです。そのため、AGAの検査を受けたい場合には、事前にその病院やクリニックがどのような検査を行っているかを確認しましょう。

病院で行われるAGA検査は大きく2つ

病院で行われるAGA検査は主に「頭皮の検査」と「採血による遺伝子検査」の2種類です。次の章で詳しく解説しますが、頭皮の検査ではAGAの症状や進行状態の確認をします。この検査結果はAGAと診断する際の手掛かりとなるため、AGAの治療を行う病院であればほとんどが行っている検査です。一方、遺伝子検査はAGAの「生まれつきのなりやすさ」の目安の確認となる検査で、治療に直結するものではなく、行っていない病院もあります。

脱毛症診断チェック

病院で行われるAGA検査

ここがポイント!

  • 医師による「視診」という検査では、頭皮を調べ、脱毛の状態からAGAかどうかを判断する
  • 医師の視診により、AGAと他の病気との区別がつく
  • 視診によるAGAの重症度判定は、最適な治療法の選択に結びつく

病院を受診すると、薄毛の状態を調べるために頭皮の検査が行われます。
ここでは、頭皮の検査で何を確認しているのかを解説していきます。

頭皮の検査で何を確認するのか

AGAの診療ガイドラインでは、診断の方法として、医師による「問診」と「視診」を挙げています。視診では医師が髪の毛や頭皮の状態を直接見て「額の生え際が後退していないか」「頭頂部の髪の毛が薄くなっていないか」を確認します。その際、毛穴の状態、毛の密度、太さ、頭皮の状態など細かい部分まで確認をします。頭皮が乾燥していたり毛穴が詰まっていたりすると、髪の毛が生えにくい可能性があります。その場合には健康な頭皮環境を整えるようなアドバイスをすることも出来ます。

頭皮の検査で最適な治療法も分かる

頭皮の検査では、AGAであるかどうかだけではなく、その人に最適なAGA治療法の手掛かりも得られる場合があります。AGAの診療ガイドラインでは、AGAの重症度別に推奨される治療法を挙げています。
具体的には、男性で脱毛が軽症であればまずは外用薬と内服薬のどちらか一方もしくは両方を使うことを推奨しています。脱毛がそれ以上に進んでいた場合には、外用薬と内服薬に加えて、植毛やかつらなどの方法も選択肢に入れていく必要があるとしています。

以上のように、頭皮の検査では、AGAの診断や効果的な治療法の選択などに必要な情報を確認することが出来るのです。

参考


 AGAの検査で使用される拡大鏡とは

ここがポイント!

  • 頭皮や頭髪を拡大して診察できる「拡大鏡」は、AGAの診断の手助けとして使用されている
  • 拡大鏡を用いることで、その他の脱毛症との鑑別に役立つ

AGAの診断の主な方法は、医師による「問診」と「視診」です。問診により血の繋がった家族にAGAの人がいるか,脱毛の経過などを聞きます。視診は、主に肉眼で診察することにより、額の生え際や前頭部、頭頂部の毛髪が細く短くなっていることを確認します。日本皮膚科学会が策定しているAGAの診療ガイドラインには、頭皮を拡大して診察できる「拡大鏡」という道具を使って、脱毛部の頭皮を診察することが、診断の手助けになると記載されています。

「拡大鏡」とは、一般的な皮膚科の診察で主にほくろなどの診断に用いられる「ダーモスコピー」という医療器具と同じものです。頭髪、頭皮を観察の対象としたダーモスコピーは、特にトリコスコピーと呼ばれることもあります。AGAは、先ほど説明した「問診」と「肉眼による視診」で診断可能なことが多いですが、診断が難しい方には、拡大鏡(トリコスコピー)による診察を併用することもあります。実際、拡大鏡(トリコスコピー)を用いた脱毛症診断のためのフローチャートも作成されています。拡大して見た時のAGAの頭皮、頭髪の特徴としては、毛孔に皮脂などが充満した結果見られる黄色い点(yellow dots)や、毛包周囲の茶色い色素沈着(peripilar sign)が見られることがあり、診断の助けとなります。

こちらはダーモスコピーの実際の写真です。
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参考


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AGAの遺伝子検査

ここがポイント!

  • AGAの遺伝子検査により、生まれつきの「AGAのなりやすさ」が分かる
  • 男性ホルモン受容体遺伝子に存在する「SNP」という遺伝的特徴がAGAタイプかどうかを調べる
  • AGAタイプだった人はそうでない人よりもAGAになる可能性が高いと考えられる
  • 病気の診断のために行われる遺伝子検査とAGAの遺伝子検査は別物
  • 遺伝子検査は、血液だけでなく口内粘膜や髪の毛を用いて検査することもある

頭皮の検査の他に、病院で行われるAGA検査には「遺伝子検査」があります。ここでは、遺伝子検査はどのような方法で行われるのか、また、遺伝子検査で「AGA」についてどのようなことが分かるのかについて、詳しく見ていきましょう。

国内の医療機関で行われている遺伝子検査

AGAの人の遺伝子を調べたこれまでの研究により、いくつかの遺伝子にある程度共通する部分が見つかってきたことから、AGAの発症にはある程度「遺伝」が関与することが明らかになりました。

AGAと遺伝子の関連性について詳しくは「【AGAは遺伝するのか】遺伝の確率や関連遺伝子および遺伝以外の要因について丁寧に解説~遺伝子検査の信憑性やキットの費用などについても」をご参照ください。

国内のクリニックなどで行われているAGAの主な遺伝子検査は、「SNP(スニップ)検査」と「CAG・GGCリピート検査」の2通りです。ここでは、論文報告がされており、診療ガイドラインにも記載のあるSNP検査から説明をしていきます。

SNP検査とは

遺伝子の実体である「DNA」という物質は、私たちの体の特徴を決定する、いわゆる体の設計図です。この設計図はどのような人であっても99.9%同じなのですが、0.1%だけ違う部分があり、これを「SNP(スニップ、一塩基多型)」と呼びます。この0.1%の違いであるSNPによって、人間は1人1人体型や顔のつくりといった容姿に関係する部分から、病気のなりやすさや薬の効きやすさといった部分までが異なっています。したがって、SNP検査をすることにより、「病気の生まれつきのなりやすさ」などを調べることが出来、AGAのSNP検査では、「AGAの生まれつきのなりやすさ」を調べています
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AGAの遺伝子検査で調べているSNP

AGAの遺伝子検査では、AGAの発症に関連すると論文報告がされている、男性ホルモン受容体(AR)遺伝子のSNPなどを調べています。遺伝子検査の結果、AR遺伝子のSNPに、AGAの人に多く見られる特徴があった人は、なかった人よりもAGAになる可能性が高いと考えられます。しかし、AGAの発症に関連する遺伝的特徴を持っている人が、遺伝とそれ以外の影響を具体的に何対何で受けるかについては、まだ研究報告がされておらず、遺伝的影響の大きさについて明らかなことは分かっていません。

遺伝子検査の注意点

大学病院など、研究設備のある大きな病院で行われる病気の遺伝子検査は、病気に直接影響を与えている遺伝子を調べる検査で、場合によっては検査結果が診断に直結することもあります。同じ「遺伝子検査」という言葉ですが、このような遺伝子検査はAGAの遺伝子検査で行われている「SNP検査」や「CAGリピート検査」とは異なるものであると知っておきましょう。

AGAのSNP検査を行って、AGAになりやすい遺伝的特徴を持っているという結果が出たとしても、確実にAGAを発症するとは言えませんし、どの程度発症するかどうかも明確ではありません。AGAの遺伝子検査は、あくまで生まれつきAGAになりやすい可能性の有無を調べるに留まるものであると心得ておきましょう。

AGAと遺伝の関連性について詳しくは「【AGAの原因について】原因物質「DHT」が薄毛スイッチを入れる仕組みから遺伝やストレスの影響・女性のAGAまで」

AGAの遺伝子検査では、AGAのSNPだけを調べる場合もありますが、他になりやすいと考えられる病気や、体質なども同時に調べる場合があります。こうした遺伝子検査の結果は重要な個人情報であると言えます。何らかの理由で検査結果が他人に知られると、思わぬトラブルを招くこともありますので、保管する際は注意しましょう

採血以外の針を刺さない方法も

一般的に病院で行われるAGAの遺伝子検査は、血液を用いることが多いため、検査の際には採血を行いますが、病院によっては血液以外の検体を使って検査をするところもあります。

同一人物であれば、体のどの部分の細胞であっても、基本的に遺伝子は同じです。そのため、血液ではなく頬の内側の粘膜から採取した細胞で検査する場合もあります。この場合、採血のような痛みはありません。
また、毛髪で遺伝子検査する病院もあります。頭の色々な部分から数本ずつ髪の毛を抜いて、根元の細胞から遺伝子を取り出し、検査をします。

トリプレットレコードの遺伝子検査はベンチャー企業でおこなっていましたが、最近の論文では否定されています。


 CAG、GGCリピート検査


CAG、GGCリピート検査とは、X染色体上にある、男性ホルモン受容体遺伝子の塩基のうち「CAG」と「GGC」という配列がいくつ繰り返されているか、リピート数を調べる検査です。
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DNAはデオキシリボース(糖)とリン酸と塩基から構成されており、鎖のようにのびています。塩基は、A:アデニン(Adenine)・T:チミン(Thymine)・G:グアニン(Guanine)・C:シトシン(Cytosine)の4種類からなり、遺伝情報はこれらの並び方によって保たれています。もちろん、この並び方は個人によってそれぞれ異なります。遺伝子は、父親と母親から受け継がれるため、遺伝的要因で、ある特定の病気になりやすい家系が存在します。問診で、家族の病歴を聞くのは、こうした遺伝的要因が潜んでいないかを確かめるためでもあります。

つまり、「CAGリピート検査」では「シトシン(C)・アデニン(A)・グアニン(G)」と繰り返す場所の数を調べており、「GGCリピート検査」では「グアニン(G)・グアニン(G)・シトシン(C)」と繰り返す場所の数を調べているのです。
CAGリピート数とCGGリピート数の合計が少ないと、AGAになりやすいと言われています。しかし、このリピート数とAGA発症の関連性については否定されてきており、この検査の医学的な信憑性は十分ではないと考えられます。

参考



脱毛症診断チェック

自宅で出来るAGA遺伝子検査キットも市販されている

ここがポイント!

  • インターネットなどから自宅で検査出来るAGAの遺伝子検査を申し込むことが出来る
  • 自宅での遺伝子検査も病院での遺伝子検査も、それぞれメリットデメリットがある
  • 良く調べて自分に合った検査を申し込みましょう

「AGAの遺伝子検査をしたいけれど、病院に行く時間がない」という人のために、インターネットを介して自宅で出来るAGAの遺伝子検査について、方法や特徴などを紹介しておきます。

自宅での遺伝子検査の流れ

現在、AGAの遺伝子検査サービスを提供している会社は複数あり、それぞれに検査の方法や、同時に調べるその他の遺伝子、料金などが異なっています。そのため、まずはAGAの検査が出来るのかを確認し、その上で検査方法や料金などを確認してから申し込みましょう。

それでは、インターネットを介したAGAの遺伝子検査の一般的な流れを見ていきましょう。

1)申し込み
インターネットによる申し込みからおよそ数日で、検査キットが郵送で自宅に届きます。
一般的に検査キットには「検査説明・取扱説明書」「遺伝子検査同意書」「検査用の容器・器具」「返信用封筒」などが入っているので、開封をしたら必要なものが入っているか一通り確認をしましょう。

2)検査内容などの確認・同意
検査説明・取り扱い説明書、検査同意書を必ず読み、検査を希望する場合には、同意書にサインをします。もし説明書を読んだ時に不明点があれば、サービスを提供している会社へ問い合わせることをお勧めします。

3)検査前の準備
検査前にうがいをして口の中を清潔にします。自宅で行う遺伝子検査キットは、口腔粘膜細胞で行うことが一般的であり、口の中が汚れていると検査結果に影響する可能性があるためです。

4)検査の実施
いよいよ検査です。綿棒で頬の内側をこすり取るタイプのキットの場合、検査用の綿棒をケースから取り出して頬の内側を数回こすり、綿棒が他のものに触れないように気を付けながら検査用ケースに戻します。綿棒を乾かしてからケースに戻すよう指示されているものもあります。唾液を採取するタイプのキットの場合、チューブの目盛り線まで唾液を入れ、ふたをします。ふたをした際に、保存液が出て来るタイプのものが一般的です。チューブを揺らし、唾液と保存液を良く混ぜましょう。
いずれのタイプも、使用説明書の指示に従い、正しく採取をしましょう。

5)返送
返送採取が済んだら、採取済みのケースやチューブと同意書など、指示されたものを返信用封筒に入れて返送します。これで検査自体は終わりです。

6)検査結果確認
検査内容や検査会社によって異なりますが、数週間から1カ月程度で検査結果が分かります。結果は郵送されてきたり、ネット上で閲覧出来るようになったりします。先ほども言いましたが、検査結果は個人情報なので、取り扱いに気を付けましょう。

病院で行われるAGA遺伝子検査との違い

自宅で出来るAGA遺伝子検査と、病院で行われるAGA遺伝子検査との違いを、費用や検査に用いるもの(検体)などの点から比べてみましょう。

費用

自宅で出来るAGAの遺伝子検査の費用の相場は1万円~1万3,000円程度です。一方、病院やクリニックで行われるAGAの遺伝子検査の費用の相場は2万円程度と少し高めです。さらに病院などで検査を行う場合には、ほとんどの場合診察も一緒に行われるため、診察代なども追加で必要となります。一般的に、自宅で行う検査の方が費用はかからないと言えるでしょう。

検体

自宅でのAGA遺伝子検査は、主に頬の内側の細胞を綿棒でこすり取ったり、唾液を採取したりして、それを材料に行われます。一方、病院でのAGAの遺伝子検査では、主に血液が用いられますが、口内粘膜、毛髪などが使われれる場合もあります。

その他

病院でAGAの遺伝子検査を行う場合は、検査をする時も検査結果を確認する時も、医師や専門スタッフが一緒にいます。そのため、疑問や不安を感じた場合、その場ですぐに質問することが出来、安心感が得られるという特徴があります。また病院で検査をした場合は、必要に応じてすぐに治療を開始することが出来るという特徴もあります。

自宅と病院での遺伝子検査比較~メリット・デメリット

遺伝子検査を自宅で行う場合と、病院で行う場合の違いについて費用や検体などの点から比較しましたが、それぞれのメリットとデメリットを表で比較してみましょう。

自宅での検査のメリットは、採血ではなく口内粘膜で検査を行うため、痛みを感じない、インターネットで申し込み、自宅で検査が出来るため、病院へ行く手間を省ける、病院で行うよりも費用を安く抑えることが出来るなどがあります。

病院での検査のメリットは、スタッフがついているので、検査の手違いが生じない、検査結果から必要に応じてすぐに治療を開始することが可能、医療者に質問が出来るため、安心して検査を受け結果を確認することが出来るなどです。

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自宅での検査のデメリットは、疑問や不安な点がある場合、医師や専門スタッフにすぐ確認することが出来ないことです。
病院での検査のデメリットは、血液で検査する場合には、採血する時に痛みがある費用が高くなる場合がある、病院へ行く時間と手間がかかるなどがあります。

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AGAの遺伝子検査は、自宅で行っても病院で行っても、それぞれメリットとデメリットがあります。検査をする上で自分が重要視する点が費用なのか、手間なのか、すぐに治療に移れるかどうかなのかといったことを考慮して検査方法を選択するのが良いかも知れません。

AGAの主な遺伝子検査の検査キットについて詳しくは「【AGA遺伝子検査キットについて】購入から結果が出るまでの流れ~結果の信憑性や主な商品の紹介まで」

 AGA検査に掛かる費用の目安


AGAの治療は医療保険が適用されない自由診療となるため、治療にかかった費用の全額を支払う必要があります。AGA検査費用は、基本的に各医療機関・クリニックが自由に設定できるため、一律ではありません。ある程度の相場はありますが、費用には幅があります。
例えば血液検査は、調べる項目や数によって料金は大きく異なりますし、検査費用や診察代は病院・クリニックによって様々なので、心配な場合は事前に確認することをお勧めします。
下の表に、AGA検査に掛かる費用の目安をまとめたので、ぜひ参考にして下さい。

<AGA検査の費用目安>
診察・検査 費用
初回の診察料(問診+視診) 2,000~3,000円程度
血液検査の費用 5,000円~2万円程度
病院やクリニックで行われるAGA遺伝子検査 2万円程度
市販のAGA遺伝子検査キット 1万2,000円〜1万6,000円程度

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まとめ

医療機関で行われているAGAの検査は、主に「頭皮の検査(視診)」と「遺伝子検査」です。
医師が頭皮を目で見て確認する「視診」という方法で検査をすることで、脱毛の原因がAGAなのか他の病気なのかを判断し、AGAの診断を行なっています。医療機関によっては、拡大鏡(トリコスコピー)といった器具を診断の手助けとして使用し、脱毛部の頭皮を肉眼ではなく拡大して視診をすることで、診断をより正確なものにしています。
また、頭皮の検査から分かるAGAの進行度は、その人に最適な治療の選択にもつながります。
一方、遺伝子検査では、AGAに関連する遺伝的特徴(SNP)の有無を検査することで、AGAの「生まれつきのなりやすさ」を確認することが出来ます。AGAの遺伝子検査は、インターネットを介したサービスを利用して自宅で行うことも可能です。
AGAの検査は病院やクリニックによって、検査内容、方法、費用などが異なります。事前に検査内容やメリット・デメリットについて確認し、その上で自分に合った医療機関と検査方法を選択するようにしましょう。

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Ito
伊藤恭太郎 医師
日本救急医学会救急科専門医

プロフィール

東北大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院および聖路加国際病院の救命救急センターにて、救急集中治療医として診療に従事。聖路加国際病院では、救急部チーフレジデントを務め、救急科専門医資格を取得。一般内科外来や在宅診療、重症患者への高度救命処置まで、幅広い分野の診療を経験。

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