【糖尿病の薬の効果と副作用とは】経口薬・注射薬・効果が期待される新薬まで徹底解説

糖尿病の薬は、血糖値を下げる効果があります。糖尿病になると「インスリン」という、ブドウ糖を細胞に運ぶホルモンの量や効果などに異常が起きます。すると、ブドウ糖が血管内に増加してしまい「高血糖」になります。高血糖状態が続くと、血管が次第に傷ついて、命に関わる合併症を引き起こします。そのため、1型糖尿病や非常に血糖値が高く食事療法・運動療法では下げられない2型糖尿病の方は、薬の力で血糖値を下げる必要があるのです。ここでは、糖尿病の治療薬について種類・効果・副作用などを詳しく解説していきます。

Okada
岡田 里佳 医師監修
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

目次

  1. 01糖尿病で薬物療法を行う目的とは
  2. 021型糖尿病ではインスリン治療が必要
  3. 03糖尿病の経口薬の効果と副作用とは
  4. 04糖尿病の注射薬の効果と副作用とは
  5. 05糖尿病の薬は市販されているのか
  6. 06糖尿病の薬一覧
  7. 07まとめ

糖尿病で薬物療法を行う目的とは

ここがポイント!

  • 命に関わる合併症を予防するために、1型糖尿病や食事・運動では血糖コントロールが出来ない2型糖尿病の方は薬による治療が必要
  • 糖尿病の三大合併症は、「「糖尿病性神経障害」糖尿病性網膜症」「糖尿病腎症」である
  • 糖尿病は動脈硬化を進行させるため、「狭心症」「心筋梗塞」「脳梗塞」などの発症リスクを高める

糖尿病を治療する主な目的は、命に関わる合併症を防ぐこと

糖尿病を発症し、高血糖状態が続くと、血管がダメージを受けて様々な合併症を引き起こします。糖尿病に特有の三大合併症として、「糖尿病性神経障害」「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」があります。また、高血糖は「動脈硬化」も進行させるため、心筋梗塞や脳梗塞などの発症リスクも高めることが明らかになっています。糖尿病は自覚症状がほとんどない病気ですが、症状が無いからと治療を受けずにいると、いつの間にか命に関わる合併症を発症してしまいます。糖尿病を治療する主な目的は、「血糖値を低く保つことで、命に関わる合併症を予防する事」なのです。
糖尿病の薬物治療の目的

糖尿病の治療は、内科(糖尿病内科)を受診しよう

糖尿病は、一度発症すると一生付き合って行かなければならない病気です。糖尿病だとわかったら、合併症の発症を予防するために、早期に治療を開始する必要があります。糖尿病の診断や治療は、内科(特に糖尿病内科)で受ける事が出来ます。「口渇」「多飲」「多尿」「体重減少」などの自覚症状がある人や、健康診断などで糖尿病を疑われた人は、早めにお近くの「一般内科」や「糖尿病内科」のある医療機関を受診することをおすすめします。
糖尿病による合併症について詳しくは、糖尿病はなぜ放置してはいけないのか|怖い合併症について解説しますをご参照ください。

参考

糖尿病診療ガイドライン2016
高血圧症発症チェック

1型糖尿病ではインスリン治療が必要

ここがポイント!

  • 「1型糖尿病」は膵臓の細胞が壊れることでインスリンが出せなくなってしまう病気
  • インスリンが出なくなるため、「インスリン薬の自己注射」が必要不可欠

糖尿病には「1型糖尿病」と「2型糖尿病」の2つのタイプがあります。
ここでは、1型糖尿病の治療法について見て行きましょう。

「1型糖尿病」とは

糖尿病は、血糖値を下げる働きがある「インスリン」というホルモンの分泌量や効果に異常が生じ、高血糖状態が続いてしまう病気です。1型糖尿病は、自分自身の細胞がインスリンを作る細胞を攻撃してしまい、インスリンが作れなくなることで発症します。インスリンが作れないので、体に直接インスリンを注入する必要があります。そのため、「1型糖尿病」の方は、経口薬ではなくインスリン注射による治療が必要不可欠なのです。
一方、「2型糖尿病」は、生活習慣病の一つです。インスリンの分泌量が減ったり、効果が弱まったりする事で高血糖状態になってしまいます。そのため、早期であれば食事療法や運動療法で血糖コントロールができる場合もあります。「2型糖尿病」が中年-高齢者に多いのに対して、「1型糖尿病」は、子供や若者にも多く、肥満が原因ではないため「やせ型」の体形の場合が多いことも特徴のひとつです。

1型糖尿病はインスリン治療が必要不可欠

「1型糖尿病」は、インスリン自体が作られなくなってしまうため、2型糖尿病とは違い食事療法や運動療法、経口薬で血糖コントロールをする事が出来ず、発症初期からインスリン治療が必要になります。治療に必要なインスリン量は、「自己血糖測定(SMBG)」をしながら、各々の食事や生活状況に合わせて決めていきます。日々の血糖値や食事状況を記録しておくと、結果を十分に確認できるだけでなく、血糖値の変化について理解が深まるので、「低血糖」の予防にも繋がります。

糖尿病の治療薬は低血糖を起こす恐れもある

糖尿病治療薬は、血糖値を下げる効果があります。薬のタイプによって、効果が現れるまでの時間に差があり、用法用量を守り正しく使用しないと血糖値が下がり過ぎてしまう場合もあるのです
そのため、糖尿病の薬を使用する際は「低血糖」症状に注意が必要です。だるさ、冷汗、動悸、顔面蒼白などの症状が起こったら、ブドウ糖や甘い飲みものなどを摂取するように心がけましょう。日頃から、低血糖に備えてすぐに食べられるブドウ糖やジュースなどを持ち歩くと良いでしょう。また、食事をとらなかった時の薬の対処などは、必ず事前に医師に確認する事も重要です。
1型糖尿病について詳しくは1型糖尿病について|発症原因から症状、最新の治療法までを解説をご参照ください。

参考

糖尿病診療ガイドライン2016

糖尿病の経口薬の効果と副作用とは

ここがポイント!

  • 糖尿病の経口薬には、「インスリンを出しやすくする薬」「インスリンの効果を高める薬」「糖の吸収と排出を調整する薬」がある
  • それぞれ「効果」や「副作用」が異なり、その人に適した薬を医師が選択する

糖尿病の治療薬には「経口薬」と「インスリン注射」があります。
ここでは、経口薬の効果と副作用について紹介していきます。

糖尿病の経口薬の種類

糖尿病の治療薬は、血糖値を下げる効果があります。しかし、薬によって血糖値を下げる仕組みが異なります。経口薬では「インスリンを出しやすくする薬」「インスリンの効果を高める薬」「糖の吸収と排出を調整する薬」の3つがあります
糖尿病の経口薬の種類
インスリンを出しやすくする薬
糖尿病が原因で弱まった膵臓に働きかけてインスリンを出しやすくさせたり、インスリンの分泌不足を補ったりする薬です。
薬の種類:グリニド系薬、スルホニル尿素(SU)薬、インクレチン製剤(GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬)
インスリンの効果を高める薬
インスリンを効きやすくさせたり、分泌されたインスリンの効果を保つ薬です。
薬の種類:ビグアナイド、チアゾリジン
糖の吸収と排出を調整する薬
食事で摂取された糖の吸収をゆっくりにして、血糖の急な上昇を抑えたり、体内に取り込んだ糖を尿中に出させる薬です。
薬の種類:α-グルコシダーゼ、SGLT2阻害薬

それぞれの薬の効果と副作用

ここでは、それぞれの薬ごとに、効果と副作用を簡単に解説していきます。
スルホニル尿素(SU)薬
・効果
スルホニル尿素(SU)薬は、インスリン分泌促進系の治療薬の一つ。
膵臓のβ細胞からインスリン分泌を促進させる効果があり、血糖値を下げる細小血管症の発症・進展を抑制する効果がある。
・副作用
食事療法、運動療法を行わないと、体重が増加しやすい
他の経口薬と比べ「低血糖」を起こす可能性が高い
長期で使用すると大血管症が起こりやすくなる可能性がある
腎臓や肝臓に障害がある場合は使用できない
・商品名
アマリール、グリミクロン、オイグルコン、ダオニールなど
速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
・効果
SU薬と同様に、インスリンの分泌を促進させる効果があるが、効果がより速やかに起こり、短時間で消失する
・副作用
低血糖を起こすことがあるが、SU薬より頻度は少ない。
・商品名
スターシス、ファスティック、グルファスト、シュアポストなど
DPP-4阻害薬
・効果
食後に小腸から分泌される「インクレチン」というホルモンは、「DPP-4」という酵素によって速やかに分解される。
DPP-4阻害薬は、この「DPP-4」という酵素の作用を阻害し、インクレチンが長く効くように働きかける。インクレチンが分解されないため、膵臓からのインスリン分泌が多くなり、血糖が低下する。
・副作用
悪心、嘔吐などの胃腸障害が副作用として出現する可能性がある。
SU薬やインスリンとの併用の際は低血糖を起こすリスクが高くなる。
・商品名
ジャヌビア、グラクティブ、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア、スイニー、オングリザなど
糖尿病の薬 DPP-4阻害薬について〜作用機序から考える効果と副作用を徹底解説
ビグアナイド薬
・効果
ビグアナイド薬は、インスリン抵抗性改善系の薬の一つ。
肝臓に作用して、ブドウ糖の過剰な生成を抑え、体重の増加を起こしにくい。
・副作用
重篤な副作用として、乳酸アシドーシスの報告があるため、肝臓、腎臓や肺、心臓に何らかの機能障害がある方、アルコール多飲者、高齢者の方などは服用できない。
・商品名
メトグルコ、グリコラン、ジベトスなど
チアゾリジ薬
・効果
インスリンの効果を高める薬の一つ。
インスリンの効きをよくする作用があり、肝臓からのブドウ糖の過剰な生成を抑え高血糖を改善する。
・副作用
体内に水がたまりやすくなるため、体重が増加する。
浮腫、黄斑浮腫、貧血、心不全、骨折をきたすことがあるため注意して使用される。
心不全、肝・腎機能障害がある場合は使用できない。
・商品名
アクトスなど
α-グルコシダーゼ阻害薬
・効果
糖の吸収と排出を調整する薬の一つ。
食前に服用することで、腸内での糖の分解を抑制し吸収を遅らせるため、血糖値の上昇を抑える。
・副作用
下痢や腹部の張りなど、消化器系の副作用が出る場合がある。
単体での使用で低血糖になることはほとんどないが、SU薬やインスリンとこの薬剤を併せて使っている場合などに、低血糖を起こした時には通常の砂糖ではなく「ブドウ糖」の摂取が必要。
・商品名
グルコバイ、ベイスン、セイブルなど
SGLT2阻害薬
・効果
糖の吸収と排出を調整する薬の一つ
腎臓でSGLTというタンパク質を阻害し、過剰な糖を尿と一緒に体外へ排出することで血糖が上昇を抑える。
・副作用
頻尿、多尿がみられることがあり、脱水傾向にならないように注意が必要。
・商品名
スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、デベルザ、アプルウェイ、カナグル、ジャディアンスなど
糖尿病の薬|SGLT2阻害薬ー尿から余分な糖が排出される夢の新薬登場ー

参考

科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2016
今日の治療薬2016
高血圧症発症チェック

糖尿病の注射薬の効果と副作用とは

ここがポイント!

  • インスリン注射薬は、作用時間のタイミングによって6つのタイプに分けられる
  • 「1型糖尿病」場合は、インスリンが出なくなるため「インスリン薬の自己注射」が必要不可欠
  • 「2型糖尿病」の場合は、飲み薬だけでは血糖コントロールが十分に出来ない場合にインスリン注射薬による治療を行う

糖尿病の注射薬の種類

インスリン治療は、「皮下注射」でインスリンを直接体内へ注入する方法です。
先ほど解説したように、インスリンが出せなくなる「1型糖尿病」の方には必須の治療法です。「2型糖尿病」の方でも、飲み薬だけで血糖コントロールが十分に出来ない場合には、インスリン治療が必要になります。

インスリン製剤は種類が多くあり、作用時間により「超速効型」「速効型」「混合型」「中間型」「持効型」の6つのタイプに分類されます。
「超速効型」は主に食後の血糖値を抑える目的で使用されるため、食事の直前、もしくは食直後に、「速効型」は食事の30分前に皮下に注射します。「中間型」や「持効型」は、食後に上がってしまった血糖値を抑える目的で使用します。そして、「混合型」のインスリンは、これらの効果をを補う目的で使用されます。「配合溶解型は」、「超速効型」と「持効型」インスリンを混合したもを言います。

薬の効果と副作用

ここでは、インスリン治療薬を「超速効型」「速効型」「中間型」「混合型」「持効型溶解」「配合溶解」に分けて解説していきます。

<超速攻型>
インスリンの作用パターン超速攻型
分類名 超速効型
作用発現時間 約10〜20分
作用持続時間 約3〜5時間
使用のタイミング 食直前、又は食直
効果 インスリンの分泌を補充・作用時間が最も短い
副作用 注射後に食事をとらないと、低血糖を起こす
商品名 ノボラピッド注フレックスペン、ノボラピッド注フレックスタッチ、ノボラピッド注イノレット、ヒューマログ注ミリオペン、アピドラ注ソロスターなど

<速攻型>
インスリンの作用パターン速攻型
分類名 速効型
作用発現時間 約30分
作用持続時間 約5〜8時間
使用のタイミング 食事の30分前
効果 インスリンの分泌を補充・超速効型インスリンよりも少し時間をかけて緩やかに効く
副作用 注射後に食事をとらないと、低血糖を起こす
商品名 ノボリンR注フレックスペン、ヒューマリンR注ミリオペンなど

<混合型>
インスリンの作用パターン混合型
分類名 混合型
作用発現時間 約30分~1時間
作用持続時間 約18〜24時間
使用のタイミング 朝1回、又は朝夕2回の食直前
効果 一本で調整することができる
副作用 時間や用量の調節が難しい
商品名 ノボラピッド30・50・70ミックス注フレックスペン、ノボリン30R注フレックスペン、イノレット30R注、ヒューマログミックス25注ミリオペン、ヒューマログミックス50注ミリオペン、ヒューマリン3/7中ミリオペンなど

<中間型>
インスリンの作用パターン中間型
分類名 中間型
作用発現時間 30分〜3時間
作用持続時間 約18〜24時間
使用のタイミング 1日2回注射が基本
効果 空腹時の血糖値を下げるために使用
副作用 夜に注射をする場合には、夜間に低血糖を起こすリスクもあり、作用時間を考慮する
商品名 ノボリンNフレックスペン、ヒューマログNミリオペン、ヒューマリンNミリオペンなど

<持続型>
インスリンの作用パターン持続型
分類名 持効型
作用発現時間 約1〜2時間
作用持続時間 約24~42時間
使用のタイミング 1日1回
効果 24時間作用が持続する
副作用 食後の高血糖に注意が必要
商品名 レベミル注フレックスペン、レベミル注イノレット、ランタス中ソロスター、トレシーバ注フレックスタッチなど

<配合溶解>

分類名 配合溶解
作用発現時間 10~20分
作用持続時間 42時間超
使用のタイミング 1日1回
効果 「超速効型」と「持効型」インスリンを混合したもの
副作用 作用発現が速いため、食事の直前に投与すること
商品名 ライゾデグ配合注 フレックスタッチなど


インスリン療法について詳しくは、糖尿病の治療薬「インスリン注射薬」ー種類、副作用、注意すべきことについて徹底解説ーをご参照ください。

インスリン以外の注射薬もある
インスリンとは異なる「GLP-1受容体作動薬」という注射薬もあります。GLP-1とは、インクレチン(インスリンの分泌を増やすホルモン)の1種で、膵臓に作用しインスリンを分泌するグルカゴンの分泌を抑制を促します。GLP-1受容体作動薬は、血糖値が高い時にのみ働くので、低血糖を起こしにくい特徴があります。副作用としては、投与初期は、下痢、便秘、嘔気などの消化管障害が起こる可能性があるとされています。
・商品名(注射薬)
ビクトーザ、バイエッタ、ビデュリオン、トルリシティ、リキスミアなど

GLP-1受容体作動薬について詳しくは、糖尿病の薬|GLP-1受容体(GLP1R)作動薬ーインスリンではない注射薬ーをご参照ください。

参考

科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2016
今日の治療薬2016
糖尿病治療のエッセンス2017|日本医師会(pdf)

糖尿病の薬は市販されているのか

ここがポイント!

  • 糖尿病の治療薬は、「医療用医薬品」のため市販されていない
  • 「医療用医薬品」の処方には、医療機関を受診して、医師の診察が必要

糖尿病の治療薬は、様々な種類があり、それぞれ「効果」や「適応症」「使用方法」が違います。自分に合った薬を正しく使用しないと、「副作用」や「低血糖」を起こしてしまったりする危険があります。このような治療に対する効果が高く、副作用の管理が必要な薬は「医療用医薬品」に分類されます。「医療用医薬品」は、医療機関で医師の診察のもと、処方される薬です。そのため、「医療用医薬品」である糖尿病の治療薬を市販で購入する事は出来ません。

最近では、インターネットを経由して海外の薬を購入出来るサイトもあります。個人使用の目的であれば、法律上問題がない場合もありますが、何れにしても国内で認可されていない成分を含んでいたり、偽物の薬が送られてきたりする可能性もありとても危険です。糖尿病の薬は、低血糖になる危険性もあり、個人の判断で使用してはいけません。必ず医療機関で医師から処方された治療薬を使用するようにしましょう

参考

医薬品の販売制度|厚生労働省
高血圧症発症チェック

糖尿病の薬一覧

ここでは最後に、2018年現在、日本で販売が許可されている糖尿病治療薬の一覧をまとめています。

<糖尿病 経口薬の種類>

分類名 薬剤名:(商品名)
スルホニル尿素(SU)薬 アマリール、ヘキストラスチノン、デアメリンS、ジメリン、アベマイド、グリミクロン、グリミクロンHA、オイグルコン、ダオニールなど
速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬) スターシス、ファスティック、グルファスト、シュアポストなど
DPP-4阻害薬 ジャヌビア、グラクティブ、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア、スイニー、オングリザなど
ビグアナイド薬 メトグルコ、グリコラン、ジベトスなど
チアゾリジ薬 アクトスなど
α-グルコシダーゼ阻害薬 グルコバイ、ベイスン、セイブルなど
SGLT2阻害薬 スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、デベルザ、アプルウェイ、カナグル、ジャディアンスなど
アルドース還元酵素阻害薬 キネダック
糖尿病性神経障害莉治療薬 メキシチール
糖尿病性腎症治療薬 タナトリル
ソマトメジンC ソマゾン
高インスリン血性低血糖治療薬 ジアゾキシド
脂肪萎縮症治療薬 メトレレプチン
配合剤 メタクトLD、ソニアスLD、リオベルLD、グルベスなど


<インスリンではない注射薬の種類>

分類名 商品名 作用時間 一般的な注射のタイミング
GLP-1受容体作動薬 ビクトーザ注 24時間以上 1日1回 朝または夕
GLP-1受容体作動薬 バイエッタ注 8時間 1日1回 朝夕食前
GLP-1受容体作動薬 ビデュリオン注 週に1回
GLP-1受容体作動薬 トルリシティ 週に1回
GLP-1受容体作動薬 リキスミア注 15時間 1日1回 朝食前

<インスリン 注射薬の種類>

分類名 商品名 インスリン注入量 発現時間 最大作用時間 持続時間
超速効型 ノボラピッド注フレックスペン 1~60U 10~20分 1~3時間 3~5時間
超速効型 ノボラピッド注フレックスタッチ 1~80U 10~20分 1~3時間 3~5時間
超速効型 ノボラピッド注イノレット 1~50U 10~20分 1~3時間 3~5時間
超速効型 ヒューマログ注ミリオペン 1~60U 15分未満 30分~1.5時間 3~5時間
超速効型 アピドラ注ソロスター 1~80U 5分未満 30分~1.5時間 3~5時間
即効型 ノボリンR注フレックスペン 1~60U 約30分 1~3時間 約8時間
即効型 ヒューマリンR注ミリオペン 1~60U 30分~1時間 1~3時間 5~7時間
混合型 ノボラピッド30・50・70ミックス注フレックスペン 1~60U 10~20分 1~4時間 約24時間
混合型 ノボリン30R注フレックスペン 1~60U 約30分 2~8時間 約24時間
混合型 イノレット30R注 1~50U 約30分 2~8時間 約24時間
混合型 ヒューマログミックス25注ミリオペン、ヒューマログミックス50注ミリオペン 1~60U 15分未満 30分~6時間、30分~4時間 18~24時間
混合型 ヒューマリン3/7中ミリオペン 1~60U 30分~1時間 2~12時間 18~24時
中間型 ノボリンNフレックスペン 1~60U 約1.5時間 4~12時間 約24時間
中間型 ヒューマログNミリオペン 1~60U 30分~1時間 2~6時間 18~24時間
中間型 ヒューマリンNミリオペン 1~60U 約1.5時間 8~10時間 18~24時間
持効型溶解 レベミル注フレックスペン 1~60U 約1時間 3~14時間 約24時間
持効型溶解 レベミル注イノレット 1~50U 約1時間 3~14時間 約24時間
持効型溶解 ランタス中ソロスター 1~80U 約1~2時間 明らかなピークなし 約24時間
持効型溶解 トレシーバ注フレックスタッチ 1~80U   明らかなピークなし 42時間超

参考

今日の治療薬2016
糖尿病治療のエッセンス2017|日本医師会(pdf)

まとめ

糖尿病の治療に使用する薬は、単独の使用だけではなく、いつくかの種類を組み合わせて処方されることがあります。その中には「組み合わせて使ってはいけない薬」などの注意点もあります。医師は「糖尿病の病型」「病態」「年齢」「代謝障害や合併症の程度」など様々なことを考慮し、その人に合った治癒薬を選びます。医師から処方された薬を正しく使用し、血糖値のコントロールをしていきましょう。しっかりとした血糖コントロールを続けていくことは、命に関わる危険な合併症を予防することにつながります。
Okada
岡田 里佳 医師
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

プロフィール

2008年名古屋市立大学医学部卒業。内科を中心に初期研修を行い、その後皮膚科へ進む。大学病院での勤務を経て、皮膚疾患を合併しやすいアレルギー・膠原病診療を経験するため、約3年間内科医として勤務。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本内科学会認定内科医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医を取得。2017年11月、誰にでも最適な医療を提供するためTMクリニック 皮フ科を開設。

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