ジヒドロテストステロン(DHT)とは|AGA治療薬がDHTを減らす仕組みも併せて解説

「ジヒドロテストステロン(DHT)」は、男性ホルモンの1種で、同じく男性ホルモンの「テストステロン」が酵素の作用を受けることにより作られます。男性ホルモンは、ひげを生やす、声を低くする、がっちりとした体格にするなど「男性らしさ」の形成に関与している他、母親のおなかにいるときから男性器の形成を行ったり、思春期以降に性衝動を起こしたりするなど、「子孫を残すために欠かせない役割」を担っており、DHTの男性ホルモンとしての作用はテストステロンよりも強いとされています。
そんなDHTには、毛の成長に関連する遺伝子に指令を出して毛の成長を促進したり抑制したりする作用もあり、この作用がAGAの症状である「薄毛」を引き起こしています。
ここではDHTについて詳しくお話をします。まず男性ホルモンに共通の役割やDHTの特徴など、DHTの基本的なことについて一通り解説をしてから、DHTがAGA(男性型脱毛症)やAGA治療薬とどのように関連しているのかについて解説をしていきます。

Ito
伊藤恭太郎 医師監修
日本救急医学会救急科専門医

目次

  1. 01ジヒドロテストステロン(DHT)とは
  2. 02DHTを含む「男性ホルモン」の作用と役割
  3. 03DHTが毛に作用するとどうなるのか
  4. 04AGAの内服薬はDHTが作られるのを防ぐ薬
  5. 05亜鉛のサプリはDHTを減らすのか
  6. 06サウナでジヒドロテストステロンは排出されるのか
  7. 07おわりに

ジヒドロテストステロン(DHT)とは

ここがポイント!

  • 「DHT」は、男性としての体つきや機能を司る「男性ホルモン」の1種
  • 「2型5αリダクターゼ」という酵素の働きによりテストステロンからDHTが作られる

「DHT」はAGAを発症する原因物質であることが明らかになっていますが、AGAに関連した働きだけがあるわけではありません。DHTを含む男性ホルモンは、女性ホルモンと並び人間に欠かせない「性ホルモン」です。
ここではDHTについて詳しく知るためにまず、性ホルモンや男性ホルモンの働きと役割を見ていきましょう。

DHTは「性ホルモン」の1つ

わたしたちの体は、さまざまな物質がバランス良く臓器に作用することで、生きるために必要な働きを維持しています。こうした生命の維持に欠かせないシステムを「内分泌代謝」と言い、これを司っている物質が「ホルモン」です。
ホルモンにはさまざまな種類がありますが、「DHT」はその中の「性ホルモン」に分類されます。性ホルモンには男性ホルモンと女性ホルモンがあり、DHTは男性ホルモンに属します。性ホルモンは、男女の体の違いが形成される「一次性徴」「二次性徴」において重要な役割を担っています。

一次性徴と二次性徴で起こる体の変化

「一次性徴」は生まれる前にお母さんのおなかの中で起こり、このときに赤ちゃん自身が作る性ホルモンの影響を受けて男女それぞれの性器が造られます。「二次性徴」は、思春期に起こり、男子は精巣から放出される男性ホルモンの影響により、声変わりをする、髭が生え始める、精子が作られ始める、骨格や筋肉が発達して男性らしいがっちりとしたからだつきになるなどの変化が現れます。女子は卵巣から放出される女性ホルモンの影響により、乳房が発達する、月経が始まる、丸みを帯びた女性らしい体つきになる、などの変化が現れます。また、男女ともに、陰毛やわき毛などが生えてきます。
このように、性ホルモンによって引き起こされる「性徴」は生殖機能を発達させ、子孫を残すために必要な体の変化を私たちにもたらしているのです。

DHTはテストステロンから作られる

男性の体内で働いている主な男性ホルモンは「テストステロン」です。テストステロンは精巣(睾丸)から分泌されて体中を巡りますが、その際に髪の毛の根元にある毛乳頭細胞に入ると「2型5αリダクターゼ」という酵素の働きによって、より活性の高いDHTに変換されます。2型5αリダクターゼは、前頭部や頭頂部の髪の毛の毛乳頭細胞のほか、前立腺など、限られた場所に存在し、DHTを作っています。

女性の体内にも男性ホルモンはある

男性ホルモンは、実は女性の体内にも存在しています。女性に「精巣」はありませんが、「副腎」や「卵巣」から、わずかにテストステロンが分泌されていることが明らかになっています。女性における男性ホルモンのはたらきは明確になっていませんが、これまでの研究により、骨格や筋肉の発達や男性らしい思考、性衝動などに、一因として関与していると考えられています。
また、女性でもAGAは起こる場合がありますが、その原因が男性ホルモンであるという医学的な確証はまだ得られていません。そのため、2型5αリダクターゼの働きを抑える作用を持つAGA治療用内服薬は、今のところ女性での使用が国内では認められていません。

参考


脱毛症診断チェック

DHTを含む「男性ホルモン」の作用と役割

ここがポイント!

  • 主要な男性ホルモンはテストステロンで、ここから作られるDHTの方が作用が強い
  • 男性ホルモンの働きは大きく「性徴」「筋肉維持」「性衝動」「男性的思考」の4つ

前の章で性ホルモンである男性ホルモンの働きとして性徴を挙げましたが、ここではDHTを含む男性ホルモンの働きについて、より詳しく見ていきましょう。

主な男性ホルモンはテストステロン

男性ホルモンは別名「雄性ホルモン」、英語では「アンドロゲン(androgen)」と呼ばれ、男性としての体つきや機能を司るホルモンの総称です。男性の体内で働いている主な男性ホルモンは「テストステロン」で、「DHT」は先ほどお話ししたように、テストステロンが酵素の作用を受けて出来たものです。DHTは、テストステロンよりも男性ホルモンとしての活性が高いと、AGAの診療ガイドラインに記載されています。

男性ホルモンの働き

男性ホルモンには、大きく次の4つの働きがあります。

1. 一次性徴・二次性徴

男性ホルモンは、「性徴」において欠かせないホルモンです。
一次性徴では妊娠6週目~24週目にかけてテストステロンが多く分泌され、生殖器の形成を行います。
二次性徴では思春期において「声変わり」「陰毛が生える」「性器が発達する」などの性徴を促します。
これらの性徴は、子どもを作る上で重要となる成長です。

2. 筋肉の維持

男性ホルモンには筋肉量の増加を促し、また筋肉量を維持する作用があり、この作用により男性はがっちりとした男性らしい体つきになります。

3. 性欲・性衝動の亢進

子どもの頃に感じなかった性的な欲求が思春期頃から生まれるのは、主に「テストステロン」の影響です。テストステロンには性的な欲求を引き起こすだけではなく、ドーパミンという神経伝達物質を増やして「興奮」させたり、「勃起」をさせたりと性行為を行うための準備をする働きがあります。そのため、テストステロンの分泌量が減ると性的欲求が低下します。

4. 男性的な考え方(精神面への影響)

大脳には男性的な考え方、女性的な考え方といった性別の差があると知られています。この差は、お母さんのおなかにいる時から生後6カ月にかけて男の子の脳がテストステロンの影響を受けるために生じると考えられています。男性的な考え方とは具体的に、攻撃性、怒りっぽさ、決断力、考え方などです。

参考


DHTが毛に作用するとどうなるのか

ここがポイント!

  • DHTは、毛の成長に関連する遺伝子に指令を出す
  • 胸毛やひげには、毛の成長を促し、毛を太く濃くする指令を出す
  • 前頭部や頭頂部には、毛の成長を抑制し、毛を細く短くする指令を出すため、薄毛が引き起こされる

ここでは、DHTが毛にどのように作用してAGAの症状である薄毛を引き起こすのかを確認していきましょう。

DHTが毛の成長に影響を与える

すべての毛の根元には、「毛乳頭(もうにゅうとう)細胞」という、毛の成長を司る細胞があります。さらに男性ホルモンの影響を受ける毛の根元にある毛乳頭細胞の中には、男性ホルモンと結びついて作用するタンパク質の「アンドロゲン受容体(AR)」と、「2型5αリダクターゼ」という酵素が存在しています。この酵素がテストステロンをDHTに変換するというのは先ほど説明した通りです。

男性ホルモンの影響を受ける毛乳頭細胞の中で、DHTはARと結合して細胞の「核」の中に移行し、毛の成長に関連する遺伝子に指令を出します。毛は、成長期、退行期、休止期の3つの過程を繰り返すことで生え変わっていますが、この指令によって毛の「成長期」が長くなったり短くなったりします。長くなるか短くなるか、つまり、毛の成長が促されるのか抑制されるのかは、次で説明するように、毛の生えている部位によって異なります。
ジヒドロテストステロンが毛の成長に作用する仕組み

胸毛やひげは成長促進

「胸毛」や「ひげ」の場合は、DHTが作用することで、毛の基になる「毛母細胞」の増殖や成長を促進する「成長因子」の産生が誘導されます。これにより、毛の成長期が長くなり、ひげや胸毛は「太く濃く」なります。

前頭部、頭頂部の毛髪は成長抑制

「前頭部」や「頭頂部」の髪の毛の場合は、DHTが作用することで毛母細胞の増殖や成長を抑える「抑制因子」の産生が誘導されます。これにより、毛の成長期が短くなって髪の毛は十分に育たず「細く短く」なり、結果的にAGAの症状である薄毛が進行していきます。

AGAの発症に関してDHTがどのように関連しているかについて詳しくは「【AGAの原因について】原因物質「DHT」が薄毛スイッチを入れる仕組みから遺伝やストレスの影響・女性のAGAまで」をご参照ください。

参考


脱毛症診断チェック

AGAの内服薬はDHTが作られるのを防ぐ薬

ここがポイント!

  • AGA治療に用いられる内服薬は、テストステロンがDHTに変換されるのを防ぐ薬
  • DHTの量が減るのでAGAの症状が抑えられる
  • 現在国内で認可されているAGA治療用内服薬は「フィナステリド」と「デュタステリド」の2種類

AGAに対する治療法はさまざまですが、中でも内服薬は、DHTに対して作用してAGAの症状を改善する薬です。ここではAGA治療に用いられる内服薬とその効果の仕組みについて簡単に解説をします。

DHTを減らして効果を得るAGA治療薬は2種類

現在、国内で製造販売が認可されているAGA治療用内服薬は、「フィナステリド」と「デュタステリド」の2種類で、ともに「DHT」を減らすことでAGAの症状を改善する薬です。フィナステリドの先発薬はMSD社から「プロペシア」という商品名で、ジェネリック医薬品は複数の製薬会社から「フィナステリド」という商品名で販売されています。デュタステリドはGSK社から「ザガーロ」という商品名で販売されており、ジェネリック医薬品はまだ発売されていません。

フィナステリド(プロペシア)の効果、作用メカニズム、費用などについて詳しくは「【フィナステリド(プロペシア錠)の治療効果と副作用】AGA内服薬の基本情報からミノキシジル(リアップ)との併用、ジェネリック情報や輸入薬(フィンペシア・フィナロ)の使用についてまで幅広く解説」をご参照下さい。
デュタステリド(ザガーロ)の効果、作用メカニズム、費用などについて詳しくは「AGA新薬「ザガーロ」(デュタステリド)を徹底解説|正しい飲み方、効果、副作用、価格など~プロペシア(フィナステリド)との比較表付き」をご参照下さい。

AGA治療用内服薬が効く仕組み

「フィナステリド」と「デュタステリド」はともに「2型5αリダクターゼ」の働きを邪魔する作用があり、テストステロンからDHTが作られるのを防いでAGAの発症を抑える効果を発揮します。
AGA治療薬の作用

フィナステリドとデュタステリドの違い

「デュタステリド」は、日本では2015年に認可されたばかりの新薬です。そのため、日本皮膚科学会によって2010年に作成された、現行のAGAの診療ガイドラインには、デュタステリドの記載がまだありません。
「デュタステリド」はAGAに関連する「2型5αリダクターゼ」だけでなく、「1型5αリダクターゼ」の働きも邪魔する作用を持っていますが、1型に対する作用が効果に関連するかどうかは今のところ医学的に明らかにされていません。ではフィナステリドと効果が全く同じかと言うとそうとも言えず、両者を比較した国際的な臨床試験により、フィナステリドよりもデュタステリドの方が高い発毛効果が得られたという結果が示されています。

フィナステリドやデュタステリドに加えて、医学的に発毛効果が証明されているミノキシジルなどのAGAの治療薬について詳しくは「AGA治療薬の効果と副作用|主な2種類の薬~ジェネリック薬情報や値段・通販・輸入薬などについて解説」をご参照ください。

参考


認可されているAGA治療用内服薬は、ドラックストアでは購入できない

日本で認可されているAGA内服薬は、現在、医師の処方によってでしか手に入れることができず、ドラックストアなどでは購入できません。
病院では、皮膚科・美容皮膚科・AGA専門クリニックなどにて処方している場合があります。
最近では、はじめからテレビ電話で診療をおこない薬を処方をしている病院もありますので、自宅や職場にいながら医師の診察を受けることが出来ます。さらに、薬も自宅に届きますので、まずは、話を聞いてみたい、通院に不安を感じている方はこちらを検討してみてはいかがでしょうか、

→ 自宅からテレビ電話で医師の無料カンセリングを受けることができます。(東京ロイヤルクリニック)

亜鉛のサプリはDHTを減らすのか

ここがポイント!

  • 亜鉛にはDHTを減らす効果があるという説があるが、まだ医学的に証明されていない
  • 亜鉛はタンパク質の合成に関与しており、髪の毛の健康という視点では欠かせない元素

亜鉛には、AGAの内服薬と同じように「2型5αリダクターゼ」を邪魔する働きがあるという説があり、研究が進められていますが、亜鉛のAGAに対する効果は今のところ医学的に証明されていません
フランスの研究グループにより、亜鉛に2型5αリダクターゼの働きを邪魔する働きが認められたとの論文報告がありますが、これはシャーレの中での人工的な環境における実験結果であり、人体を使って行われた研究ではありませんでした。
一方で亜鉛は、髪の毛の主な構成成分である「タンパク質」を作る酵素の働きに重要な元素であるため、髪の毛の健康を保つ上で欠かせないと言えます。厚生労働省が推奨する1日の亜鉛摂取量は、18~69歳の男性で10㎎、女性で8㎎とされています。亜鉛が豊富な食材は、牡蠣、赤身の肉、鶏肉、豆類、ナッツ類などです。ぜひ日々の食生活に亜鉛を意識して取り入れてみましょう。
亜鉛が多く含まれる食べ物

参考


脱毛症診断チェック

筋トレはジヒドロテストステロンを増加させるのか

ここがポイント!

  • 筋トレをすると、テストステロンという男性ホルモンが増える
  • テストステロンの増加が、AGAに直結するという医学的根拠はない

AGA は、「テストステロン」が局所の頭皮で「ジヒドロテストステロン(DHT)」というホルモンに変換され、前頭部や頭頂部の毛包の作用し、脱毛を引き起こすとされています。男性が筋トレをすると、血中の「テストステロン」という男性ホルモンの一種が増えますが、テストステロンの増加が頭皮の「ジヒドロテストステロン」の増加に繋がっているのかは、明らかになっていません。
ラットの研究では、筋トレを行うことにより、骨格筋のDHT濃度が上昇したとする報告があります。一方、骨格筋と血中の男性ホルモンは異なる動態を示すとも言われています。
よって、男性が筋トレを行うとテストステロンは増えますが、そのことがAGAの発症や重症度に関与しているかについては、診療ガイドラインにも記載されておらず、現状では不明と考えます。

参考

相澤 勝治 筋肉でのテストステロン合成。アンチ・エイジング医学一日本抗加齢医学会雑誌 Vol12(3) 2016

ジヒドロテストステロンを減らすメリットとは

ここがポイント!

  • AGA発症の原因となる物質は、ジヒドロテストステロンという男性ホルモン
  • ジヒドロテストステロンが減ると、AGAの症状は改善される場合がある

ジヒドロテストステロン(DHT)は、ひげや胸毛などの体毛を太く濃くする作用がある一方で、前頭部や頭頂部の毛には、毛の成長を抑制し毛を細く短くする指令を出す作用があります。そのため、AGAの症状である前頭部や頭頂部の薄毛が進行していきます。AGAの原因であるジヒドロテストステロンを作らせないことが、薄毛対策には重要になります。
AGA治療に用いられる内服薬は、テストステロンがジヒドロテストステロンに変換されるのを防ぐ薬です。現在、国内で製造販売が認可されているAGA治療用の内服薬は、「フィナステリド」と「デュタステリド」の2種類で、いずれもその作用を有します。つまり、テストステロンからジヒドロテストステロンが作られるのを防ぐので、薄毛の進行を抑える効果があります。ジヒドロテストステロンが減ることで、短くなっていた髪の毛の成長期は正常な長さに戻るため、AGAの症状は改善されていきます。
しかし、薬の効果は個人差があるため内服治療を行ってもAGAの症状が改善されない方もいますし、妊娠中や妊娠の可能性がある女性や未成年には、安全性や有効性が証明されていないため内服治療は禁忌とされています。

フィナステリドについて詳しくは、「【フィナステリド(プロペシア錠)の治療効果と副作用】AGA内服薬の基本情報からミノキシジル(リアップ)との併用、ジェネリック情報や輸入薬(フィンペシア・フィナロ)の使用についてまで幅広く解説」
デュタステリドについて詳しくは、「AGA新薬「ザガーロ」(デュタステリド)を徹底解説|正しい飲み方、効果、副作用、価格など~プロペシア(フィナステリド)との比較表付き」をご参照下さい。
脱毛症診断チェック

サウナでジヒドロテストステロンは排出されるのか

ここがポイント!

  • サウナに入ることで、ジヒドロテストステロンを減らすことは期待できない
  • サウナは、血行を改善するという目的での効果は期待できる

汗をかくということが、ジヒドロテストステロンの抑制に有効かということは、AGAの診療ガイドラインに記載は無く、サウナでジヒドロテストステロン(DHT)を排出することにより薄毛対策の効果が期待できるか、医学的根拠は今のところありません。
しかし、血行を良くすることは、髪の毛の成長のサポートにつながります。髪の毛は頭皮の毛細血管を通して、成長に必要な栄養や酸素を取り入れています。そのため、血行不良を起こすと十分な栄養や酸素が届かなくなり、髪の毛の成長に影響を与えてしまいます。本格的な薄毛対策ではありませんが、髪の毛の健康のために、血行を改善するという目的ではサウナに入るのはいいでしょう。

おわりに

AGAの発症に深く関わる男性ホルモン「DHT」について見てきました。男性ホルモンのテストステロンは、頭皮で「2型5αリダクターゼ」という酵素の働きを受けると「DHT」になります。AGAでは、このDHTが毛の成長に関連する遺伝子に指令を出すことで、前頭部や頭頂部の毛の成長期が短くなり、薄毛を招きます。
AGA治療に用いられる内服薬は、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する酵素の働きを抑える作用があります。内服薬は、ジヒドロテストステロンの量を減らすことで、AGAの症状を改善させます。薬の作用には、個人差があるので内服を続けても症状が改善されない方もいます。
一方で、DHTを含む男性ホルモンは主に男性の性機能に関する身体的、精神的な成長において重要な役割を果たしています。AGAの原因物質とだけ聞くと悪い物質のように聞こえますが、DHTは体にとって大切なホルモンの1つだということを大前提として理解しておきましょう。

円形脱毛症・前頭脱毛症などの脱毛症でお悩みの方へ

Ito
伊藤恭太郎 医師
日本救急医学会救急科専門医

プロフィール

東北大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院および聖路加国際病院の救命救急センターにて、救急集中治療医として診療に従事。聖路加国際病院では、救急部チーフレジデントを務め、救急科専門医資格を取得。一般内科外来や在宅診療、重症患者への高度救命処置まで、幅広い分野の診療を経験。

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