【高血圧の原因】塩分・アルコール・運動不足などで血圧が上がるメカニズム

高血圧の10人に9人は「本態性高血圧」という種類の高血圧だと知られています。

この「本態性高血圧」の明らかな原因は、まだ解明されていませんが、「偏った食事による塩分の取り過ぎ」「カロリーの取り過ぎによる肥満」「血管の病気などによる腎機能の低下」などの生活習慣が、発症に深く関係している様です。

こうした生活習慣により、高血圧が発症し、その状態が続くと、血管が次第にダメージを受けていき、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる重篤な合併症を引き起こす原因にもなります。特に高齢者は、そうした合併症を引き起こしやすいため注意が必要です。

この記事で高血圧のさまざまな原因や仕組みについて正しく理解し、血圧についての正しい知識を身に付けて、高血圧の予防や改善を目指しましょう。

Ito
伊藤恭太郎 医師監修
日本救急医学会救急科専門医

目次

  1. 01高血圧の9割以上は「原因不明」
  2. 02高血圧の原因となる生活習慣①:偏った食事
  3. 03特に気を付けないと高血圧の原因になるのは「塩分」
  4. 04高血圧の原因となる生活習慣②:運動不足
  5. 05高血圧の原因となる体質①:腎臓の機能
  6. 06高血圧の原因となる体質②:肥満
  7. 07酒は百薬の長、でも過剰摂取は高血圧の原因に
  8. 08なぜ高齢者は高血圧が多いのか~加齢と高血圧の関係
  9. 09おわりに

高血圧の9割以上は「原因不明」

ここがポイント!

  • 高血圧は、大きく「本態性高血圧本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)原因の明らかでない高血圧。高血圧の原因となる病気がなく、生活習慣の乱れなどが原因である。高血圧の約90%が本態性高血圧である。」と「二次性高血圧二次性高血圧(にじせいこうけつあつ)特定の病気が原因となり引き起こされる高血圧。原因となっている病気の精査や治療が必要。」の2種類
  • 高血圧のうち約9割が該当する「本態性高血圧本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)原因の明らかでない高血圧。高血圧の原因となる病気がなく、生活習慣の乱れなどが原因である。高血圧の約90%が本態性高血圧である。」は、明らかな原因が不明
  • 食生活の乱れ、運動不足、遺伝、ストレス、喫煙などが本態性高血圧本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)原因の明らかでない高血圧。高血圧の原因となる病気がなく、生活習慣の乱れなどが原因である。高血圧の約90%が本態性高血圧である。の引き金となる
  • 二次性高血圧二次性高血圧(にじせいこうけつあつ)特定の病気が原因となり引き起こされる高血圧。原因となっている病気の精査や治療が必要。は、他の病気が原因で血圧が上がっているため、その病気の治療で改善する
「高血圧」は生活習慣病の1つです。日本における高血圧の患者数は、ここ数年、増加傾向にあります。厚生労働省による平成26年患者調査では、3年前の平成23年に比べて高血圧の人は約104万人も増加していたと報告されています。増え続けている「高血圧」、それを引き起こしている原因について見ていきましょう。

高血圧のほとんどを占める「本態性高血圧」の原因は不明

高血圧は、「本態性高血圧本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)原因の明らかでない高血圧。高血圧の原因となる病気がなく、生活習慣の乱れなどが原因である。高血圧の約90%が本態性高血圧である。」と「二次性高血圧二次性高血圧(にじせいこうけつあつ)特定の病気が原因となり引き起こされる高血圧。原因となっている病気の精査や治療が必要。」の2種類に大きく分けられます。
高血圧のうち約9割が「本態性高血圧本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)原因の明らかでない高血圧。高血圧の原因となる病気がなく、生活習慣の乱れなどが原因である。高血圧の約90%が本態性高血圧である。だと知られています。つまり「本態性高血圧本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)原因の明らかでない高血圧。高血圧の原因となる病気がなく、生活習慣の乱れなどが原因である。高血圧の約90%が本態性高血圧である。」が高血圧のほとんどを占めているわけですが、実はその原因はいまだに「不明」なのです。

本態性高血圧本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)原因の明らかでない高血圧。高血圧の原因となる病気がなく、生活習慣の乱れなどが原因である。高血圧の約90%が本態性高血圧である。は、自覚症状がほとんどないので、自分が高血圧だと気付いていない人も多いようです。

厚生労働省が我が国における脳卒中脳卒中(のうそっちゅう)脳卒中は、脳内の血管が破れたり詰まったりして、神経細胞が障害される病気をいう。脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」に分類される。脳卒中により年間約11万人が死亡しており、国内の死因割合で4位となっている。(平成27年度)心筋梗塞心筋梗塞(しんきんこうそく)心臓に必要な酸素や栄養素を送る血管が、詰まったり、血管径が細くなることで、送られる血液量が減り、心臓を動かす筋肉が死んでしまった状態。典型的な症状としては、締め付けられるような胸の痛みが30分以上持続する。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙が危険因子とされている。、心不全など循環器病の予防方法を明らかにするために2010年に行った「循環器病の予防に関する調査(ニッポンデータ2010)」によると、日本における高血圧の人数は、約4,300万人であると推定されています。日本の人口は1億2,000万人程度なので、つまり、国民の約3人に1人は、高血圧であると予想されているのです。
このように、高血圧はありふれた病気であり、誰もが気付かないうちに、高血圧になっている可能性があるのです。

原因は不明でも「要因」はいろいろ分かっている

本態性高血圧本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)原因の明らかでない高血圧。高血圧の原因となる病気がなく、生活習慣の乱れなどが原因である。高血圧の約90%が本態性高血圧である。の原因はいまだに「不明」ですが、本態性高血圧本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)原因の明らかでない高血圧。高血圧の原因となる病気がなく、生活習慣の乱れなどが原因である。高血圧の約90%が本態性高血圧である。の発症に関係している要因はいくつか明らかになっています。高血圧の発症に高血圧の発症に深く関係している三大要因は「遺伝」「生活習慣(食事・運動・喫煙・飲酒・ストレスなど)」「加齢」だと知られています。「遺伝」は、生まれつきのもので、高血圧になりやすい体質の人がいると考えられています。加齢と高血圧の関係については、後の章で詳しく解説します。

遺伝と加齢は避けることが出来ません。したがって、高血圧の予防・改善には生活習慣のコントロールがとても重要となります。

他の病気が原因 となる「二次性高血圧」

二次性高血圧二次性高血圧(にじせいこうけつあつ)特定の病気が原因となり引き起こされる高血圧。原因となっている病気の精査や治療が必要。」は、他の病気が原因となって血圧の上昇が引き起こされている状態です。
そのため、原因となっている病気の治療を行うことで高血圧は改善します。原因不明の本態性高血圧本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)原因の明らかでない高血圧。高血圧の原因となる病気がなく、生活習慣の乱れなどが原因である。高血圧の約90%が本態性高血圧である。は完治が難しいのに対し、二次性高血圧二次性高血圧(にじせいこうけつあつ)特定の病気が原因となり引き起こされる高血圧。原因となっている病気の精査や治療が必要。はもととなる病気の治療により「完治できる高血圧」と言われることもあります。二次性高血圧二次性高血圧(にじせいこうけつあつ)特定の病気が原因となり引き起こされる高血圧。原因となっている病気の精査や治療が必要。であっても、血圧が高い状態が続くと、脳や心臓などに命に関わる合併症(脳梗塞脳梗塞(のうこうそく)脳の血管が詰まったり、細くなったりして、必要な酸素や栄養素が送られず、脳の細胞が死んだり、障害を受けてしまう状態。障害された脳の部位によって、様々な症状(麻痺や意識障害なぢお)が起こる。心筋梗塞心筋梗塞(しんきんこうそく)心臓に必要な酸素や栄養素を送る血管が、詰まったり、血管径が細くなることで、送られる血液量が減り、心臓を動かす筋肉が死んでしまった状態。典型的な症状としては、締め付けられるような胸の痛みが30分以上持続する。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙が危険因子とされている。など)を引き起こす可能性があります。そのため、原因となっている病気の早期治療は重要です。
高血圧には2種類ある

参考


高血圧症発症チェック

高血圧の原因となる生活習慣①:偏った食事

ここがポイント!

  • 「塩分の取り過ぎ」「お酒の飲み過ぎ」「食べ過ぎによる肥満」は血圧を上げる要素
  • 「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」をバランスよく取ることが重要
  • 自分の年齢や活動量に合った食事量を知りカロリーを取り過ぎないことも重要
高血圧の要因となる生活習慣の中でも、特に食事は高血圧と深く関係しています。
偏った食事は「塩分の過剰摂取」や「肥満」を招き、高血圧を引き起こす原因となります。この機会に日頃の食生活を振り返ってみましょう。

偏った食事が高血圧につながるのはなぜか

塩分・脂質・糖質の多い偏った食事は、高血圧の引き金となる要因の1つです。
好きなものを好きなだけ食べるような生活を続けていると、脂肪がどんどん体について「肥満」になってしまいます。肥満は、今まで入っていた服がきつく感じるようになる場合や外見に自信が持ちにくくなる場合があるだけではなく、「高血圧」や「糖尿病糖尿病(とうにょうびょう)膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンという、血糖値を下げるホルモンの分泌が減少したり、効果が弱まったりすることで、血液中のブドウ糖濃度が高くなる状態をいう。β細胞が破壊され、インスリンの分泌がほどんどなくなる1型糖尿病と生活習慣病の一つである2型糖尿病の2つに分類される。」などの生活習慣病を引き起こす要因となることが、これまでの多くの研究により明らかになっています。

「肥満」だけではありません。偏った食事による「塩分の取り過ぎ」「お酒(アルコール)の飲み過ぎ」も血圧を上昇させることが分かっています。
このように偏った食事の中には、血圧を上げる要素がたくさん含まれているのです。これらの要素がなぜ血圧を上げるのかについて、順を追って説明していきます。

バランスの取れた食事って?

偏った食事を改めるためには、まず「食事バランス」を知る必要があります。
食事をバランス良く取るためには、「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の5つのグループをまんべんなく取ることが重要とされています。

農林水産省は、国民が高血圧や糖尿病糖尿病(とうにょうびょう)膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンという、血糖値を下げるホルモンの分泌が減少したり、効果が弱まったりすることで、血液中のブドウ糖濃度が高くなる状態をいう。β細胞が破壊され、インスリンの分泌がほどんどなくなる1型糖尿病と生活習慣病の一つである2型糖尿病の2つに分類される。などの生活習慣病になるのを予防し、健康で豊かな食生活を送ることを目的として、平成12年に「食生活指針」というものを定めました。
これを具体的に行動に結びつけるものとして、平成17年に、厚生労働省と農林水産省が連携して「食事バランスガイド」を作りました。

食事バランスガイドには、1日に何をどれだけ食べたら良いのかが、よく目にする料理で分かりやすく描かれています。「食事バランスガイド」は、コマの形をしていて、コマの上方にあるグループのものほど、量をしっかりと食べる必要があります。コマが回るには「バランス」が重要ですよね。そのため、1つでもグループが欠けていたり、多く取り過ぎたりすると、コマはバランスを崩して倒れてしまいます。コマが倒れないように毎日考えて食べていくのが、正しい食事バランスを身に付けるポイントです。
バランスの取れた食事の基本は、食事バランスガイドに沿ってさまざまな料理や食品を組み合わせて食べることです。食事は主食だけに偏らず、副菜や主菜などを組み合わせることを意識していきましょう。

ではこれから、食事バランスガイドの5つのグループには、具体的にどのような食材が含まれているのかを、もう少し詳しく見ていきます。
食事バランスガイド
出典:農林水産省

食事バランスガイドの5つのグループ

主食:ごはん・パン・麺類
体を動かすエネルギーの元となるもの。「炭水化物」が多く含まれている食べ物。

副菜:野菜・きのこ・いも・海藻(かいそう)を使った料理
体の調子を整えるための、「ビタミン・ミネラル・食物繊維・無機質」が多く含まれている食べ物。

主菜:肉・魚・卵・大豆を使った料理
筋肉や血液などを作る基になる「タンパク質」が多く含まれている食べ物。

牛乳・乳製品:牛乳やチーズ・ヨーグルトなどの乳製品
骨や歯を丈夫にする働きのある「カルシウム」が多く含まれている食べ物。

果物:りんごやミカンなどの果物
体の調子を整える「ビタミン・カリウム」などが多く含まれている食べ物。

必要なエネルギーは年齢や活動量によって異なる

1日に必要な食事量は、年齢や活動量によって異なります。先ほど紹介した、食事バランスガイドのコマのイラストは、一般的な人の食事バランスを現していますが、年齢や活動量によって、人それぞれコマの形が若干変わってきます。

活動量(身体活動量)は、デスクワークなど座っていることが多い人は「低い」、立ち仕事や歩き回っていることが多い人は「ふつう以上」と考えます。
それではさっそく、下の表で、自分が該当する身体活動量および性別・年齢では、どのくらいのエネルギーを食事で取れば良いのかを確認してみましょう。
食事バランスガイドを上手に利用していく上で、もう1つ大切なポイントがあります。それは、「量の単位」です。食事バランスガイドでは、料理を「1つ」「2つ」「3つ」という単位で数えています。
上の表には、性別・年齢と活動量によって、それぞれのグループごとに1日に必要な量が記載されています。
まずは自分が当てはまったエネルギー量に該当する、5つのグループの必要量を確認してみましょう。確認が済んだところで、次はそれぞれのグループの食べ物で、「1つ」の目安となる量を見ていきましょう。

主食

  • 1つ分:ごはん小盛り1杯、おにぎり1個、食パン1枚、ロールパン2個など
  • 1つ半(1.5)分:ごはん中盛り1杯など
  • 2つ分:麺類やパスタ類(うどん1杯、もりそば1杯、スパゲティなど)1人前など

副菜

  • 1つ分:小皿や小鉢に入った野菜料理1皿分(野菜サラダ、具だくさんの味噌汁、ほうれん草のおひたし、ひじきの煮物など)
  • 2つ分:中皿や中ばちに入った野菜料理1皿分(野菜の煮物、野菜炒め、いもの煮っころがしなど)
*野菜サラダだけは、中皿でも「1つ」と数える

主菜

  • 1つ分:卵1個分程度の料理(目玉焼き、納豆、冷奴など)
  • 2つ分:魚料理1人前程度(焼き魚、魚のフライ、マグロとイカの刺身など)
  • 3つ分:肉料理1人前程度(ハンバーグ、豚肉のしょうが焼き、鶏肉のから揚げなど)

牛乳・乳製品

  • 1つ分:牛乳コップ半分(100mL)、チーズ1かけ、スライスチーズ1枚、ヨーグルト1パックなど
  • 2つ分:牛乳瓶1本(200mL)など

果物

  • 1つ分:みかん1個、かき1個、もも1個、りんご半分、なし半分など

いかがでしたか。みなさんも「食事バランスガイド」参考にして、日頃の食生活を見直してみてください。
バランスの取れた食事は、塩分や脂質の取り過ぎを防ぎ、高血圧の予防につながります。

参考


特に気を付けないと高血圧の原因になるのは「塩分」

ここがポイント!

  • 日本人の1日当たりの平均塩分摂取量は男性10.8g、女性9.2gで、世界的にも多い
  • 厚生労働省が勧める1日の塩分摂取量は男性8.0g未満、女性7.0g未満
  • 塩分を取り過ぎると、体内の塩分濃度を薄めるために血液量が増えて、血圧が上がる
  • 「カリウム」というミネラルには、体内からの塩分(ナトリウム)の排出を促して血圧の上昇を抑える効果があるので多く取ると良い
偏った食事が、高血圧につながるとお話ししてきましたが、特に「塩分の取り過ぎ」には注意が必要です。多くの食品には、想像しているよりも多くの塩分が含まれています。ここでは、塩分と高血圧の関係性について見ていきましょう。

日本人は塩分の取り過ぎに注意

あなたは自分が一日にどのくらいの塩分を取っているか知っていますか。
厚生労働省が実施した「平成26年国民健康・栄養調査」によると、日本人の1日あたりの平均塩分摂取量は、「男性10.8g、女性9.2g」という結果でした。平均塩分摂取量は、近年減少傾向ではありますが、健康に長生きをするためにはまだまだ多過ぎるため、国を挙げての減塩活動が必要です。

国が勧めている1日の塩分摂取量は?

国を挙げて減塩するために厚生労働省が目標値として掲げている、日本人の1日の塩分摂取量は、「男性8.0g未満 女性7.0g未満」です。
先ほどの平均塩分摂取量とこの数字を比較すると、普段私たちは塩分を取り過ぎているということが一目瞭然ですね。

さらに、「高血圧治療を受けている人」の場合はもっと制限が厳しく、塩分摂取量を1日6g未満にするように、日本高血圧学会により勧められています。
実は、欧米のいくつかの国では、高血圧治療を受けていない人も塩分は1日6g未満にするように勧めれらています。これまでに世界各国で行われてきた研究により、塩分の摂取量を制限することが、高血圧予防や改善につながることは明らかになっています。これらの研究結果を受け、世界保健機関(WHO)では、成人の1日における塩分摂取量の国際的な目標値を「5g」としています。国際的な目標値は、日本での目標値よりずっと低いのです。しかし、甘く設定されている日本の目標値ですら、私たちには達成出来ていないのです。

塩分を取り過ぎるとなぜ高血圧になるのか

食塩の成分は、塩化ナトリウム(NaCl)という物質です。中学校の理科の授業を思い出してください。塩化ナトリウムは水に溶けると電離して、ナトリウムイオン(Na+)と塩化物イオン(Cl-)に分かれます。この、ナトリウムイオン(以後「ナトリウム」と省略します)が、血圧を上げる作用を持つ物質なのです。

血液中のナトリウムの濃度は、一連の仕組みにより常に一定に保たれています。
塩分を取り過ぎると体内のナトリウム濃度が高くなります。すると脳から、「水分をたくさん取って塩分を薄め、ナトリウム濃度を一定に保て」と指令が出ます。しょっぱいものを食べたときに、のどが乾くのはこのためです。

さらに、腎臓でも塩分を薄めるための働きが促進されます。促進されるのは「水の再吸収」という働きです。水の再吸収により、体外に出る水分量が抑えられ、体内を循環する血液量が増えるので、結果的に塩分濃度が下がります。塩分濃度が下がる一方で、同じ太さの血管に多くの血液が流れるようになるので、血管の壁に掛かる圧力、すなわち「血圧」は高くなります。
塩分過剰摂取によって高血圧に

塩分の取り過ぎにはカリウムが効果的

カリウムはナトリウムを体外へ出しやすくし、血圧が上がるのを抑制する効果を持つミネラルです。
日本高血圧学会は、血圧が高い人に対し、減塩に加えて積極的にカリウムを取るように勧めています。
世界保健機構(WHO)が、2012年に成人と子どものカリウム摂取量について示したガイドラインでは、1日にカリウムを3,510mg以上摂取するように勧められています。腎機能が正常な人は、カリウムを多く取り過ぎたとしても、尿の中に出されてしまうので、摂取上限量は設けられていません。高血圧の人は、腎臓が正常であれば、健康な人の倍くらい取るように心がけましょう。

カリウムは、野菜、果物、海藻類、豆類などに多く含まれています。特に、カリウムが多く含まれている食品としては、「ほうれん草」「アボカド」「バナナ」などが挙げられます。これらの食材を積極的に取るように意識しつつ、野菜なら厚生労働省の勧める1日350g、果物についは先ほどお話しした「食事バランスガイド」に基づいてリンゴ程度なら1個、ミカン程度なら2個(約200g)を摂取するようにメニューを考え、バランスの取れた食生活を目指しましょう。

腎機能が低下している人は要注意

腎機能が低下していると、塩分(ナトリウム)だけではなく「カリウム」の体外への排出機能も低下します。そのため、腎機能が低下している人は、血圧が高いからといって「カリウム」を多く取り過ぎてしまうと、血液中にカリウムが増えて「高カリウム血症」になってしまいます。
腎機能が低下している人は、塩分制限に加えて、カリウム制限も必要です。該当する人は、カリウムや塩分の摂取について必ず医師に相談しましょう。

おいしく減塩するためのヒント

塩分の取り過ぎを防ぐためには、日頃から心がけていく必要があります。とは言え、塩分を控えるとどうしても味が薄くなるために、物足りなさを感じてしまいがちです。おいしく感じられないのに無理をして減塩をした食事を食べても、継続するのはなかなか困難です。食事を楽しみながら、おいしく減塩することは、いつもの食事にちょっとした工夫で可能になります。その工夫について、ご紹介します。

上手な減塩の工夫

1)調味料は計測して料理に入れよう
目分量で料理の味付けをしてしまうと、どうしても調味料を入れ過ぎて、塩分が多くなってしまいがちです。そこで、ぜひ調味料は量を計測する習慣をつけてみてください。
基本的な計量スプーンの大きさは、「大さじ1杯…15mL」「小さじ1杯…5mL」「ミニスプーン1杯…1mL」です。計量スプーンを持っている人は、さっそく容量を確認してみましょう。また、調味料が粉末の場合は、「すり切り用のへら」を使用すれば、盛り過ぎを防げます。
調味料の量を計測することは、普段からどの程度の塩分を使っているのか意識することにつながります。この意識こそが、減塩の第一歩です。

2)加工品や漬物は、塩分量が多いため要注意
塩分量の多い加工品や漬物などの食材は、量を減らすことで減塩していきましょう。
例えば、同じ梅干しであっても種類や商品によって大きさが異なります。当然大きい梅干しほど、塩分量も多くなります。いつも食べている梅干しより、サイズの小さなものに変更することで簡単に塩分量を減らすことが出来ます。
ソーセージやハムなどの加工肉は、もともと塩味が強いので、調味料を付ける場合には出来るだけ少なくしましょう。
また、浅漬けや野沢菜などの漬物は、一度水に浸して「塩抜き」をすることで減塩することが出来ます。

3)食べ方を少し変えて、減塩しよう
刺身や天ぷらなどを食べるときに、しょうゆなどの調味料をたっぷりと付けていませんか?たっぷりと付ける習慣がある人は、端の方に少なめに付けるように心がけるだけで、摂取する塩分の量を減らすことが出来ます。
同様に、冷たいそばやそうめんなどは麺全体を付け汁に浸さずに、先だけ付けるようにしてみましょう。
また、煮物などは、スプーンよりもお箸で食べた方が、食材に付いているタレ(調味料)が皿に多く残るので減塩につながります。
このように、料理の味付けを変えなくても、食べ方を少し工夫するだけで減塩することが出来るのです。

上手な減塩方法については、【高血圧におすすめの食事法】塩分の少ない食べ物・外食メニューまでを徹底解説をご参照ください。

参考


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高血圧の原因となる生活習慣②:運動不足

ここがポイント!

  • 運動不足は、血液の循環不良や肥満につながり、血圧を上げる
  • 「ややきつい」程度の有酸素運動をほぼ毎日30分以上行うことが効果的
  • 10分以上の運動であれば、2,3回に分けて行い1日合計30分以上でもよい
  • 筋力トレーニングは瞬発的に血圧を上昇させるため、高血圧の人は医師に相談してから行うようにする
あなたには毎日運動をする習慣がありますか?社会に出ると、運動をする機会は意外にないものです。しかし高血圧を防ぐために、運動は大事な生活習慣改善ですので、高血圧に効果的な運動について見ていきましょう。

運動不足がなぜ高血圧の原因になるのか

運動不足により血液の循環が悪くなると、ナトリウムが腎臓から体外へ排出されにくくなります。次の章で詳しく説明しますが、運動不足によってナトリウムが体外へ排出されにくくなると、血圧は上昇します。
また、運動不足は「肥満」の原因にもなります。こちらも後の章で詳しく説明しますが「肥満」は高血圧の原因となります。
高血圧改善のために、今日から体を動かしてみましょう。

国が推奨する運動メニュー

それでは 、具体的にどのような運動を行うことが血圧を下げるのに効果的とされているのでしょうか。

運動をすると、体を動かすことにより、一時的に血圧は上がります。しかし、適度な有酸素運動を続けると、体は筋肉にたくさんの酸素や栄養を運ぶために、血管を拡張させたり、交感神経の緊張を解いたりし、それらの影響で、血圧は下がります。有酸素運動の中でも、歩行、水泳、ジョギング、自転車など、手足の大きな筋肉が収縮・弛緩を繰り返す全身運動が特に効果的であるとされています。

厚生労働省は高血圧予防/改善のために「ウォーキング(速歩)・軽いジョギング・水中運動・自転車・その他レクリエーションスポーツなどの有酸素運動を1週間にほぼ毎日、30分以上行う」ように勧めています。10分以上の運動であれば数回に分け、1日合計30分以上とすることも可能です。
運動強度は、「ややきつい」と感じる程度がちょうど良いとされています。無理な運動は、かえって血圧を上昇させてしまう場合がある上、長続きさせるには不向きです。無理をせずに自分に合った運動を行いましょう。
血圧を下げるための運動法

高血圧の人はやらない方がいい運動もある

高血圧の人が運動する場合、激しい運動は要注意です。
低・中強度の運動の場合、血圧の上昇はわずかですが、高強度の運動は血圧が急激に上昇します。特に、腕立て伏せやけん垂などの筋力トレーニング系の運動は、瞬発的に力を入れるので血圧が急に上がりやすい運動です。高血圧の人でこのような運動を行いたい場合には、必ず医師に相談してから行うようにしましょう。

血圧を下げる方法について詳しくは【血圧を下げる3つの方法とは】食べ物・運動・薬について詳しくご紹介をご参照下さい。

参考


高血圧の原因となる体質①:腎臓の機能

ここがポイント!

  • 腎臓は体内の老廃物や余分な水分の排出などを行っている臓器
  • 腎機能が低下すると、老廃物や水分の排出がうまく出来なくなり、血液量が増加して血圧が上がる
  • 高血圧になると、さらに腎機能が悪化するという悪循環に陥る
  • 1日の塩分摂取量を6g以下に抑えるように勧められている
腎臓は、体内の老廃物(タンパク質を分解した際に生じた尿酸や尿素、古くなって死んだ細胞など)や余分な水分を排出したり、ミネラルバランスを調整したりする働きを持つ臓器です。腎臓には血圧の調整をする役割もあるので、腎臓は高血圧と関係の深い臓器です。これから、腎臓と血圧の関係性について見ていきましょう。

血圧に関係する腎臓の働き

腎臓は「レニン」という酵素を分泌しています。
レニンは、血中に存在して血圧を上げる作用をもつ「アンジオテンシンⅡ」というホルモンを作るのに必要な酵素です。腎臓の「レニンン」から始まり、「アンジオテンシンII」が作られるまでの一連の反応を「レニン・アンジオテンシン系」と言います。
血圧が低くなったときには、レニン・アンジオテンシン系により、血中にアンジオテンシンIIが分泌されて血圧が上げられ、正常な値に維持されます。

このように腎臓と血圧は深く関係しており、腎臓の働きが低下すると高血圧の原因になる場合があります。

腎臓の働きが弱まると高血圧になりやすい?

体内の老廃物は血液に乗って腎臓に運ばれます。老廃物を含んだ血液は、腎臓にある網目状の構造をした糸球体糸球体(しきゅうたい)腎臓にある毛細血管が毛糸の球のように丸まっているもの。血液のろ過をする役割があり、体に不要な老廃物、塩分などをボーマンのうへこし出すことで、血液をきれいにしている。(しきゅうたい)」という部分でろ過されます。こし取られた不要な老廃物や水分は、尿として排出される仕組みになっています。

腎臓の働きが弱まると、老廃物や水分の排出が上手に出来なくなり、体内に水分が滞って血液量が増加します。血液量が増加すると、同じ太さの血管の中に多くの血液が流れるようになるため、血管の壁にかかる圧力、つまり血圧が高くなります。

このような仕組みで、腎臓の働きが弱ると高血圧になるわけですが、実はこの高血圧がさらに腎臓の働きを弱らせ、高血圧はさらに悪化する…という負のスパイラル(悪循環)が待ち受けているのです。

腎機能の低下により高血圧の状態が続くと、糸球体糸球体(しきゅうたい)腎臓にある毛細血管が毛糸の球のように丸まっているもの。血液のろ過をする役割があり、体に不要な老廃物、塩分などをボーマンのうへこし出すことで、血液をきれいにしている。の血管が動脈硬化を起こし、ろ過機能がさらに低下してしまいます。腎臓はろ過機能が弱くなっても、何とかしてろ過しようと頑張って、血管に強い圧力をかけます。こうしてさらに血圧が上がるのです。こうして悪循環に陥ってしまうというわけなのです。
高血圧と腎機能低下の悪循環

腎臓が弱い人が特に気を付けたいのは「塩分」

腎臓の機能が低下していると、塩分の排出も上手に出来なくなります。腎臓の機能が低下している人は、そうでない人に比べて塩分を溜め込みやすい状態と言えるのです。
塩分が排出出来ないと、体は体内の塩分(ナトリウム)濃度を薄めるために、水分を溜め込もうとします。それにより体内の水分量が増えてしまい、むくみや高血圧につながります。
日本高血圧学会は、腎機能が低下している人は、1日の塩分摂取目標量を「6g以下」としています。それほど、腎機能が低下している人は塩分の量に注意が必要なのです。

参考


あなたに合わせた生活・食事指導で高血圧改善

高血圧の原因となる体質②:肥満

ここがポイント!

  • 肥満の人は正常体重の人に比べて高血圧になりやすい
  • 内臓脂肪が増え過ぎるとインスリンインスリン(いんすりん)膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるホルモン。血液中のブドウ糖を細胞や臓器に取り込ませる働きがあり、血糖値を下げる唯一のホルモンである。インスリンの分泌や効果に異常が生じると、糖尿病を発症することで知られている。の分泌量が増える
  • インスリンインスリン(いんすりん)膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるホルモン。血液中のブドウ糖を細胞や臓器に取り込ませる働きがあり、血糖値を下げる唯一のホルモンである。インスリンの分泌や効果に異常が生じると、糖尿病を発症することで知られている。が血中に多い「高インスリンインスリン(いんすりん)膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるホルモン。血液中のブドウ糖を細胞や臓器に取り込ませる働きがあり、血糖値を下げる唯一のホルモンである。インスリンの分泌や効果に異常が生じると、糖尿病を発症することで知られている。血症」は、高血圧を引き起こす
  • 体格指数(BMIBMI(びーえむあい)ボディマス指数という、肥満度を表す体格指数をいう。 BMI= 体重kg ÷ (身長m)2で求めることができ、BMIが25以上の場合には肥満と判定される。Body Mass Index。)と腹囲から、自分の肥満度と標準体重を知ることが予防に重要
  • 肥満の人は、食事療法と運動療法による減量で血圧を下げることが出来る
高血圧の人は、太っている場合も多いということをご存知でしょうか。
厚生労働省が実施した「循環器病の予防に関する調査(ニッポンデータ2010)」によると、高血圧の人の中で肥満である人は、1980~2010年の30年間に、男性では11%から27%に、女性では19%から26%に増加していると報告されています。肥満と高血圧には何かつながりがあるのでしょうか。ここからは、肥満と高血圧の関係について見ていきましょう。

肥満はなぜ高血圧の原因となるの?

肥満の人は、正常体重の人に比べて高血圧になりやすいと知られています。特に、若いうちから太っていた人や若い頃から中年にかけて急激に体重が増加した人は、高血圧になりやすいとされています。

前述のニッポンデータ2010では、「適正体重(BMIBMI(びーえむあい)ボディマス指数という、肥満度を表す体格指数をいう。 BMI= 体重kg ÷ (身長m)2で求めることができ、BMIが25以上の場合には肥満と判定される。Body Mass Index。 18.5 以上 25 未満)の人に対して、肥満(BMIBMI(びーえむあい)ボディマス指数という、肥満度を表す体格指数をいう。 BMI= 体重kg ÷ (身長m)2で求めることができ、BMIが25以上の場合には肥満と判定される。Body Mass Index。 25 以上)の人が何倍高血圧になりやすいのか」についての分析も行われました。結果、1980~2010年の30年間に、男性では 1.9 倍から 2.8 倍まで、女性では 2.4 倍から 3.5 倍まで 増加していました。男女とも、肥満によって高血圧になる危険性は年々増加しているというわけです。

肥満は「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」の2つに分けられますが、そのうちの一方の「内臓脂肪型肥満」で高血圧になる危険性が高いと分かっています。

「内臓脂肪」が増えすぎると、脂肪細胞から分泌される「アディポサイトカイン」という物質の分泌異常が起こります。これにより、膵臓から分泌されて血糖を下げる働きをする「インスリンインスリン(いんすりん)膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるホルモン。血液中のブドウ糖を細胞や臓器に取り込ませる働きがあり、血糖値を下げる唯一のホルモンである。インスリンの分泌や効果に異常が生じると、糖尿病を発症することで知られている。」というホルモンの働きが弱まります。すると体は「もっとインスリンインスリン(いんすりん)膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるホルモン。血液中のブドウ糖を細胞や臓器に取り込ませる働きがあり、血糖値を下げる唯一のホルモンである。インスリンの分泌や効果に異常が生じると、糖尿病を発症することで知られている。を増やさなければ」と判断し、インスリンインスリン(いんすりん)膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるホルモン。血液中のブドウ糖を細胞や臓器に取り込ませる働きがあり、血糖値を下げる唯一のホルモンである。インスリンの分泌や効果に異常が生じると、糖尿病を発症することで知られている。の分泌量を増加させます。こうしてインスリンインスリン(いんすりん)膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるホルモン。血液中のブドウ糖を細胞や臓器に取り込ませる働きがあり、血糖値を下げる唯一のホルモンである。インスリンの分泌や効果に異常が生じると、糖尿病を発症することで知られている。が大量に分泌されると、体内のインスリンインスリン(いんすりん)膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるホルモン。血液中のブドウ糖を細胞や臓器に取り込ませる働きがあり、血糖値を下げる唯一のホルモンである。インスリンの分泌や効果に異常が生じると、糖尿病を発症することで知られている。濃度が高まり「高インスリンインスリン(いんすりん)膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるホルモン。血液中のブドウ糖を細胞や臓器に取り込ませる働きがあり、血糖値を下げる唯一のホルモンである。インスリンの分泌や効果に異常が生じると、糖尿病を発症することで知られている。血症」となります。
肥満で血圧をあげるメカニズム

「高インスリンインスリン(いんすりん)膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるホルモン。血液中のブドウ糖を細胞や臓器に取り込ませる働きがあり、血糖値を下げる唯一のホルモンである。インスリンの分泌や効果に異常が生じると、糖尿病を発症することで知られている。血症」になると、ナトリウムが腎臓から体外へ排出されにくくなり、「交感神経」という神経の働きが高まります。ナトリウムが体外へ排出されにくくなると、血液量を増加させて血圧を上昇させます。

また、「交感神経」は興奮を司る神経で、その働きにより、血液中に「カテコールアミン」と呼ばれる物質が放出されます。「カテコールアミン」には、血管を収縮させて血圧を上昇させる働きがあります。
インスリンインスリン(いんすりん)膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるホルモン。血液中のブドウ糖を細胞や臓器に取り込ませる働きがあり、血糖値を下げる唯一のホルモンである。インスリンの分泌や効果に異常が生じると、糖尿病を発症することで知られている。血症になると、この2つの作用により「高血圧」が引き起こされるというわけです。

どこからが「肥満」なのか~肥満度を計算してみよう

高血圧にならないためには、「肥満」を解消して高インスリンインスリン(いんすりん)膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で作られるホルモン。血液中のブドウ糖を細胞や臓器に取り込ませる働きがあり、血糖値を下げる唯一のホルモンである。インスリンの分泌や効果に異常が生じると、糖尿病を発症することで知られている。血症を防ぐことが重要です。
日本肥満症学会によると、BMIBMI(びーえむあい)ボディマス指数という、肥満度を表す体格指数をいう。 BMI= 体重kg ÷ (身長m)2で求めることができ、BMIが25以上の場合には肥満と判定される。Body Mass Index。と呼ばれる体格指数が25以上の人」または「内臓脂肪型肥満の人」は、減量が必要だと言われています。自分の肥満度はどのくらいなのか、ここで標準体重とともにチェックしてみましょう。

肥満度を計算しよう

肥満度は「BMI」という体格指数で計算出来ます。計算式は次の通りです。

BMIBMI(びーえむあい)ボディマス指数という、肥満度を表す体格指数をいう。 BMI= 体重kg ÷ (身長m)2で求めることができ、BMIが25以上の場合には肥満と判定される。Body Mass Index。=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

例えば、体重60kg、身長165cmの人の場合は、60÷1.65÷1.65≒22で、BMIBMI(びーえむあい)ボディマス指数という、肥満度を表す体格指数をいう。 BMI= 体重kg ÷ (身長m)2で求めることができ、BMIが25以上の場合には肥満と判定される。Body Mass Index。はおよそ22となります。

このBMIBMI(びーえむあい)ボディマス指数という、肥満度を表す体格指数をいう。 BMI= 体重kg ÷ (身長m)2で求めることができ、BMIが25以上の場合には肥満と判定される。Body Mass Index。値が25以上の場合を「肥満」といいます。

標準体重を計算しよう

BMIBMI(びーえむあい)ボディマス指数という、肥満度を表す体格指数をいう。 BMI= 体重kg ÷ (身長m)2で求めることができ、BMIが25以上の場合には肥満と判定される。Body Mass Index。値から、標準体重を計算することも出来ます。標準体重のBMIBMI(びーえむあい)ボディマス指数という、肥満度を表す体格指数をいう。 BMI= 体重kg ÷ (身長m)2で求めることができ、BMIが25以上の場合には肥満と判定される。Body Mass Index。値は「22」とされているので、計算式は以下のようになります。

標準体重=身長(m)×身長(m)×22

例えば、身長165cmの人の場合は、1.65×1.65×22≒59.89kgとなり、標準体重はおよそ60kgとなります。

腹囲を計測してみよう

腹囲も内臓脂肪型肥満かどうかを判断する目安になります。
腹囲が男性なら85cm以上、女性なら90cm以上の場合、内臓脂肪型肥満の可能性が高いとされています。この数値は、これまでの研究で、実際にCTスキャンという装置で正確に測定したときの内臓脂肪面積が100平方cm以上だった人(=内臓脂肪型肥満の人)の腹囲が、男女それぞれそのくらいであったという経験値から設定されたものです。従って、腹囲は内臓脂肪面積の目安として測定しているということになります。
測る際は、立った状態で軽く息を吐き、へその高さで測定します。測定の際、メジャーは水平になるように注意しましょう。

肥満でも生活習慣次第で高血圧は回避可能

あなたのBMIBMI(びーえむあい)ボディマス指数という、肥満度を表す体格指数をいう。 BMI= 体重kg ÷ (身長m)2で求めることができ、BMIが25以上の場合には肥満と判定される。Body Mass Index。値や腹囲はどうでしたか?BMIBMI(びーえむあい)ボディマス指数という、肥満度を表す体格指数をいう。 BMI= 体重kg ÷ (身長m)2で求めることができ、BMIが25以上の場合には肥満と判定される。Body Mass Index。もしくは腹囲で、肥満だと判定された人は「減量」が必要です。
減量の基本は、「食生活の改善」と「毎日の運動」を併用して行うことです。
肥満の人が体重のおよそ3%の減量をすると、血圧が下がり始めることが、医学的な研究によって明らかになっています。また、減量だけではなく、同時に「1日の塩分摂取量を6g未満にする」「野菜・果物・魚などのカリウムが豊富な食材を取る」「節酒をする」「禁煙をする」などにより、さらに血圧を下げる効果が高まります。
高血圧の予防や改善のために、今日から生活習慣を改善し、「肥満の解消」「肥満の予防」に努めましょう。

参考


酒は百薬の長、でも過剰摂取は高血圧の原因に

ここがポイント!

  • アルコールはは一時的に血圧を下げる効果もあるが、長期的な過度の飲酒は血圧を上げる
  • 過度の摂取で「血管の収縮が高まる」「交感神経が活発になる」「利尿作用によってミネラルバランスが崩れる」と知られている
  • 厚生労働省は、節度ある適度な飲酒量を、1日平均純アルコールで20g以下としている(女性はこれの3分の2~半分程度)
  • 純アルコール20gの目安は、ビール中ビン1本、日本酒1合、チュウハイ(7%)350mL1缶、ウイスキーダブル1杯程度

「お酒は適量であればむしろ体に良い」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
確かに飲酒は、節度を守れば疲労の回復やストレスの解消など、私たちの体にとって良い影響を与えてくれることも多いでしょう。しかし、お酒は飲み過ぎてしまうと血圧を上げる原因になってしまうのです。それではアルコールが血圧にもたらす影響について見ていきましょう。

ほどほどの飲酒は血圧を下げる

お酒(アルコール)を飲むと、一時的に血圧が下がり、脈拍が増えます。

ちなみに、お酒に弱い人は、特にこの「血圧の低下」と「脈拍の増加」が大きいと言われています。
「お酒に弱い人」というのは、「アルコール代謝」に関係する酵素の働きが遺伝的に弱いタイプの人のことです。アルコールは酵素の働きにより、「アセトアルデヒドアセトアルデヒド(あせとあるでひど)体内でアルコールを分解する際に作られる有害物質。お酒が弱い方は、アセトアルデヒドの分解速度が通常よりも遅いことが明らかになっている。」→「酢酸」と段階的に分解され、最終的には水と炭酸ガスになって体外へ出て行きます。これが、アルコール代謝と呼ばれる一連のアルコール分解反応です。お酒に弱い人は、アルコール代謝の中間に位置する「アセトアルデヒドアセトアルデヒド(あせとあるでひど)体内でアルコールを分解する際に作られる有害物質。お酒が弱い方は、アセトアルデヒドの分解速度が通常よりも遅いことが明らかになっている。」という物質が血液中に増えやすくなっています。アセトアルデヒドアセトアルデヒド(あせとあるでひど)体内でアルコールを分解する際に作られる有害物質。お酒が弱い方は、アセトアルデヒドの分解速度が通常よりも遅いことが明らかになっている。は血管を広げる作用があるため、お酒に弱い人は、普通の人よりお酒を飲むことにより血圧が下がりやすくなります。

ではどうして飲み過ぎると高血圧に?

アルコールが血圧を上げるメカニズムは、まだ完全には解明されていません。しかし、長期間に渡る過度の飲酒が血圧を上げていってしまうことは、統計的なデータから明らかになっています。アルコールの摂取量と血圧は比例関係にあり、アルコール摂取量が多い人ほど、血圧も高い傾向があることも分かっています。

これまでの研究により、アルコールが血圧を上げる原因として「血管の収縮が高まる」「交感神経が活発になり心臓の拍動が速くなる」「アルコールの利尿作用により尿が多量に出るためマグネシウムやカルシウムが失われミネラルバランスが崩れる」などさまざまな理由が考えられています。
また、お酒を飲む際の「おつまみ」は塩気が強いものが多く、おつまみによる塩分の取り過ぎもお酒を飲んで血圧が上がる原因の1つであると考えられています。
血圧のためにお酒の飲み過ぎに注意

国が勧めている1日のアルコール摂取上限量は?

厚生労働省は節度ある適度な飲酒量を、「1日平均純アルコールで20g以下」としています。
アルコール20gは、ビール中ビン1本、日本酒1合、チュウハイ(7%)350mL1缶、ウイスキーダブル1杯に相当します。女性は、男性に比べると臓器障害が起きやすいため、女性はアルコール20gの半分~3分の2程度の量に留めるように勧められています。

参考


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なぜ高齢者は高血圧が多いのか~加齢と高血圧の関係

ここがポイント!

  • 高齢になるほど高血圧の人の割合は大きくなり、75歳以上になると約80%以上が該当
  • 加齢とともに、「動脈硬化」が進むことで血圧が上がる
  • 高齢者の減塩は、脱水を招く場合もあり体調を見ながら行うことが重要
  • 高齢者の場合にはウォーキングなどの軽い運動を、1回30~40分、週3日以上行うことが勧められている
国の調査によると、平成25年における日本の高齢者人口は3,186万人で、総人口に占める割合は25.0%となっています。高齢者の割合は今後も上昇し、平成47年には33.7%と、実に3人に1人が高齢者になると見込まれています。
一方、65~74歳の約66%、75歳以上では80%以上もの人が、高血圧であると推定されています。今後高齢者の人口増加によって、高血圧の患者数も増加することは明白です。
なぜ、年齢を重ねるほど、高血圧の人の割合が増えるのでしょうか。その理由について見ていきましょう。

年を取ると血管も年を取る

私たちの体は年齢を重ねるほど衰えていきますが、血管も同じように歳を取ります。
血管は弾力性を失って硬くなり、血管の壁は厚くなって血液の通り道が狭くなっていきます。これは「動脈硬化」と呼ばれる状態です。年を取って動脈硬化が進むと、心臓は全身に血液を送ろうと、より強い力で血液を押し出すため、血圧が上昇します。
さらに、高齢者では、体を正常な状態に保つための「自律神経」の働きも低下しており、血管の収縮や拡張がうまく出来なくなることも、高齢者で血圧が上がる原因の1つと考えられています。
これが、高齢者で血圧の高い人が多い理由です。
加齢による高血圧

高齢者の高血圧の特徴

収縮期血圧が高くなりやすい

心臓が縮んで血液を送り出すときに血管壁にかかる圧力を「収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。(最大血圧・上の血圧)」、血液が戻ってきて心臓がもとの形にゆるむときに血管壁にかかる圧力を「拡張期血圧拡張期血圧(かくちょうきけつあつ)心臓が縮んだ後もとの大きさになり、全身から血液が戻るときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最小の値のこと。(最小血圧・下の血圧)」と言います。血圧はこの「収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。」と「拡張期血圧拡張期血圧(かくちょうきけつあつ)心臓が縮んだ後もとの大きさになり、全身から血液が戻るときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最小の値のこと。」の2つの数値で現されています。

高齢者の血管は動脈硬化が進んでいる場合が多く、弾力性が低下して血液の流れが悪い状態です。そのため、心臓が血液を送り出すときに強い力が必要になるので、高齢者では収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。が高くなる傾向があると知られています。

生活習慣の改善が投薬よりも優先される

高齢になると、薬が効きにくかったり、反対に効きすぎて急激に血圧が下がったりする恐れがあります。
そのため、高齢者の高血圧の治療では、降圧薬による治療よりも生活習慣の改善が優先される場合が多いようです。

脳の血液量は低下する

これまで、血液量が増加すると血圧が上がるとお話ししてきました。
しかし高齢者の場合は、血圧が高いのに、脳を流れる血液量は減少しやすいという特徴があります。脳には、もともと血圧に関係なく一定の血液量を維持する機能があります。高齢者は、この機能も衰えているために、薬で血圧を下げると脳の血液量が減ってしまう場合があるのです。
脳の血液量が減ると、立ちくらみやだるさだけでなく「脳梗塞脳梗塞(のうこうそく)脳の血管が詰まったり、細くなったりして、必要な酸素や栄養素が送られず、脳の細胞が死んだり、障害を受けてしまう状態。障害された脳の部位によって、様々な症状(麻痺や意識障害なぢお)が起こる。」を引き起こす可能性があります。高齢で血圧の薬を飲んでいる人で立ちくらみやだるさを感じやすい場合には、早めに医師に相談するようにしましょう。

血圧変動のリズムが乱れる

血圧は、朝から日中にかけて高くなり、夜になるにつれて低くなるというリズムがあります。
これを血圧の「日内変動」といいます。自律神経の機能が低下していたり、動脈硬化が進んでいたりする高齢者では、血圧の日内変動のリズムが乱れやすくなっています。そのため、夜になっても血圧が下がらなかったり、早朝に血圧が急激に上がってしまったりことがあります。このような日内変動の乱れは、心筋梗塞心筋梗塞(しんきんこうそく)心臓に必要な酸素や栄養素を送る血管が、詰まったり、血管径が細くなることで、送られる血液量が減り、心臓を動かす筋肉が死んでしまった状態。典型的な症状としては、締め付けられるような胸の痛みが30分以上持続する。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙が危険因子とされている。脳卒中脳卒中(のうそっちゅう)脳卒中は、脳内の血管が破れたり詰まったりして、神経細胞が障害される病気をいう。脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」に分類される。脳卒中により年間約11万人が死亡しており、国内の死因割合で4位となっている。(平成27年度)のリスクを高めると知られています。日内変動の乱れを発見するためには、毎日家庭で血圧を測り、その記録を医師に見せることが大切です。

高齢者の高血圧予防で気をつけたいこと

高齢者は、体の機能の衰えにより、若い人に比べて脳卒中脳卒中(のうそっちゅう)脳卒中は、脳内の血管が破れたり詰まったりして、神経細胞が障害される病気をいう。脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」に分類される。脳卒中により年間約11万人が死亡しており、国内の死因割合で4位となっている。(平成27年度)心筋梗塞心筋梗塞(しんきんこうそく)心臓に必要な酸素や栄養素を送る血管が、詰まったり、血管径が細くなることで、送られる血液量が減り、心臓を動かす筋肉が死んでしまった状態。典型的な症状としては、締め付けられるような胸の痛みが30分以上持続する。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙が危険因子とされている。などの命に関わる重篤な合併症を引き起こしやすい状態となっています。食事や運動による高血圧の予防や改善は、高齢者にとっても重要です。しかし高齢者の場合、減塩や運動を行う際に注意が必要な点があります。

減塩を行う際には脱水に注意

高齢者であっても、高血圧の治療に「減塩」は重要です。1日塩分摂取量は「6g以下」を目標としますが、大量に汗をかいたときには脱水の原因となる恐れがあります。また、減塩のために料理の味付けを変更すると、食事量が減って低栄養になる場合もあります。高齢者の減塩に関しては、体の調子を見ながら注意して行っていくようにしましょう。

運動は無理をせず、週3回以上を目標に

運動は、高齢者においても血圧を下げる効果があることが、研究により明らかになっています。しかし、若い人に比べると高齢者では筋力が低下しており、激しい運動は危険です。日本高血圧学会は、60歳以上の人は「心拍数110回/分程度の軽い運動を、1回30~40分、週3回以上継続的に行う」ように勧めています。そこでお勧めなのがウォーキングです。走るよりもひざや腰への負担が少ない上に、継続しやすい運動であると言えます。

ウォーキングを行うときのポイント
  • はきなれた歩行に適した靴をはく
  • 動きやすい格好で行う
  • かかとから着地する
  • 歩幅は広くする
  • 体が左右にぶれないように、腕は大きめに振る
  • 背筋を伸ばして、少し遠くを見ながら歩く
  • 脱水に注意し、こまめに水分補給をする

行動するときは、焦らずゆっくりと

急激な動きは、血圧を急上昇させます。朝目覚めたら、まずは布団の中で手足をのばしたり、体をほぐしたりしてからゆっくりと起き上がりましょう。また、いらいらしたり怒ったりしても血圧は上がります。ストレスを感じないように、こころも体も焦らずゆっくりと過ごすことが、高血圧の予防や改善にはとても大切です。

参考


おわりに

高血圧の引き金となる要因は、塩分の取り過ぎ、肥満、過度の飲酒、運動不足など生活習慣によるものがほとんどでしたね。バランスのとれた食事と適度な運動の両方を行うことで、より効果的に高血圧の改善や予防が出来ます。高血圧の状態が続くと、心筋梗塞心筋梗塞(しんきんこうそく)心臓に必要な酸素や栄養素を送る血管が、詰まったり、血管径が細くなることで、送られる血液量が減り、心臓を動かす筋肉が死んでしまった状態。典型的な症状としては、締め付けられるような胸の痛みが30分以上持続する。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙が危険因子とされている。脳卒中脳卒中(のうそっちゅう)脳卒中は、脳内の血管が破れたり詰まったりして、神経細胞が障害される病気をいう。脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」に分類される。脳卒中により年間約11万人が死亡しており、国内の死因割合で4位となっている。(平成27年度)などの命に関わる合併症を引き起こしかねません。健康に長生きをするためにも、今日から自分の生活習慣を振り返り、高血圧予防を始めてみましょう。

Ito
伊藤恭太郎 医師
日本救急医学会救急科専門医

プロフィール

東北大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院および聖路加国際病院の救命救急センターにて、救急集中治療医として診療に従事。聖路加国際病院では、救急部チーフレジデントを務め、救急科専門医資格を取得。一般内科外来や在宅診療、重症患者への高度救命処置まで、幅広い分野の診療を経験。

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