痛風になっても納豆は食べられるのか|プリン体を多く含む主な食品も紹介

納豆は、日本食では欠かせない食品の一つでもあります。
日常的に食べられているという方も比較的多いのではないでしょうか。しかし、痛風になると納豆を食べられないのではないかと心配される方もいます。本当に痛風になると納豆を食べることはできないのでしょうか。ここでは、納豆に含まれるプリン体の量から、痛風になっても食べることができるのか、について医学的に解説します。

Okada
岡田 里佳 医師監修
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

目次

  1. 01痛風だと納豆を食べてはいけないのか
  2. 02注意が必要な高プリン体食品とは
  3. 03まとめ

痛風だと納豆を食べてはいけないのか

ここがポイント!

  • 痛風はプリン体を多く含む食品に関しては、摂取に注意が必要
  • 納豆には、100gあたり113mg程度のプリン体が含まれている
  • 高プリン体食品には該当せず、納豆1パック程度であれば痛風でも問題なく摂取できる


納豆は、痛風によくないのではないかと心配される方がいます。
ここでは、痛風になってしまったら納豆を食べていけないのかを解説していきます。

プリン体の過剰摂取は要注意

痛風の方で、過剰摂取を気をつけなければいけない栄養素が「プリン体」です。
尿酸は、体内でプリン体が代謝される際に作られる物質であり、プリン体が多いほど尿酸も多くなると考えれています。そのため、プリン体を多く含む食品に関しては、摂取に注意が必要なのです。

納豆に含まれるプリン体の量はそれほど多くない

納豆には、どのくらいのプリン体が含まれているのでしょうか。
納豆には、100gあたり113mg程度のプリン体が含まれています。これは、他の食品と比べると決して少ないわけではありません。しかし、摂取に注意が必要とされる高プリン体食品は「100gあたり200mg以上のプリン体を含むもの」をいいますので、納豆はそれに該当しないのです。高プリン体食品には、動物の内臓や魚の干物などがありますが、後ほど詳しく紹介します。

納豆を食べる時のポイント

高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版では、プリン体の摂取量が1日400mgを超えないようにすることを推奨しています。納豆1パックの内容量は、40~g50g程度ですので、1パックに含まれるプリン体の量は50mg程度と考えられます。このように、納豆1パック程度でしたら、痛風の方でも問題なく摂取できるといえます。

参考


高血圧症発症チェック

注意が必要な高プリン体食品とは

ここがポイント!

  • 高プリン体食品は、100gあたりプリン体を200mg以上含むものをいう
  • レバーや白子などの細胞数の多い食品に比較的豊富に含まれている

高プリン体食品とは

高プリン体食品は、100gあたりプリン体を200mg以上含むものをいいます。
プリン体は、細胞の核にある「核酸」を構成する主成分の一つです。そのため、レバーや白子などの細胞数の多い食品に比較的豊富に含まれています。
下の表は、痛風の方が気をつけたい主な高プリン体食品です。

<高プリン体食品>
プリン体含有量(100gあたり) 食品名
極めて多い(300mg~) 鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、あんこう肝酒蒸し
多い(200mg~300mg) 豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、マアジ干物、サンマ干物

このように、レバーや白子は100gあたりに300mg以上ものプリン体が含まれています。1日のプリン体の摂取量は400mgを超えないようにすることが推奨されていますので、高プリン体食品は極力避けるようにしましょう。

プリン体が少ない食品は意外と多い

高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版では、プリン体の含有量が少ない食品として、以下の食品が紹介されています。お肉、炭水化物、野菜など、一般的に食べられている食品のほとんどはそれほどプリン体が多くはないのです。

<プリン体の含有量が少ない食品>
プリン体含有量(100gあたり) 食品名
少ない(50~100mg) ウナギ、ワカサギ、豚ロース、豚バラ、牛肩ロース、牛タン、マトン、ボンレスハム、プレスハム、ツミレ、ほうれんそう、カリフラワー
極めて少ない(〜50mg) コンビーフ、魚肉ソーセージ、かまぼこ、焼ちくわ、さつま揚げ、カズノコ、スジコ、ウインナーソーセージ、豆腐、牛乳、チーズ、バター、鶏卵、とうもろこし、じゃがいも、さつまいも、お米、パン、うどん、そば、果物、キャベツ、トマト、にんじん、大根、白菜、海藻類

お酒の飲み過ぎや食べ過ぎなどに気をつけよう

尿酸値が高くなる原因は、プリン体だけではありません。お酒の飲み過ぎや肥満も、高尿酸血症の原因になることが明らかになっています。そのため、食生活ではお酒を飲む量を控えたり、適切な摂取エネルギーにしたりするなどの注意が重要です。
お酒で尿酸値が上がる理由については「痛風とアルコールの関連性とは|アルコールが尿酸値を上げる仕組みを解説します」をご参照ください

参考

まとめ

納豆は、痛風になると食べてはいけないというイメージを持っている方がいらっしゃるようです。しかし、納豆に含まれるプリン体は少ないわけではありませんが、高プリン体食品に該当しているわけではありません。1日1パックなどと決めて摂取をすれば、問題はないといえるでしょう。それよりも食べ過ぎやお酒の飲み過ぎなどにより、尿酸値が上昇している方もいますので、生活習慣を整えていきましょう。
Okada
岡田 里佳 医師
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

プロフィール

2008年名古屋市立大学医学部卒業。内科を中心に初期研修を行い、その後皮膚科へ進む。大学病院での勤務を経て、皮膚疾患を合併しやすいアレルギー・膠原病診療を経験するため、約3年間内科医として勤務。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本内科学会認定内科医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医を取得。2017年11月、誰にでも最適な医療を提供するためTMクリニック 皮フ科を開設。

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