痛風はかかとでも起こる可能性があるか|痛風になるメカニズムや間違えやすい病気などを含めて解説

痛風は、関節に突然激しい痛みや腫れが生じることが特徴であり、ほとんどは足の親指の付け根に生じます。しかし、かかとにも痛みや腫れが生じる方もいます。ここでは、痛風発作はかかとでも生じる可能性があるのか、発作が生じた場合の対処法などを解説していきます。

Okada
岡田 里佳 医師監修
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

目次

  1. 01痛風になるメカニズムとは
  2. 02痛風はかかとでも起こる場合がある
  3. 03かかとに痛風発作が起きた場合の対処法
  4. 04まとめ

痛風になるメカニズムとは

ここがポイント!

  • 痛風は、血液中の尿酸値が高い状態が続くことで、尿酸の結晶が関節内に蓄積し発症する関節炎をいう
  • 尿酸値が7.0mg/dLを超えると尿酸値が高いほど痛風の発症リスクが高まる

痛風は、血液中の尿酸値が高い状態が続くことで、尿酸の結晶が関節内に蓄積し発症する関節炎をいいます。症状としては、突然激しい痛みと腫れが関節に生じます。「痛風」という文字通り、風が吹くだけでも痛みを感じます。男女ともに尿酸値が7.0mg/dLを超えると、「高尿酸血症」と診断されます。
高尿酸血症の方は、痛風を発症するリスクがあり、尿酸値が高くなるほどリスクが高まるとされています。そのため、痛風を予防するためには、尿酸値を下げる必要があり、生活習慣の改善や薬物療法などが行われる場合があります。

参考


高血圧症発症チェック

痛風はかかとでも起こる場合がある

ここがポイント!

  • 痛風は、足の親指の付け根、足の甲、アキレス腱の付け根、膝関節、手の関節、かかとなどで起こる
  • 高尿酸血症を放置し痛風発作が繰り返されると、慢性的な関節炎になる場合もある

痛風が起こりやすい部位とは

痛風が最も起こりやすい部位は、足の親指の付け根で全体の約70%とされています。そのため、一度痛風発作が起こると痛みが治るまで、歩くことができない場合もあるようです。他には、足の甲、アキレス腱の付け根、膝関節、手の関節、かかとなどにも起こる場合があります。

痛風結節ができている可能性もある

痛風は、発作が起きると強烈な痛みが生じますが、治療により7~10日程度で軽快し、次に発作が起こるまでは無症状で経過します。しかし、症状がないからといって尿酸値を下げないままでいると、痛風発作が起こる間隔が短くなるだけでなく、慢性関節炎に移行してしまいます。

さらに放置すると「痛風結節」という蓄積した尿酸の結晶を中心に「肉芽組織」が形成され、皮膚の下にまで沈着していきます。これは痛風発作が起こる部位で見られるため、かかかとでも生じる可能性があります。放置すると、痛風結節が破裂して尿酸の結晶が皮膚から飛び出てきたり、関節が変形したりする場合があります。

参考

かかとに痛風発作が起きた場合の対処法

ここがポイント!

  • かかとで痛風発作が起きた場合でも基本的に他の部位と対処法は同じ
  • 患部を冷やし、安静にして、心臓よりも高い位置に持ってくる
  • 患部がむずむずしたり、腫れてきたりなどの前兆が現れている際にコルヒチンを内服すると効果的である

一番初めに痛風発作が起こる部位は、足の親指の付け根がほとんどです。そのため、かかとで痛風発作が起きる方は、痛風発作をすでに経験している人が多いかもしれません。ここでは、かかとで痛風発作が起きた場合の対処法を紹介します。

対処法は他の部位と同じ

かかとで起きた場合も、基本的に他の部位と対処法は同じです。安静が最も効果的であり、患部を冷やして、足を心臓よりも高い位置に持ってくるようにしましょう。横になっている際は、枕などに足を乗せて挙上しておくと良いでしょう。マッサージを行うと、かえって悪化させてしまうため気をつけましょう。
また、市販痛み止めの中には痛風発作の痛み止めとしては適さないものもあります。痛風発作が生じた場合は、医師に処方してもらった鎮痛剤を飲むようにしましょう。

痛風発作の前兆を感じたらコルヒチンを内服しよう

痛風発作を何度か経験したことがある方は、痛風発作の前兆が現れる場合があります。前兆としては、患部がむずむずしたり、腫れてきたりします。コルヒチンという薬は、前兆が現れている際に飲むと、発作を防ぐ効果が期待できます。しかし、発作後に内服をしてもあまり効果は期待できません。発作が生じた場合には、鎮痛剤を内服し安静を保つことが必要です。

参考

  • 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版

高血圧症発症チェック

まとめ

痛風発作は、かかとでも生じる可能性があることを理解いただけたでしょうか。かかとに生じる場合には、ある程度症状が進行していることが考えられ、すでに痛風発作を経験している方もいるでしょう。基本的に対処法は他の部位と同じですので、冷静に落ち着いて対処しましょう。また、慢性的な関節炎に進行させないためにも、適切な治療を受けて、尿酸値を下げるような生活を心がけましょう。
Okada
岡田 里佳 医師
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

プロフィール

2008年名古屋市立大学医学部卒業。内科を中心に初期研修を行い、その後皮膚科へ進む。大学病院での勤務を経て、皮膚疾患を合併しやすいアレルギー・膠原病診療を経験するため、約3年間内科医として勤務。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本内科学会認定内科医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医を取得。2017年11月、誰にでも最適な医療を提供するためTMクリニック 皮フ科を開設。

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