糖尿病でもチョコレートを食べてよいのか|食べてもよい理由から、カカオポリフェノールの効果までを解説

糖尿病になったら、チョコレートを食べることはできないのでしょうか。
糖尿病の進行予防には、血糖値を下げる必要があり、糖分の多いお菓子類の摂取は控えなければなりません。しかし、チョコレートの中には、カカオポリフェノールを豊富に含む商品もあり、適量であれば摂取は問題ないとされています。ここでは、糖尿病でもチョコレートを食べてよいのか、カカオポリフェノールの効果から解説します。

Okada
岡田 里佳 医師監修
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

目次

  1. 01糖尿病でもチョコレートを食べていいのか
  2. 02高カカオのチョコレートの効果とは
  3. 03まとめ

糖尿病でもチョコレートを食べていいのか

ここがポイント!

  • 糖尿病でも種類や量に注意をすれば、チョコレートを食べることは可能である
  • チョコレートは、カカオ豆の含有率が高く糖分の少ないものを選ぼう
  • 食べ過ぎは糖尿病を悪化させるため、1日の摂取については医師や管理栄養士に相談しよう

糖尿病の治療は血糖コントロールが重要

糖尿病は、血糖値を下げるインスリンというホルモンの分泌に異常が生じることで、血糖値が高くなる病気です。血糖値の高い状態が続くと、血管が次第にダメージを受けてボロボロになり、動脈硬化が進行し、心筋梗塞、脳梗塞など命に関わる合併症を引き起こしてしまいます。糖尿病の治療ではこうした合併症を防ぐために、血糖値のコントロールがとても重要なのです。そのため、血糖値を上昇させやすい糖分を豊富に含んでいるお菓子やジュースの摂取は注意が必要です。

糖尿病でもチョコレートを食べることは出来る

糖尿病でも種類や量に注意をすれば、チョコレートを食べることは可能です。チョコレートの原料は、「カカオ豆」という植物です。カカオ豆には、カカオポリフェノールが豊富に含まれており、血圧や血糖値を改善する効果が複数の研究で報告されています。
ですから、チョコレートを選ぶ際にはカカオ豆の含有率の高い、高カカオチョコレートで糖分の少ないものを選ぶとよいでしょう。もちろん、食べ過ぎは血糖値を悪化させる原因となりますので、1日に食べても良い量を決めておくようにしましょう。病気の進行度によっては、制限が異なりますので、かかりつけ医や管理栄養士に相談してみましょう。

参考


高血圧症発症チェック

高カカオのチョコレートの効果とは

ここがポイント!

  • カカオポリフェノールには、抗酸化作用があることが明らかになっている
  • 血圧の低下、コレステロール値の改善などの効果も期待されている
  • 高カカオチョコレートを1日25g摂取した場合には、体重やBMIの増加は認められず、適量であれば摂取しても問題はないと考えられる

カカオポリフェノールには抗酸化作用がある

チョコレートには、カカオポリフェノールが豊富に含まれています。
カカオポリフェノールには、抗酸化作用があることが明らかになっています。抗酸化作用とは、体内の活性酸素という物質を取り除く働きのことです。活性酸素は、細胞内の情報伝達、代謝、免疫などに関わり生きるために必要な物質ですが、増えすぎると細胞を傷つけてしまい、動脈硬化、がん、老化などの要因となります。ですから、抗酸化作用のあるカカオポリフェノールを摂取することで、動脈硬化の予防に有効であると考えられているのです。

血圧低下やコレステロール改善などがあると報告されている

日本国内において、株式会社明治と愛知学院大学が共同で「チョコレートの摂取による健康効果」の実証研究を行った。蒲郡市内外の男女347人(45~69歳)を対象に、高カカオチョコレートを1日5gを5枚、4週間続けて摂取してもらい、摂取前後に血圧や血液検査などを実施し、体への効果を検証しました。結果として、血圧の低下、善玉コレステロール(HDLコレステロール)の上昇、抗酸化作用などの効果が認められました。一方、体重やBMIの増加は認めらないため、適切な量であれば、摂取しても良いと考えられる。

参考


まとめ

糖尿病の進行予防では、血糖コントロールがとても重要です。そのため、糖分の高いお菓子類やジュースなどの摂取は控えなければなりません。しかし、高カカオチョコレートには、適量であれば血圧低下やコレステロール値の改善など、健康に良い効果も期待されています。チョコレートであっても、種類や食べる量に気をつければ、糖尿病でも食べることは可能です。1日の栄養素のバランスや量に気をつければ、食事を楽しむことはできます。医療機関では栄養相談などで、管理栄養士に相談することができる場所もあります。食事について不安な方は、かかりつけ医に相談するとよいでしょう。
Okada
岡田 里佳 医師
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

プロフィール

2008年名古屋市立大学医学部卒業。内科を中心に初期研修を行い、その後皮膚科へ進む。大学病院での勤務を経て、皮膚疾患を合併しやすいアレルギー・膠原病診療を経験するため、約3年間内科医として勤務。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本内科学会認定内科医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医を取得。2017年11月、誰にでも最適な医療を提供するためTMクリニック 皮フ科を開設。

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