【AGAの初期症状をチェックしよう】初期に特徴的な2つの症状~早期発見と初期段階での対策が重要な理由まで

男性型脱毛症(AGA)は早期発見・早期治療が重要であり、そのためには、AGAを発症した初期に現れる症状を理解しておく必要があります。ここでは、AGAの初期症状が現れるメカニズム、チェックすべき主な2つの症状にはどのようなものがあるのかを説明していきます。さらに、早期に治療を開始しなければいけない理由について、研究結果を示しながら解説していきます。

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岡田 里佳 医師監修
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

目次

  1. 01AGAの初期症状が始まるメカニズム
  2. 02初期症状の2つの特徴をチェックしよう
  3. 03AGAが初期のうちに出来る対策
  4. 04初期段階での治療開始が重要な理由
  5. 05まとめ
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AGAの初期症状が始まるメカニズム

ここがポイント

  • 髪の毛は「成長期」「休止期」「退行期」を繰り返す「毛周期」によって生えかわる
  • AGAではDHTの作用によって成長期が短縮して髪の毛が十分に成長せず細く短い毛が増える

髪の毛は「成長期」「休止期」「退行期」を繰り返す「毛周期」というサイクルによって生えかわります。

毛周期
毛周期 期間 内容
成長期 約2~6年 新たな毛を作る器官である「毛包」が成長し、毛が太く長く成長していく
退行期 約2週間 毛の成長が停止する
休止期 約3~4か月 毛は抜け落ちる

髪の毛は2~6年程度かけて毛包が成長し、太く長くなっていきます。しかし男性型脱毛症(AGA)では、「ジヒドロテストステロン(DHT)」という男性ホルモンが毛包に作用することで、成長期が数カ月~1年程度に短縮してしまいます。そのため毛包や髪の毛の成長が十分に進まず、細く短い毛が増えてきます。これがAGAの初期症状につながります。
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毛周期とAGAの関係について詳しくは「【AGAの原因について】原因物質「DHT」が抜け毛スイッチを入れる仕組みから遺伝やストレスの影響・女性のAGAまで徹底解説」をご参照ください。

参考


初期症状の2つの特徴をチェックしよう

ここがポイント

  • 初期症状としては主に「抜け毛の増加」と「髪の毛のハリの減少」の2つが特徴的
  • 普通の状態でも髪の毛は毎日自然に抜けるが、以前よりも抜け毛が増えたと感じる場合はAGAの可能性がある

AGAの初期症状には主に「抜け毛の量が増える」「髪の毛のハリがなくなる」という2つの特徴があります。それぞれについて詳しく説明していきます。

特徴1:抜け毛

先ほど示したように、髪の毛は毛周期を繰り返しており、休止期になると自然に抜け落ちます。個人差はありますが、通常の毛周期であっても髪の毛は毎日100本程度抜け落ちます。そのため、抜け毛を見つけたからと言ってすぐにAGAなどの脱毛症を発症しているとは限りません。
しかし、AGAを発症するとDHTの影響を受けた髪の毛は成長期が短縮されるため、数カ月から1年程度で退行期、そして休止期に入り、抜け落ちるまでのスピードが上がります。そのため、AGAの発症初期は抜け毛が増えます。

特徴2:ハリがなくなる

成長期が短くなると、髪の毛が太く長く成長する前に退行期・休止期に入り、抜け落ちていきます。そのため髪の毛の太さがなくなり、その結果髪の毛にハリを感じられなくなります。

以上のように、成人男性で「今までよりも抜け毛が増えた」や「今までよりもハリが感じられなくなった」という特徴に気がついた場合は、AGAを発症している可能性があります。医療機関を受診したり、薬局などで購入できる薬を利用し、早めに治療を開始することをお勧めします。

AGAの症状について詳しくは「【AGAの症状と対策】初期症状や特徴的な症状を正しく知って対策を立てよう~かゆみや髪質の変化は本当に起こるのか?セルフチェック付き」をご参照下さい。

参考


オンラインで医師の診療が受けられるAGA治療

AGAが初期のうちに出来る対策

ここがポイント

  • 日頃からセルフチェックを行い、初期症状を見逃さないようにしよう
  • AGA専門クリニックの無料カウンセリングで、薄毛の悩みを相談することも出来る
  • 「睡眠」「運動」「バランスの良い食生活」など、頭皮環境に良い生活を送ろう

セルフチェックを行う

AGAは、「思春期以降に発症する進行性の脱毛症」です。進行の速度には個人差がありますが、治療を受けなければ症状は確実に進行し、額の生え際や頭頂部から次第に髪の毛が薄くなっていきます。そのため、AGAも早期発見・早期治療が重要であると考えらています。
AGAの症状は、自分で確認することが出来るので、日頃から鏡を使って薄毛の症状が現れていないか「セルフチェック」を行うと良いでしょう。
AGA症状のセルフチェックの方法について詳しくは「自分はAGAなのか~まずはセルフチェックしてみよう」をご参照下さい。

 無料カウンセリングを利用する

AGAの専門クリニックでは、無料カウンセリングを実施している医療機関があります。無料カウンセリングでは、医師や専門スタッフに、AGAやAGAの治療に関する疑問点や不安点を直接相談する事が出来ます。もちろん費用は掛かりませんので、自分がAGAかどうか不安を抱いている方は、こういったサービスを利用してみてはいかがでしょうか。医療機関によっては、無料カウンセリングを行なっていなかったり、予約が必要な施設もあったりするので、事前に電話やホームページなどで確認しておきましょう。

 生活習慣の改善が間接的なAGAの予防につながる

髪の毛や頭皮も体の一部なので、成長や健康維持には十分な栄養と酸素を必要とします。
生活リズムが乱れると、自律神経やホルモンバランスなどが崩れやすくなります。自律神経の乱れによって「交感神経」の働きが強まると、血管を収縮させ「血行不良」の原因になります。髪の毛は、頭皮の毛細血管から成長に必要な栄養や酸素を取り入れているため、血行不良は髪の毛の成長の妨げてしまう可能性があるのです。
そのため、髪の毛の健康や成長をサポートするためには、生活リズムを整えることが大切です。
生活リズムを整えるためのポイントは、適度な運動、ストレスを解消する事、禁煙、睡眠を十分に取るなどがあります。。
日常生活で出来る薄毛対策(運動、ストレス、禁煙、生活リズムを整える)について詳しくは「【AGAの予防と対策】食事やシャンプーなどの日常生活で出来る対策から予防薬の情報までを解説」をご参照下さい。(https://port-medical.jp/media/articles/22)

髪の毛に良い栄養素を摂取する

バランスの悪い偏った食生活を送っていると、頭皮や髪の毛が栄養不足になり、健康な髪の毛の成長に影響を与える可能性があります。直接AGAを予防・改善させる食べ物はありませんが、髪の毛や頭皮の健康良いとされる栄養素には、髪の毛の主な構成成分である「タンパク質」、タンパク質の合成をサポートする「亜鉛」、タンパク質の代謝に「ビタミンB群」などがあります。

<髪の毛に良い栄養素が多く含まれる食べ物>
栄養素 多く含まれ食べ物
タンパク質 肉、魚、卵、大豆など
亜鉛 牡蠣、赤身の肉、鶏肉、豆類、ナッツ類など
ビタミンB2 レバー、大豆、卵など
ビタミンB6 サバ、カツオ、肉、レバーなど
ビオチン イワシ、カレイ、レバーなど

髪の毛を作る栄養素と、成長をサポートする栄養素を積極的に摂ることを心がけて、1日3食バランスの良い食生活を心掛けましょう。

参考


ストレッチングの効果 e−ヘルスネット|厚生労働省
健やかな睡眠と休養 e−ヘルスネット|厚生労働省

 AGAの初期症状が現れる前にプロペシアを使用出来るのか

ここがポイント

  • プロペシアはAGAの進行を抑えるための「治療」を目的として開発された薬
  • AGAの発症を予防出来るのか検証されておらず、適応もない

プロペシアは、AGAの原因とされるDHTを産生する「2型5αリダクターゼ」という酵素の働きを抑制することで、AGAの症状を改善する効果がある薬です。その育毛・発毛効果は医学的に証明されており、AGAの診療ガイドラインでは内服治療薬として使用が推奨されています。
プロペシアは「治療薬」として開発された薬なので、「予防」が出来るのか医学的な検証はされていません。医師の判断によっては、予防的に処方する場合もあるようですが、基本的には適応はありません。薬には病気を改善する効果だけではなく、副作用も現れる場合があります。それをよく理解した上で、医師と相談して納得がいく治療方針を選択して行くことをおすすめします。

参考

初期段階での治療開始が重要な理由

ここがポイント

  • AGAは進行性の脱毛症であり、治療をしないと症状が悪化する
  • AGAの初期症状を疑い治療を希望される場合は、早めに医療機関を受診しよう

AGAは進行性の脱毛症であり、治療をせずに放置しておくと症状は進行していきます。AGAの診療ガイドラインでは「日本人では20歳代後半から30歳代にかけて著明となり、徐々に進行して40歳代以後に完成される」と記載されています。
加えて、AGAを初期段階で治療開始する重要性を示した研究があります。研究グループはAGAの人を対象に、AGA治療薬である「フィナステリド」で治療したグループと治療しなかったグループ(プラセボ)の髪の毛の本数の変化を5年間追いました。その結果、下のグラフの通り、治療をしなかったグループは髪の毛の本数が年々減少し続けました。一方、治療をしたグループの毛髪数は5年経過した時点で、治療をしなかったグループに比べて明らかに多い結果になりました。

このような結果から、AGAは治療をしないと症状がどんどん進行することがわかります。治療を希望される方は、早めに医療機関を受診することが重要です。

AGAの治療について詳しくは、「【AGAの治療について】3つの治療方法・期間・薬の効果と副作用から保険適用まで網羅的に」をご参照ください。

若い年齢の方が効果が高いこともわかっています。高い効果を期待するなら、薄毛に気がついたらなるべく早めに治療を開始することが大切です。

参考


オンラインで医師の診療が受けられるAGA治療

まとめ

AGAの初期症状や、初期段階で治療を開始することの理由を理解していただけたでしょうか。AGAはDHTという男性ホルモンによって髪の毛が成長する期間が短縮され、髪の毛が細く短くなってしまいます。そのため、初期症状としては「抜け毛の増加」や「髪の毛のハリの減少」が見られます。AGAを発症しているにもかかわらず何も治療しないと症状が進行していきます。AGAの初期症状があり治療を希望される場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

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岡田 里佳 医師
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

プロフィール

2008年名古屋市立大学医学部卒業。内科を中心に初期研修を行い、その後皮膚科へ進む。大学病院での勤務を経て、皮膚疾患を合併しやすいアレルギー・膠原病診療を経験するため、約3年間内科医として勤務。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本内科学会認定内科医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医を取得。2017年11月、誰にでも最適な医療を提供するためTMクリニック 皮フ科を開設。

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