【血圧の正常値を知ろう】20代と70代の正常値や平均値は同じなのか

高血圧は、国民の健康増進の総合的な推進を図るために国を挙げて対策すべき生活習慣病の1つとして注目されています。身近な高血圧対策の1つとして、スーパーマーケットなどで減塩の調味料や食材も多く売られるようになりました。
「血圧が高いのは体に悪い」ということは分かっていても、実際にどのくらいの数値から「高血圧」と言われるのかを知らない人は、案外多いのではないでしょうか?
ここでは、一般的な成人血圧の正常値をまず確認した上で、子どもから高齢者までの年代別に正常値の目安を見ていきましょう。

Ito
伊藤恭太郎 医師監修
日本救急医学会救急科専門医

目次

  1. 01身近な病気「高血圧」はなぜ危険なのか
  2. 02血圧の正常値を確認しよう
  3. 03「低血圧」は分類表に記載されていない
  4. 04血圧の「正常値」と「平均値」は年齢によって変わるのか
  5. 05血圧正常値①:小児(子ども)の血圧の目安
  6. 06血圧正常値②:10代の血圧の目安
  7. 07血圧正常値③:20代の血圧の目安
  8. 08血圧正常値④:30代以降の血圧の目安
  9. 09「下の血圧は低いのに上は高い人」も要注意
  10. 10妊婦の血圧正常値
  11. 11おわりに

身近な病気「高血圧」はなぜ危険なのか

ここがポイント!

  • 日本人にとって国民の3分の1が高血圧であると推定される程に身近な病気
  • 高血圧を放置すると、動脈硬化が進行して体中の血管が詰まったり破れたりしやすくなり危険
  • 心臓や脳の血管が詰まると「心筋梗塞心筋梗塞(しんきんこうそく)心臓に必要な酸素や栄養素を送る血管が、詰まったり、血管径が細くなることで、送られる血液量が減り、心臓を動かす筋肉が死んでしまった状態。典型的な症状としては、締め付けられるような胸の痛みが30分以上持続する。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙が危険因子とされている。」や「脳卒中脳卒中(のうそっちゅう)脳卒中は、脳内の血管が破れたり詰まったりして、神経細胞が障害される病気をいう。脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」に分類される。脳卒中により年間約11万人が死亡しており、国内の死因割合で4位となっている。(平成27年度)」になり命を落とす危険性がある
病院で「高血圧」と診断されると、生活習慣を改善したり、処方された降圧薬を飲んだりして、血圧を下げるための治療が始まります。たいした自覚症状もないのに、なぜ高血圧は治療しなければならないのでしょうか。

日本人の3人に1人が高血圧

日本にはどのくらい高血圧の人がいるのでしょうか。
厚生労働省が毎年行っている「国民健康・栄養調査」により、高血圧を治療している人は、国内に約1,000万人いると分かっています。また、日本高血圧学会による高血圧治療ガイドラインの中では、治療をしていない人も含めると高血圧の人は国内に約4,300万人いると推定されています。日本の人口は約1億3,000万人なので、国民のおよそ3人に1人が高血圧と言えるわけです。また、年齢を30歳以上に限定すると、男性の60%、女性の45%が高血圧ということになります。
こうした数字からも分かるように、高血圧は私たちにとって身近な病気です。一方で、高血圧は放置しておいてはいけない、危険な病気でもあるのです。

高血圧を放置するとどうなるのか

高血圧は文字通り、血圧の高い状態が続く病気です。血圧が高いと全身の血管の内側が傷付きやすくなります。血管が傷付くと、その傷から血管の壁の内部に、血液中のコレステロールなどの脂質が入り込み、血管が硬くなりますます。また、脂質が入り込んだ部分は膨らみ、血液の通り道が狭くなります。このような状態を「動脈硬化」と言います。
高血圧を放置していると、全身の血管で「動脈硬化」が進行していき、体のあちこちの血管が詰まりやすい状態になります。心臓や脳の血管が詰まると、心筋梗塞心筋梗塞(しんきんこうそく)心臓に必要な酸素や栄養素を送る血管が、詰まったり、血管径が細くなることで、送られる血液量が減り、心臓を動かす筋肉が死んでしまった状態。典型的な症状としては、締め付けられるような胸の痛みが30分以上持続する。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙が危険因子とされている。脳卒中脳卒中(のうそっちゅう)脳卒中は、脳内の血管が破れたり詰まったりして、神経細胞が障害される病気をいう。脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」に分類される。脳卒中により年間約11万人が死亡しており、国内の死因割合で4位となっている。(平成27年度)などの危険な合併症を起こします。

心筋梗塞心筋梗塞(しんきんこうそく)心臓に必要な酸素や栄養素を送る血管が、詰まったり、血管径が細くなることで、送られる血液量が減り、心臓を動かす筋肉が死んでしまった状態。典型的な症状としては、締め付けられるような胸の痛みが30分以上持続する。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙が危険因子とされている。」とは、心臓に酸素や栄養を送っている血管が詰まり、心臓の筋肉の一部が死んでしまった状態です。心筋梗塞心筋梗塞(しんきんこうそく)心臓に必要な酸素や栄養素を送る血管が、詰まったり、血管径が細くなることで、送られる血液量が減り、心臓を動かす筋肉が死んでしまった状態。典型的な症状としては、締め付けられるような胸の痛みが30分以上持続する。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙が危険因子とされている。になると、激しい胸の痛みや息苦しさを感じます。
脳卒中脳卒中(のうそっちゅう)脳卒中は、脳内の血管が破れたり詰まったりして、神経細胞が障害される病気をいう。脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」に分類される。脳卒中により年間約11万人が死亡しており、国内の死因割合で4位となっている。(平成27年度)」とは、脳の血管が詰まったり破裂したりすることで脳が正しく機能出来なくなってしまった状態です。脳卒中脳卒中(のうそっちゅう)脳卒中は、脳内の血管が破れたり詰まったりして、神経細胞が障害される病気をいう。脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」に分類される。脳卒中により年間約11万人が死亡しており、国内の死因割合で4位となっている。(平成27年度)になると、脳がダメージを受けて体が思うように動かなくなったりします(まひ)。
高血圧が続くとどうなる?
心筋梗塞心筋梗塞(しんきんこうそく)心臓に必要な酸素や栄養素を送る血管が、詰まったり、血管径が細くなることで、送られる血液量が減り、心臓を動かす筋肉が死んでしまった状態。典型的な症状としては、締め付けられるような胸の痛みが30分以上持続する。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙が危険因子とされている。脳卒中脳卒中(のうそっちゅう)脳卒中は、脳内の血管が破れたり詰まったりして、神経細胞が障害される病気をいう。脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」に分類される。脳卒中により年間約11万人が死亡しており、国内の死因割合で4位となっている。(平成27年度)は、どちらも後遺症が残ったり、程度によっては命を落としたりする場合もある危険な病気です。たいした症状がないからといって、高血圧を放っておくと、将来このような恐ろしい病気になってしまう可能性があるということをしっかりと心得ておきましょう。

高血圧の症状について詳しくは【高血圧の症状】頭痛・めまいなど高血圧によって引き起こされる主な症状をチェックしようをご参照下さい。

参考


あなたに合わせた生活・食事指導で高血圧改善

血圧の正常値を確認しよう

ここがポイント!

  • 血圧は測定条件によって3つに分けられ、それぞれ正常値と判断される血圧の数値が異なる
  • 3つの測定条件は「診察室血圧診察室血圧(しんさつしつけつあつ)医療機関で測定した血圧をいう。診察室血圧の高血圧の基準は、収縮期血圧140mmhg以上かつ/または拡張期血圧90mmHg以上。」「家庭血圧家庭血圧(かていけつあつ)家庭で測定した血圧をいう。家庭血圧の高血圧の基準は、収縮期血圧135mmHg以上かつ/または拡張期血圧85mmHg以上をいう。診察室血圧よりも基準が低い。近年では、家庭血圧の測定値が診断や治療でも重要視されている。」「24時間自由行動下血圧24時間自由行動下血圧(にじゅうよじかんこうどうかけつあつ)自動血圧計を24時間装着し、15~30分間隔で血圧を測定する。早朝、日中、夜間など、限られた時間の血圧情報が得られるため、医療機関でのみ血圧が高くなる白衣高血圧の診断に有用である。
  • 成人血圧の正常値は「診察室血圧診察室血圧(しんさつしつけつあつ)医療機関で測定した血圧をいう。診察室血圧の高血圧の基準は、収縮期血圧140mmhg以上かつ/または拡張期血圧90mmHg以上。が140/90mmHg未満」
  • 正常値とされる血圧の中でも「至適血圧至適血圧(してきけつあつ)収縮期血圧120mmHg未満/拡張期血圧80mmHg未満の血圧。心血管病の発症率が正常血圧よりも低く、高血圧の発症リスクも低い。 (120/80mmHg未満)」は最も合併症になる危険性が低い
高血圧を放置すると、危険な合併症を起こしやすくなると分かりました。では血圧の「正常値」はどのくらいの数値なのでしょうか。

血圧の測定方法によって、高血圧の基準は違う

病院に行って、診察を受ける時にとても緊張してしまった経験はありませんか。血圧は緊張などの精神状態によって大きく変化する場合があります。そのため、普段の血圧は正常なのに、病院の診察室で測ると緊張で血圧が上がり、高血圧と診断されるという事態が起こり得ます。そうした事態を防ぐために、家で普段測っている血圧と診察室で測った血圧は分けて考えられており、それぞれ高血圧と診断される数値が少しずつ違っています。

血圧は、測定条件によって「診察室血圧診察室血圧(しんさつしつけつあつ)医療機関で測定した血圧をいう。診察室血圧の高血圧の基準は、収縮期血圧140mmhg以上かつ/または拡張期血圧90mmHg以上。」「家庭血圧家庭血圧(かていけつあつ)家庭で測定した血圧をいう。家庭血圧の高血圧の基準は、収縮期血圧135mmHg以上かつ/または拡張期血圧85mmHg以上をいう。診察室血圧よりも基準が低い。近年では、家庭血圧の測定値が診断や治療でも重要視されている。」「24時間自由行動下血圧24時間自由行動下血圧(にじゅうよじかんこうどうかけつあつ)自動血圧計を24時間装着し、15~30分間隔で血圧を測定する。早朝、日中、夜間など、限られた時間の血圧情報が得られるため、医療機関でのみ血圧が高くなる白衣高血圧の診断に有用である。」の3種類に分類されます。それぞれについて簡単に説明していきます。
血圧の測定条件による分類

1)診察室血圧

病院の診察室などで主に医師が測定した場合の血圧です。測定に使う装置や測定時の条件、測定方法、測定回数などが細かく決められています。診察室血圧診察室血圧(しんさつしつけつあつ)医療機関で測定した血圧をいう。診察室血圧の高血圧の基準は、収縮期血圧140mmhg以上かつ/または拡張期血圧90mmHg以上。140/90mmHg以上で高血圧とされます。

2)家庭血圧

朝起きて1時間以内や朝食後など、普段の生活の中の一定のタイミングで測定された血圧です。週5回以上測定した記録は、病院で高血圧かどうかの判断や降圧薬の効果の判定などに使われます。家庭血圧家庭血圧(かていけつあつ)家庭で測定した血圧をいう。家庭血圧の高血圧の基準は、収縮期血圧135mmHg以上かつ/または拡張期血圧85mmHg以上をいう。診察室血圧よりも基準が低い。近年では、家庭血圧の測定値が診断や治療でも重要視されている。135/85mmHg以上で高血圧とされます。

3)24時間自由行動下血圧

普段通りの生活を行いながら15〜30分の間隔で測定した血圧です。この方法での測定は、診察室血圧診察室血圧(しんさつしつけつあつ)医療機関で測定した血圧をいう。診察室血圧の高血圧の基準は、収縮期血圧140mmhg以上かつ/または拡張期血圧90mmHg以上。家庭血圧家庭血圧(かていけつあつ)家庭で測定した血圧をいう。家庭血圧の高血圧の基準は、収縮期血圧135mmHg以上かつ/または拡張期血圧85mmHg以上をいう。診察室血圧よりも基準が低い。近年では、家庭血圧の測定値が診断や治療でも重要視されている。の変動が大きく、高血圧と判断するのが難しい場合などに実施されます。24時間自由行動下血圧24時間自由行動下血圧(にじゅうよじかんこうどうかけつあつ)自動血圧計を24時間装着し、15~30分間隔で血圧を測定する。早朝、日中、夜間など、限られた時間の血圧情報が得られるため、医療機関でのみ血圧が高くなる白衣高血圧の診断に有用である。は、130/80mmHg以上で高血圧とされます。

このように、血圧は測定条件の違いによって、正常値と高血圧との境目とされる数値が異なっています。
家庭血圧家庭血圧(かていけつあつ)家庭で測定した血圧をいう。家庭血圧の高血圧の基準は、収縮期血圧135mmHg以上かつ/または拡張期血圧85mmHg以上をいう。診察室血圧よりも基準が低い。近年では、家庭血圧の測定値が診断や治療でも重要視されている。24時間自由行動下血圧24時間自由行動下血圧(にじゅうよじかんこうどうかけつあつ)自動血圧計を24時間装着し、15~30分間隔で血圧を測定する。早朝、日中、夜間など、限られた時間の血圧情報が得られるため、医療機関でのみ血圧が高くなる白衣高血圧の診断に有用である。は、普段の生活の中で測定するため、自分自身で記録出来ます。一方で、測定方法や血圧の評価方法などについては決まりがあるので、病院で測り方の説明を受けた上で家での測定をしていく場合がほとんどです。

血圧(診察室血圧)の正常値

次の表は、日本高血圧学会が定めている血圧の値を分類した図です。縦軸が収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。、横軸が拡張期血圧拡張期血圧(かくちょうきけつあつ)心臓が縮んだ後もとの大きさになり、全身から血液が戻るときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最小の値のこと。を表しています。
血圧値の分類
出典:日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン2014
日本高血圧学会による「高血圧治療ガイドライン2014」では、診察室血圧診察室血圧(しんさつしつけつあつ)医療機関で測定した血圧をいう。診察室血圧の高血圧の基準は、収縮期血圧140mmhg以上かつ/または拡張期血圧90mmHg以上。が「140/90mmHg未満」ならば正常値であり、「140/90mmHg以上」ならば「高血圧」であると定めています。

高血圧も正常値も、それぞれ3段階に分類されている

血圧値の分類表を見て分かるように、血圧140/90mmHg以上の高血圧も、血圧140/90mmHg未満の正常値も、それぞれより細かく分類されています。

まず高血圧から見てみましょう。高血圧の範囲は3段階に分類されており、140/90mmHg〜159/99mmHgが「Ⅰ度高血圧」、160/100mmHg〜179/109mmHgが「Ⅱ度高血圧」、180/110mmHg以上が「Ⅲ度高血圧」とされます。Ⅰ度からⅢ度になるにつれて、合併症になる危険度が高くなり、高血圧治療の緊急性も上がります。

一方、正常値とされる正常域血圧も3段階に分類されています。120/80mmHg未満が「至適血圧至適血圧(してきけつあつ)収縮期血圧120mmHg未満/拡張期血圧80mmHg未満の血圧。心血管病の発症率が正常血圧よりも低く、高血圧の発症リスクも低い。 」、120/80〜129/84mmHgが「正常血圧正常血圧(せいじょうけつあつ)収縮期血圧120~129mmHg/拡張期血圧80~84mmHgの血圧。正常な血圧である。心血管病の発症リスクは、至適血圧<正常血圧<正常高値血圧<高血圧の順で低い。」、130/85mmHg〜139/89mmHgが「正常高値血圧正常高値血圧(せいじょうこうちけつあつ)収縮期血圧130~139/拡張期血圧85~89mmHgの血圧。正常域血圧の中で、最も心血管病のリスクが高く、高血圧を発症する確率も高い。」とされます。

厚生労働省が行った循環器病の予防に関する追跡調査「NIPPON DATA 80」により、「至適血圧至適血圧(してきけつあつ)収縮期血圧120mmHg未満/拡張期血圧80mmHg未満の血圧。心血管病の発症率が正常血圧よりも低く、高血圧の発症リスクも低い。 」の人は、他の分類に当てはまる人と比べると、心血管病の発症率が低くなっていると分かりました。つまり、正常域血圧の中でも120/80mmHg未満の「至適血圧至適血圧(してきけつあつ)収縮期血圧120mmHg未満/拡張期血圧80mmHg未満の血圧。心血管病の発症率が正常血圧よりも低く、高血圧の発症リスクも低い。 」に当てはまる人は、最も病気になりにくいのです。また正常血圧正常血圧(せいじょうけつあつ)収縮期血圧120~129mmHg/拡張期血圧80~84mmHgの血圧。正常な血圧である。心血管病の発症リスクは、至適血圧<正常血圧<正常高値血圧<高血圧の順で低い。」と「正常高値血圧正常高値血圧(せいじょうこうちけつあつ)収縮期血圧130~139/拡張期血圧85~89mmHgの血圧。正常域血圧の中で、最も心血管病のリスクが高く、高血圧を発症する確率も高い。」の人は、その時点で血圧は正常値ですが、生涯のうちに高血圧になる確率が「至適血圧至適血圧(してきけつあつ)収縮期血圧120mmHg未満/拡張期血圧80mmHg未満の血圧。心血管病の発症率が正常血圧よりも低く、高血圧の発症リスクも低い。 」の人よりも高いということも、同調査により明らかになっています。

参考


「低血圧」は分類表に記載されていない

ここがポイント!

  • 低血圧は一般的に、座った状態で収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。が100mmHg以下の場合を言う
  • 低血圧により「めまい」「頭痛」「疲れやすい」などの不快な症状が現れた場合には「正常な状態」とは言い切れない
  • 低血圧は原因などから「本態性低血圧本態性低血圧(ほんたいせいていけつあつ)原因が明らかではない低血圧。」「症候性低血圧症候性低血圧(しょうこうせいていけつあつ)特定の病気が原因となり起きる低血圧。」「起立性低血圧起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)寝ている状態では正常の血圧であるが、立ち上がった際に起こる低血圧。ふらつき、めまい、目のかすみなどの症状が現れるため、転倒に注意が必要である。」の3つに分類され、症候性低血圧症候性低血圧(しょうこうせいていけつあつ)特定の病気が原因となり起きる低血圧。の場合にはもととなる病気の治療が必要
  • 低血圧は10〜20代の女性に多く見られる
健康に影響を及ぼすのは高血圧だけではありません。血圧は低過ぎても体に異常を来す場合があります。ここでは、血圧が低い「低血圧」について見ていってみましょう。

どのくらいの数値だと「低血圧」なのか

高血圧には国際的な基準がありますが、今のところ低血圧は、高血圧のように明確な診断基準が定められていません。一般的には、座った状態で収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。が100mmHg以下の場合に低血圧とされています。

低血圧の症状

低血圧の時は、血管の中を流れる血液の勢いが弱くなっています。そのため、全身の血液の巡りが悪く、体の隅々まで十分な酸素や栄養を送り届けることが出来なくなります。これが原因となって、低血圧の時には「めまい」「頭痛」「疲れやすい」などの不快な症状を引き起こす場合があります。

低血圧は3種類に分類される

低血圧は、原因などの違いから本態性低血圧本態性低血圧(ほんたいせいていけつあつ)原因が明らかではない低血圧。」「症候性低血圧症候性低血圧(しょうこうせいていけつあつ)特定の病気が原因となり起きる低血圧。」「起立性低血圧起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)寝ている状態では正常の血圧であるが、立ち上がった際に起こる低血圧。ふらつき、めまい、目のかすみなどの症状が現れるため、転倒に注意が必要である。の3つに分類されます。それぞれについて、簡単に説明します。

本態性低血圧

低血圧を引き起こしている原因が今のところ明らかでない低血圧を言います。一般的に「低血圧」と言われるのは大抵がこの本態性低血圧本態性低血圧(ほんたいせいていけつあつ)原因が明らかではない低血圧。です。本態性低血圧本態性低血圧(ほんたいせいていけつあつ)原因が明らかではない低血圧。は、高血圧のように脳心血管や腎臓に悪影響を与えることはありません。症状も人によってさまざまですが、体に病的な異常はないので、特に治療をする必要はないとされています。しかし、低血圧により不快な症状が現れた場合には、体が正常な状態であるとは言い切れません。症状がつらい場合には、医療機関を受診して相談をしてみましょう。

症候性低血圧

本態性低血圧本態性低血圧(ほんたいせいていけつあつ)原因が明らかではない低血圧。とは反対に、明らかに特定の病気が引き金となって引き起こされている低血圧を言います。心臓や神経などの病気が原因で血管が拡張したり、血液の量が減ったりすることで症候性低血圧症候性低血圧(しょうこうせいていけつあつ)特定の病気が原因となり起きる低血圧。になります。

起立性低血圧

急に体を起こしたり、急に立ち上がったりした時に起こる低血圧を言います。重力の影響で血液が地面の方に集まっていたところで急に立ち上がったりすると、血液が心臓へ戻りにくくなります。すると心臓から送り出される血液量が減少して血圧が低下します。通常は、「自律神経」という神経が働いてうまく血液を心臓に戻すのを助けますが、何らかの原因により自律神経の働きが十分でない状態の人などは、起立性低血圧起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)寝ている状態では正常の血圧であるが、立ち上がった際に起こる低血圧。ふらつき、めまい、目のかすみなどの症状が現れるため、転倒に注意が必要である。は起こしやすくなります。特に体の一番高い位置にある脳には血液が急には届きにくく、その影響で「立ちくらみ」などの症状が現れたりします。

思春期に立ちくらみが多い理由

日本小児心身医学会では、低血圧の1つである起立性低血圧起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)寝ている状態では正常の血圧であるが、立ち上がった際に起こる低血圧。ふらつき、めまい、目のかすみなどの症状が現れるため、転倒に注意が必要である。は、思春期(10~16歳)に起こりやすいとしています。思春期は、身体的にも精神的にも急激に成長していく時期です。その急激な成長によって、「自律神経」という、体の活動を調整している神経が正しく働かなくなって起立性低血圧起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)寝ている状態では正常の血圧であるが、立ち上がった際に起こる低血圧。ふらつき、めまい、目のかすみなどの症状が現れるため、転倒に注意が必要である。が起こりやすくなるというのが、理由の1つとして考えられています。
低血圧の分類

10代〜20代の若い女性に低血圧は多い

低血圧というと、若い女性に多いイメージがありますが、実際、厚生労働省が実施した「国民健康・栄養調査」では、15歳から20歳代までの女性は他の年齢層に比べて、収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。100mmHg以下の低血圧の人の割合が多いと報告されています。

参考


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血圧の「正常値」と「平均値」は年齢によって変わるのか

ここがポイント!

  • 成人血圧の正常値は、特に年代別には定められていない
  • 血圧の平均値は、一般成人に比べて子どもは低く、高齢者は高い傾向にあり、20歳代から年齢を重ねるごとに高くなっていく
  • 「正常値」として定められてはいないが、子どもや高齢者には、それぞれ維持すべき目安となる血圧の値がある
高血圧の原因の1つに「加齢」があります。加齢により動脈硬化が進むことで血圧が上がりやすくなるからです。では年齢は血圧の正常値や平均値にどのように関わっているのでしょうか。

年齢を重ねるごとに血圧の「平均値」は高くなっていく

血圧の平均値は年齢とともに高くなっていきます。厚生労働省が行った国民健康・栄養調査によると、20歳代男性の平均血圧は121/73mmHg、30歳代男性では20歳代よりも少し高く、123/79mmHgです。そこから40歳代、50歳代と平均血圧は高くなり、70歳以上の男性になると139/79mmHgまで高くなります。また女性は20歳代の平均血圧が108/69mmHg、30歳代が110/69mmHgで、男性同様に年代が上がるに従い徐々に高くなっていきます。そして70歳以上では137/77mmHgまで高くなります。これらは全て、血圧の薬(降圧薬)を飲んで治療している人も含めた血圧の平均値です。ここから分かるように、年を重ねるごとに血圧の平均値は高くなっていくのです。

血圧の「正常値」は年齢によって原則変わらない

血圧の平均値は歳を重ねるごとに上昇していきますが、血圧の正常値はどうでしょうか。
前述の通り、高血圧治療ガイドライン2014では「成人血圧の正常範囲は140/90mmHg未満」とされており、高齢になって血圧の平均値が高くなったからといって、血圧の正常値が年代別に決められてはいません。
一方で、子どもの血圧は大人よりも低く、反対に高齢者の血圧は、若い人に比べて高い傾向にあります。そのため高血圧治療ガイドラインでは、子どもについては、小学生、中学生などのくくりで、成長段階別に高血圧の目安とされる血圧の値を示しています。また自律神経などの体の調節機能が低下しており、他の病気を持っている割合も多い高齢者では、無理に血圧を下げ過ぎると起立性低血圧起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)寝ている状態では正常の血圧であるが、立ち上がった際に起こる低血圧。ふらつき、めまい、目のかすみなどの症状が現れるため、転倒に注意が必要である。によるふらつきが起きたり、他の臓器に悪影響を及ぼす場合もあるため、血圧を下げる「目標値」が示されています。
それでは、次の章から、年代別の血圧の目安について詳しく見ていってみましょう。

参考


血圧正常値①:小児(子ども)の血圧の目安

ここがポイント!

  • 子どもの血圧は基本的に大人よりも低い
  • 「血管の弾力性が大人より高い」「心臓が小さく全身に送り出す血液量が少ない」などが理由
  • 幼児は120/70mmHg未満、小学生(低学年)は130/80mmHg未満が血圧管理の目安とされ、それ以上は高血圧とされる
まずは1歳から10歳(小学生低学年)までの子どもの血圧の目安について見ていってみましょう。

子どもの血圧は大人より低い

基本的に子どもの血圧は大人よりも低いと知られています。その理由の1つとして挙げられるのが「血管の弾力性」です。子どもの血管は大人に比べて動脈硬化が進んでおらず、弾力性があります。そのため、血圧が高くなりづらいのです。
また、大人よりも心臓が小さく全身に送り出す血液量が少ないことも、子どもの血圧が低い理由として挙げられています。

幼児・小学生の血圧の目安

では子どもの血圧の目安はどのくらいなのでしょうか。
ここでは子どもを1歳から6歳までの「幼児」と、6歳から10歳までの「小学生(低学年)」に分けて見ていきます。

<小児(子ども)の血圧の目安>
年代 収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。(mmHg) 拡張期血圧拡張期血圧(かくちょうきけつあつ)心臓が縮んだ後もとの大きさになり、全身から血液が戻るときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最小の値のこと。(mmHg)
幼児 ≧120 ≧130
小学生(低学年) ≧70 ≧80

高血圧治療ガイドライン2014では、幼児や小学生の高血圧の基準値が示されています。幼児は血圧が120/70mmHg以上、小学生(低学年)は130/80mmHg以上になると高血圧と判断されます。裏を返せば、それぞれの数値以下であれば高血圧ではないと判断されるわけです。そのため、幼児は120/70mmHg未満、小学生(低学年)は130/80mmHg未満を血圧管理の目安としましょう。

参考


あなたに合わせた生活・食事指導で高血圧改善

血圧正常値②:10代の血圧の目安

ここがポイント!

  • 小学生(高学年)と中学生女子は135/80mmHg以上、中学生男子と高校生は140/85mmHg以上が高血圧
  • 10代では、それぞれの成長段階における高血圧の基準値未満になるように血圧管理をしていく
  • 日本では小学生(高学年)から高校生までの1〜3%に高血圧が見つかっている
  • 急激に成長する思春期には、起立性低血圧起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)寝ている状態では正常の血圧であるが、立ち上がった際に起こる低血圧。ふらつき、めまい、目のかすみなどの症状が現れるため、転倒に注意が必要である。が起こりやすくなると知られている
次は10代の血圧の目安を見てみましょう。10代は主に小学生(高学年)から中学生、高校生までに当たる時期です。

10代の血圧の目安

年代 収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。(mmHg) 拡張期血圧拡張期血圧(かくちょうきけつあつ)心臓が縮んだ後もとの大きさになり、全身から血液が戻るときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最小の値のこと。(mmHg)
小学生(高学年) ≧135 ≧80
中学生 男子 ≧140 ≧85
中学生 女子 ≧135 ≧80
高校生 ≧140 ≧85

高血圧治療ガイドライン2014では、小学生(高学年)は135/80mmHg以上を高血圧としています。また中学生は男女で違っており、男子が140/85mmHg以上、女子が135/80mmHg以上で高血圧とされます。高校生は140/85mmHg以上が高血圧とされます。成人の高血圧の基準値とは異なり、これらの未成年の基準値には、家庭血圧家庭血圧(かていけつあつ)家庭で測定した血圧をいう。家庭血圧の高血圧の基準は、収縮期血圧135mmHg以上かつ/または拡張期血圧85mmHg以上をいう。診察室血圧よりも基準が低い。近年では、家庭血圧の測定値が診断や治療でも重要視されている。診察室血圧診察室血圧(しんさつしつけつあつ)医療機関で測定した血圧をいう。診察室血圧の高血圧の基準は、収縮期血圧140mmhg以上かつ/または拡張期血圧90mmHg以上。かの区別はなされていません。細かく分かれていますが、成長段階別に、これらの高血圧の基準値未満となるように、普段から塩分やカロリーの高い食事の取り過ぎや運動不足に気をつけて、血圧管理をしていくようにしましょう。
先ほど、子どもは大人よりも基本的に血圧が低めだとお話ししました。そこから考えると、小学生、中学生、高校生が高血圧になるとは想像しづらいかも知れません。しかし食生活の欧米化や子どもの肥満の増加などにともない、日本では今、小学生(高学年)から高校生の1〜3%に高血圧が見つかっています。
子どもの高血圧は、高血圧の程度が軽く、症状も現れないことがほとんどです。だからといって気付かずに放置しておくと、心臓病を合併したり成人の高血圧につながったりするなどの問題が出てきます。子どもであっても、定期的に血圧の確認を行い、管理していくことが健康のために重要です。高血圧の基準を超えていた場合には、すぐに病院で受診するようにしましょう。

参考


血圧正常値③:20代の血圧の目安

ここがポイント!

  • 20代の人は、血圧の影響によって心血管病になる確率が他の年代の成人に比べて最も低い
  • 20代の血圧の平均値は、正常血圧正常血圧(せいじょうけつあつ)収縮期血圧120~129mmHg/拡張期血圧80~84mmHgの血圧。正常な血圧である。心血管病の発症リスクは、至適血圧<正常血圧<正常高値血圧<高血圧の順で低い。の中でも病気のリスクが最も低い「至適血圧至適血圧(してきけつあつ)収縮期血圧120mmHg未満/拡張期血圧80mmHg未満の血圧。心血管病の発症率が正常血圧よりも低く、高血圧の発症リスクも低い。 」の範囲にある
  • 仕事のつきあいや一人暮らしによる生活の乱れなどで高血圧にならないように注意が必要
  • 20代で高血圧の人は、減塩の食事や定期的な運動などを行おう
次は社会人となって働き始め、多くの人が一人暮らしを始める時期でもある、20代の血圧について見ていきます。

20代の平均値は至適血圧に最も近い

20代の血圧の平均値は、男性が120/73mmHg、女性が108/69mmHgでした。これらはいずれも、血圧値の分類では、正常範囲内の「至適血圧至適血圧(してきけつあつ)収縮期血圧120mmHg未満/拡張期血圧80mmHg未満の血圧。心血管病の発症率が正常血圧よりも低く、高血圧の発症リスクも低い。 に」当てはまります。至適血圧至適血圧(してきけつあつ)収縮期血圧120mmHg未満/拡張期血圧80mmHg未満の血圧。心血管病の発症率が正常血圧よりも低く、高血圧の発症リスクも低い。 は、心血管病の発症率が最も低い領域です。つまり、20代の人は他の年代の成人に比べて、血圧の影響によって心血管病になる確率が1番低い年代なのです。

20代で血圧が高い人がまず見直すべきこと

20代で高血圧の人の割合は、それ以降の年代に比べて低く、約5%です。血圧は年齢を重ねるに連れて高くなる傾向にあるため、20代で高血圧の人は早めに改善しないと高血圧が早く進んでしまいます。ではどのような点に注意をしていけばいいのでしょうか。
20代は、多くの人が社会人として仕事を始める時期です。また、親元を離れて1人で生活を始める人が多い時期でもあります。これらのライフスタイルの変化は、生活習慣の乱れにもつながりやすくなります。
例えば、遅くまで仕事をしていると、夕食の時間がどうしても遅くなり、睡眠時間も不足しがちです。また、デスクワークは運動不足につながります。さらに、仕事上の付き合いでアルコールを飲む機会が増える人も多くいます。こうした生活習慣の乱れは、全て高血圧の原因につながります。

高血圧が心筋梗塞心筋梗塞(しんきんこうそく)心臓に必要な酸素や栄養素を送る血管が、詰まったり、血管径が細くなることで、送られる血液量が減り、心臓を動かす筋肉が死んでしまった状態。典型的な症状としては、締め付けられるような胸の痛みが30分以上持続する。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙が危険因子とされている。脳卒中脳卒中(のうそっちゅう)脳卒中は、脳内の血管が破れたり詰まったりして、神経細胞が障害される病気をいう。脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」に分類される。脳卒中により年間約11万人が死亡しており、国内の死因割合で4位となっている。(平成27年度)などの病気につながることは、何度もお話ししてきました。そうならないために、20代で高血圧と分かった場合には、普段の食生活や運動習慣を見直して、改善していく必要があります。
高血圧対策のための生活習慣改善
高血圧治療ガイドラインで推奨されている、3つの生活習慣改善をご紹介します。

1)食事

食事では、塩分やカロリーの高い食事は避けるようにしましょう。食べ過ぎや夜遅い食事も出来るだけ避け、食べるとしても軽めに留めましょう。

2)運動

運動不足は肥満を招き、肥満は高血圧の原因の一つです。適切な体重を維持するために、毎日30分程度、ジョギングなどの軽い運動を行うようにしましょう。

3)禁煙・節酒

喫煙やアルコールの飲み過ぎも血圧を上げる要因になるため、禁煙や節酒を心がけるようにしましょう。
大変ですが、若いうちからの生活習慣の改善が、高血圧予防、引いては健康長寿につながるのです。

血圧を下げる方法について詳しくは【血圧を下げる3つの方法とは】食べ物・運動・薬について詳しくご紹介をご参照下さい。

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血圧正常値④:30代以降の血圧の目安

ここがポイント!

  • 30代以降は年代が上がるごとに平均血圧が徐々に上昇していく
  • 30代から60代の平均血圧は、「正常血圧正常血圧(せいじょうけつあつ)収縮期血圧120~129mmHg/拡張期血圧80~84mmHgの血圧。正常な血圧である。心血管病の発症リスクは、至適血圧<正常血圧<正常高値血圧<高血圧の順で低い。」または「正常高値血圧正常高値血圧(せいじょうこうちけつあつ)収縮期血圧130~139/拡張期血圧85~89mmHgの血圧。正常域血圧の中で、最も心血管病のリスクが高く、高血圧を発症する確率も高い。」に当てはまる
  • 心血管病の発症リスクが低い「至適血圧至適血圧(してきけつあつ)収縮期血圧120mmHg未満/拡張期血圧80mmHg未満の血圧。心血管病の発症率が正常血圧よりも低く、高血圧の発症リスクも低い。 」を目標としよう
  • 高血圧の高齢者は、血圧を下げ過ぎると臓器への血流が低下して別の障害を招く危険性がある
  • 高血圧の人は医師と相談してどれくらいまで血圧を下げるのかを確認しよう
20代は至適血圧至適血圧(してきけつあつ)収縮期血圧120mmHg未満/拡張期血圧80mmHg未満の血圧。心血管病の発症率が正常血圧よりも低く、高血圧の発症リスクも低い。 の人が多いとお話ししました。30代からの血圧の平均値はどうなるのでしょうか。

30代以降の血圧の平均値〜表で見比べよう

平成26年国民健康・栄養調査の統計データから、30代以降の血圧の平均値(降圧薬内服者を含む)を見比べてみましょう。
年代 男性 女性
20代 121/73 108/69
30代 123/79 110/69
40代 124/81 118/76
50代 133/86 124/78
60代 138/83 135/79
70代以上 139/79 137/77

この表から、年齢が上がるに連れて血圧の平均値も上昇しているのが分かります。
30代になると、血圧の平均値は20代よりも少し高くなり、男性がおよそ123/79mmHg、女性が110/69mmHgとなります。その後40代、50代と段々高くなり、60代には男性138/83mmHg、女性135/79mmHgとなります。
下のグラフにあるように、血圧値の分類で見ると、男性は30代と40代が正常値のうち「正常血圧正常血圧(せいじょうけつあつ)収縮期血圧120~129mmHg/拡張期血圧80~84mmHgの血圧。正常な血圧である。心血管病の発症リスクは、至適血圧<正常血圧<正常高値血圧<高血圧の順で低い。」に当てはまり、50代と60代では「正常高値血圧正常高値血圧(せいじょうこうちけつあつ)収縮期血圧130~139/拡張期血圧85~89mmHgの血圧。正常域血圧の中で、最も心血管病のリスクが高く、高血圧を発症する確率も高い。」に当てはまります。女性は30代、40代まで心血管病のリスクの最も低い「至適正値」です。そして50代で「正常血圧正常血圧(せいじょうけつあつ)収縮期血圧120~129mmHg/拡張期血圧80~84mmHgの血圧。正常な血圧である。心血管病の発症リスクは、至適血圧<正常血圧<正常高値血圧<高血圧の順で低い。」、60代で「正常高値血圧正常高値血圧(せいじょうこうちけつあつ)収縮期血圧130~139/拡張期血圧85~89mmHgの血圧。正常域血圧の中で、最も心血管病のリスクが高く、高血圧を発症する確率も高い。」に当てはまるようになります。
30代〜60代の平均血圧の分類

30代以降の血圧の目安

30代以降、60代まで血圧の平均値は140/90mmHg以下であり、高血圧には分類されません。とは言え、グラフの血圧の平均値は、降圧薬を飲んで治療をしている人も含めての値なので、平均値が高くなっているということは高血圧の人が増えているという証拠に他なりません。
さらに、「正常血圧正常血圧(せいじょうけつあつ)収縮期血圧120~129mmHg/拡張期血圧80~84mmHgの血圧。正常な血圧である。心血管病の発症リスクは、至適血圧<正常血圧<正常高値血圧<高血圧の順で低い。」も「正常高値血圧正常高値血圧(せいじょうこうちけつあつ)収縮期血圧130~139/拡張期血圧85~89mmHgの血圧。正常域血圧の中で、最も心血管病のリスクが高く、高血圧を発症する確率も高い。」も血圧の正常値の範囲内ですが、至適血圧至適血圧(してきけつあつ)収縮期血圧120mmHg未満/拡張期血圧80mmHg未満の血圧。心血管病の発症率が正常血圧よりも低く、高血圧の発症リスクも低い。 の人と比べると心血管病の発症リスクが高いため、降圧薬治療をしていないという人も、可能であれば血圧は至適血圧至適血圧(してきけつあつ)収縮期血圧120mmHg未満/拡張期血圧80mmHg未満の血圧。心血管病の発症率が正常血圧よりも低く、高血圧の発症リスクも低い。 である120/80mmHg以下に抑えるように、普段から塩分やカロリーの高い食事の取り過ぎや運動不足に気をつけつつ努力をする必要があります。
普段の生活の中で血圧を下げるためにどのような行動をすべきか、詳しくは【血圧を下げる3つの方法とは】食べ物・運動・薬について詳しくご紹介をご参照ください。
高齢者は、若者に比べて体の働きが衰えているため、高血圧の治療でも注意すべき点があります。高血圧の高齢者は、降圧薬の服用などで血圧を下げ過ぎると、脳や心臓などの臓器へ十分な血流を送れなくなってしまう危険性もあります。
年代に関わらず、高血圧の人は医師と相談してどのくらいまで血圧を下げるのか、目標値を確認しましょう。

参考


「下の血圧は低いのに上は高い人」も要注意

ここがポイント!

  • 「上の血圧」とは「収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。」を指し、「下の血圧」とは「拡張期血圧拡張期血圧(かくちょうきけつあつ)心臓が縮んだ後もとの大きさになり、全身から血液が戻るときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最小の値のこと。」を指す
  • 年齢を重ねると、血管が硬くなることで「収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。は上昇」し「拡張期血圧拡張期血圧(かくちょうきけつあつ)心臓が縮んだ後もとの大きさになり、全身から血液が戻るときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最小の値のこと。は低下」する傾向にある
  • そのため高齢者の血圧は「収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。が高く拡張期血圧拡張期血圧(かくちょうきけつあつ)心臓が縮んだ後もとの大きさになり、全身から血液が戻るときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最小の値のこと。が低い」という特徴が見られる場合が多い
  • 収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。が高い高齢者は、心筋梗塞心筋梗塞(しんきんこうそく)心臓に必要な酸素や栄養素を送る血管が、詰まったり、血管径が細くなることで、送られる血液量が減り、心臓を動かす筋肉が死んでしまった状態。典型的な症状としては、締め付けられるような胸の痛みが30分以上持続する。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙が危険因子とされている。脳梗塞脳梗塞(のうこうそく)脳の血管が詰まったり、細くなったりして、必要な酸素や栄養素が送られず、脳の細胞が死んだり、障害を受けてしまう状態。障害された脳の部位によって、様々な症状(麻痺や意識障害なぢお)が起こる。による死亡リスクが高い
「下の血圧は低いのに上の血圧は高い。」
このように感じた経験はありませんか。「上の血圧」とは「収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。」を指し、「下の血圧」とは「拡張期血圧拡張期血圧(かくちょうきけつあつ)心臓が縮んだ後もとの大きさになり、全身から血液が戻るときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最小の値のこと。」を指しています。
一般に、年齢を重ねるとともに収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。は上昇します。反対に拡張期血圧拡張期血圧(かくちょうきけつあつ)心臓が縮んだ後もとの大きさになり、全身から血液が戻るときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最小の値のこと。は低下する傾向があります。これは加齢によって動脈硬化が進行し、太い血管が硬くなってしまうことが原因で起こる現象です。
動脈硬化によって血管が硬くなると、全身へ十分な量の血液を送りにくくなります。すると体の隅々までに十分な酸素が届かず、体は酸素不足になります。心臓は、酸素不足を何とかしようとポンプの力を強め、硬い血管にも無理に血液が流れ込むようにします。その結果、収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。が上昇するのです。
また、心臓が膨らむ拡張期には、動脈は弾性力により収縮して体の隅々に血液を届けています(これを動脈の「ふいご機能」と言います)。動脈硬化が進んで血管が硬いとふいご機能が十分に働かず、拡張期血圧拡張期血圧(かくちょうきけつあつ)心臓が縮んだ後もとの大きさになり、全身から血液が戻るときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最小の値のこと。は下がるのです。
このような理由から、高齢者の血圧は上が高くなりやすく、下が低くなりやすいという特徴が見られます。
1948年から始まり、現在も継続されている米国での大規模な高血圧の疫学調査「フラミンガム心臓研究」では、収縮期血圧収縮期血圧(しゅうしゅくきけつあつ)心臓が縮んで、全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力。血圧を測定した時の最大の値のこと。が高い高齢者は、心筋梗塞心筋梗塞(しんきんこうそく)心臓に必要な酸素や栄養素を送る血管が、詰まったり、血管径が細くなることで、送られる血液量が減り、心臓を動かす筋肉が死んでしまった状態。典型的な症状としては、締め付けられるような胸の痛みが30分以上持続する。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙が危険因子とされている。脳梗塞脳梗塞(のうこうそく)脳の血管が詰まったり、細くなったりして、必要な酸素や栄養素が送られず、脳の細胞が死んだり、障害を受けてしまう状態。障害された脳の部位によって、様々な症状(麻痺や意識障害なぢお)が起こる。によって死亡する確率が高くなると報告されています。

参考

あなたに合わせた生活・食事指導で高血圧改善

妊婦の血圧正常値

ここがポイント!

  • 妊娠すると高血圧になりやすくなる
  • 妊婦の血圧の正常値は、一般成人の血圧の正常値と同じで「140/90mmHg未満」
  • 妊娠前に高血圧でなかった人が妊娠中または分娩後に高血圧になった場合「妊娠高血圧症候群妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうこうぐん)妊娠20週以降産後12週までに、初めて発症した高血圧をいう。タンパク尿を伴う場合には、妊娠高血圧腎症に分類される。妊婦の約20人に1人の割合で起こり、重症の場合子癇(しかん)、肝・腎機能障害、HELLP症候群などを引き起こす。」と診断される
  • 母親が妊娠高血圧症候群妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうこうぐん)妊娠20週以降産後12週までに、初めて発症した高血圧をいう。タンパク尿を伴う場合には、妊娠高血圧腎症に分類される。妊婦の約20人に1人の割合で起こり、重症の場合子癇(しかん)、肝・腎機能障害、HELLP症候群などを引き起こす。の場合、母親だけでなく赤ちゃんに悪影響が出る危険性もある
血圧を上げる要因にはさまざまなものがあります。その1つがこれまで見てきた「加齢」です。その他に、女性の場合は「妊娠」が血圧を上げる要因になります。

妊婦検診で毎回血圧を測る理由

妊娠をすると、定期的に病院へ行って「妊婦検診」を受けます。妊婦検診では、毎回血圧測定も行います。なぜなら、妊娠すると高血圧になりやすくなるからです。妊娠によって高血圧になりやすくなる原因は、いくつか仮説が出ているものの、現在のところ明確には分かっていません。さまざまな研究が行われている中で、現在最も有力なのは、「母親から赤ちゃんへ酸素や栄養を送るための「胎盤」が出来る時に、血管が適切に作られないことが原因となる」という考えです。胎盤の血管が不十分であると、赤ちゃんに十分な酸素や栄養が届けられなくなります。すると、それを補うために母親の体は無理に血液を流そうとします。そのため血圧が上がりやすく、高血圧になりやすいという考え方です。

妊婦の高血圧は母子ともに危険

では、妊婦さんは血圧をどのくらいに維持すべきなのでしょうか。
妊婦の血圧の正常値は、一般成人の血圧の正常値と同じです。したがって、妊娠によって血圧が140/90mmHg以上になれば高血圧と診断されます。妊娠前に高血圧でなかった人が妊娠によって高血圧になると「妊娠高血圧症候群妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうこうぐん)妊娠20週以降産後12週までに、初めて発症した高血圧をいう。タンパク尿を伴う場合には、妊娠高血圧腎症に分類される。妊婦の約20人に1人の割合で起こり、重症の場合子癇(しかん)、肝・腎機能障害、HELLP症候群などを引き起こす。と診断されます。
母親が妊娠高血圧症候群妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうこうぐん)妊娠20週以降産後12週までに、初めて発症した高血圧をいう。タンパク尿を伴う場合には、妊娠高血圧腎症に分類される。妊婦の約20人に1人の割合で起こり、重症の場合子癇(しかん)、肝・腎機能障害、HELLP症候群などを引き起こす。の場合、母親だけでなく赤ちゃんにも悪影響が出る危険性があります。
妊婦の高血圧による影響
妊娠高血圧症候群妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうこうぐん)妊娠20週以降産後12週までに、初めて発症した高血圧をいう。タンパク尿を伴う場合には、妊娠高血圧腎症に分類される。妊婦の約20人に1人の割合で起こり、重症の場合子癇(しかん)、肝・腎機能障害、HELLP症候群などを引き起こす。により母親に起こり得る影響は、妊娠中のけいれん発作(子癇子癇(しかん)妊娠20週行こうに初めて起きた痙攣(けいれん)発作をいう。また、てんかん、脳炎、脳血管障害、薬物中毒を原因としないものをいう。妊娠中から分娩後も発症する可能性があり、ほとんどは妊娠高血圧症候群の方である。子癇は、脳がむくむ脳ヘルニアを引き起こし、母子ともに命に関わる状態に陥る場合もある。(しかん))、脳の血管の病気(脳出血など)、通常よりも早い段階で胎盤が剥がれてしまう病気(胎盤早期剥離)などです。重症の妊娠高血圧症候群妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうこうぐん)妊娠20週以降産後12週までに、初めて発症した高血圧をいう。タンパク尿を伴う場合には、妊娠高血圧腎症に分類される。妊婦の約20人に1人の割合で起こり、重症の場合子癇(しかん)、肝・腎機能障害、HELLP症候群などを引き起こす。の場合、子宮や胎盤で血液が流れにくくなり、赤ちゃんに必要な酸素や栄養が届かず、赤ちゃんが十分に育たなくなってしまう場合があります(胎児発育不全、低出生体重児、低酸素症による脳障害、子宮内胎児死亡)。

妊娠中も、担当医とよく相談しながら血圧管理をしっかりと行っていくようにしましょう。

妊娠高血圧症候群妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうこうぐん)妊娠20週以降産後12週までに、初めて発症した高血圧をいう。タンパク尿を伴う場合には、妊娠高血圧腎症に分類される。妊婦の約20人に1人の割合で起こり、重症の場合子癇(しかん)、肝・腎機能障害、HELLP症候群などを引き起こす。について詳しくは「【妊娠高血圧症候群妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうこうぐん)妊娠20週以降産後12週までに、初めて発症した高血圧をいう。タンパク尿を伴う場合には、妊娠高血圧腎症に分類される。妊婦の約20人に1人の割合で起こり、重症の場合子癇(しかん)、肝・腎機能障害、HELLP症候群などを引き起こす。とは】その定義や治療法~帝王切開の必要性から予防法・豆知識までプレママ必見!」をご参照下さい。

参考


おわりに

血圧の正常値を中心に、高血圧の基準値や血圧管理の目標値など、いろいろ見てきました。今後、健康診断や家庭などで血圧を測定した際には、ぜひ血圧の数値を確認してみてください。その上で、例えば年齢的に問題ない値であっても油断せずに食事内容に気を付けたり、異常値と判定されていた場合には、早めに病院で受診するなど、自分の健康のために適切と思われる行動を取るようにしてください。
血圧は、正常値より高過ぎても低過ぎても、体に何らかの不調を来します。特に高血圧の場合は、放っておくと、命に関わる重大な病気につながっていきます。定期的に血圧を管理しながら、生活リズムを整えて、健康な体を維持するように心がけましょう。

Ito
伊藤恭太郎 医師
日本救急医学会救急科専門医

プロフィール

東北大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院および聖路加国際病院の救命救急センターにて、救急集中治療医として診療に従事。聖路加国際病院では、救急部チーフレジデントを務め、救急科専門医資格を取得。一般内科外来や在宅診療、重症患者への高度救命処置まで、幅広い分野の診療を経験。

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