【薄毛の予防対策】今日からできる育毛剤、食べ物、シャンプー、マッサージなどの予防法を徹底解説

自分もいつか薄毛になるのではないか、と不安を抱えている方は少なくないのではないでしょうか。血縁関係に薄毛の方がいる場合は、より不安が強くなるかもしれません。もし、薄毛を予防できる育毛剤や日常での対策方法があれば、若いころから実行していきたいものですが、残念ながら効果が医学的に証明されている方法はありません。
しかし、髪の毛や頭皮も体の一部ですので、食事や運動などでその健康をサポートすることはできます。ここでは、髪の毛の健康に良いとされている食べ物、マッサージ、シャンプー、育毛剤など20代からできる薄毛の予防対策を説明していきます。

Okada
岡田 里佳 医師監修
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

目次

  1. 01薄毛を予防できる育毛剤はあるのか
  2. 02薄毛を予防できる食べ物はあるのか
  3. 03薄毛を予防できるマッサージはあるのか
  4. 04女性の薄毛を予防する方法
  5. 0520代から薄毛予防のためにできる事
  6. 06まとめ

薄毛を予防できる育毛剤はあるのか

ここがポイント!

  • 薄毛を予防できると医学的に証明されている育毛剤はない
  • しかし、「発毛・育毛効果」が医学的に証明されている育毛剤はある

育毛剤の作用は、髪の毛の発毛・育毛を促すものであり予防効果はありません。予防効果こそありませんが、「発毛・育毛効果」が認められており薄毛の改善が期待できる「育毛剤」はあります。現在、日本で「発毛・育毛効果」が認められている育毛剤は、大正製薬が製造販売している「リアップ」という商品のみです。このリアップには、「ミノキシジル」という有効成分が含まれており、男性型脱毛症(AGA)に対する「ミノキシジル」の使用は、日本皮膚科学会によるAGAの診療ガイドラインでも推奨されています。

ミノキシジルの効果、副作用、価格、リアップの購入方法などについて詳しくは「【ミノキシジル(リアップ)の効果と副作用】AGA外用薬の基本からフィナステリド(プロペシア)との併用、ロゲインやタブレットの使用まで」をご参照下さい。

参考


脱毛症診断チェック

薄毛予防のために治療薬を飲むことは出来るのか

ここがポイント!

  • AGAの専門クリニックには、AGA治療薬を予防目的で処方している施設もある
  • 脱毛症を発症していない時点で薬を使用することは、基本的には認められていない

複数のAGA専門のクリニックのホームページなどを見てみると、予防としてのAGA治療薬の服用を推奨している施設もあります。AGAの主な治療薬は3種類あり、外用薬は「ミノキシジル」、内服薬は「フィナステリド」と「デュタステリド」です。これらは、AGAの進行を抑えるための「治療」を目的として開発された薬であり、現在のところ、AGAの発症を予防出来るのか検証されていません。薄毛の症状によって治療法は異なります。薄毛の症状が無い状態で「予防」を目的として治療薬を使用することは基本的には認められておらず、「副作用のリスク」というデメリットがあることを理解しておくべきでしょう。

しかし、AGAは進行性の脱毛症なので、治療の開始が遅れて症状が進行してしまうと症状の改善が困難になったり、選択出来る治療法が少なくなったりする可能性があります。また、発症早期に治療を開始した方が改善しやすいこともわかっています。抜け毛が気になり始めた初期の段階に受診をして、適切な治療を受けることがもっとも大切でしょう。AGAの症状は目で確認することが出来るので、日頃から鏡を使って薄毛の症状が現れていないか「セルフチェック」を行うと良いでしょう。少しでも薄毛症状が現れた場合に、治療を希望される方は早期に医療機関を受診することをおすすめします。
AGA症状のセルフチェックについて詳しくは「自分はAGAなのか~まずはセルフチェックしてみよう」をご参照下さい。

薄毛の治療法は、複数あります。まずは、脱毛の原因を特定することが重要です。
AGAの専門クリニックでは、「無料カウンセリング」を行っているところが多く、誰でも気軽に相談することができる環境が整っています。今すぐ治療が必要ではないという場合でも、将来AGAになりやすい体質か調べる遺伝子検査を受けることもできます。薄毛の症状が不安な方は、AGA専門クリニックの無料カウンセリングを利用してみてはいかがでしょうか。

薄毛を予防できる食べ物はあるのか

ここがポイント!

  • 薄毛を予防できると医学的に証明されている食べ物はない
  • しかし、髪の毛の健康を保つために食事は重要である
  • 「タンパク質」「亜鉛」「ビタミンB群」は、髪の毛の健康を保つために必要な栄養素


髪の毛の成長に作用していると医学的に証明されている食物はありません。そのため、直接的に薄毛を予防できる食べ物はないと言えます。しかし、薄毛の予防効果はありませんが、髪の毛も体の一部であり成長には十分な栄養が必要です。バランスの悪い偏った食生活や栄養不足は、髪の毛の成長に影響を与える可能性があります。

薄毛の予防に効果はありませんが、髪の毛の約90%はタンパク質で構成されているため、「タンパク質」やタンパク質の合成に関与している「亜鉛」「ビタミンB群」などは、髪の毛や頭皮の健康をサポートするために大切な栄養素であると考えられています。

髪の毛と頭皮の健康をサポートする栄養素と食品に関して詳しくは「【AGAの予防と対策】食事やシャンプーなどの日常生活で出来る対策から予防薬の情報までを解説」をご参照ください。

参考


医師に脱毛症の相談をしませんか?脱毛症のお悩みを募集しています

薄毛を予防できるマッサージはあるのか

ここがポイント!

  • 薄毛を予防できると医学的に証明されているマッサージ方法はない
  • しかし、マッサージやストレッチを行うことで、頭皮の血行が改善し髪の毛の健康を保つことはできる


薄毛を予防できる事が医学的に証明されているマッサージ法はありません。しかし、髪の毛は頭皮の毛細血管から成長に必要な栄養や酸素を取り入れているため、頭皮をマッサージして血流を改善する事は、髪の毛の健康増進につながると考えられます。

ここでは、今すぐ始められる頭皮マッサージの方法を紹介します。
(1)指の腹で頭皮を掴み、円を描くように3回動かした後3秒間圧迫します
 (頭皮全体に6〜8カ所行う)
(2)指をこめかみの生え際にあて、強めに圧迫しながら手で頭皮を引き上げます
 生え際から頭頂部まで頭部を3回にわけて引き上げます
(3)指で頭皮を軽くたたきます

頭皮マッサージを行う上で注意点があります。血流改善のためだからといって、過度なマッサージは頭皮にダメージを与えてしまう可能性があります。マッサージは、適度に行うことが重要です。

女性の薄毛を予防する方法

女性に特有の薄毛として、出産に伴う脱毛があります。妊娠をすると女性の身体は赤ちゃんを産むために、ホルモンバランスが大きく変化します。このホルモンバランスの変化によって、分娩後に頭部全体で抜け毛が増加することがあります。これを「分娩後脱毛症」といいます。分娩後脱毛症は「休止期脱毛」であり、数ヶ月で自然に改善することが多く、特別な治療を必要としません。予防する方法はありませんが、自然に改善するので過度に心配しないように心がけることが大切です。

また、女性は男性と比べて毛染めやパーマをする機会が多く、ドライヤーの使用時間も長い傾向にあり、髪の毛への負担がかかりやすいと言えます。抜け毛が増えてきたと感じる場合は、自分自身のヘアケアの方法を見直してみることも重要です。

分娩後の抜け毛、休止期脱毛症について詳しくは「【抜け毛の原因について】男性と女性や年齢における違い~原因不明の抜け毛や食べ物による影響など」をご参照下さい。
女性の抜け毛について詳しくは「【女性に多い「びまん性脱毛症」の治療と対策】主な3つの原因から病院の治療薬、シャンプーなどの日常対策まで解説」をご参照下さい。

参考

  • 土田 喬士ほか:分娩後脱毛症 皮膚臨床51(2);236-237,2009

脱毛症診断チェック

薄毛予防におすすめの市販シャンプー

ここがポイント!

  • 育毛・発毛効果が医学的に証明されているシャンプーは無い
  • 髪の毛や頭皮に優しい成分を含むシャンプーを選びましょう

ドラッグストアなどで市販されているシャンプーは、商品によって配合されている成分は様々です。しかし、どのシャンプーも「育毛・発毛効果」が医学的に証明されていません。そのため、どのシャンプーを選んだとしても、直接薄毛を改善したり予防したりする効果は期待できないのです。
しかし、シャンプーには頭皮や髪の毛を清潔に保ち、頭皮環境を良好にする効果や血流を改善する効果があります。髪の毛や頭皮に優しいシャンプーを正しい方法で行うことで、髪の毛の成長や健康をサポートする事が出来るのです。
シャンプーを選ぶ際には、頭皮や髪の毛への刺激が少ない自分の肌質に合ったシャンプーを見つけましょう。薄毛の人におすすめのシャンプーは、刺激が弱く頭皮にやさしい「アミノ酸系のシャンプー」や「ノンシリコンシャンプー」などがあります。シャンプーを選ぶ際は、洗浄成分や配合成分に注目してみましょう。

髪の毛や頭皮に優しいシャンプーについて詳しく知りたい方は「市販の育毛シャンプーの正しい使用方法と効果について|男性用・女性用育毛シャンプーの特徴や価格と効果の関連性などまで解説」をご参照ください。

シャンプーの仕方を変えるだけで薄毛予防になる

ここがポイント!

  • シャンプーには、AGAの症状を直接改善する効果はないが、頭皮環境を整える事で髪の毛の成長をサポート出来る
  • 髪の毛や頭皮に刺激が少ない正しいシャンプー方法を身につける事が重要

市販のシャンプーには、薄毛を直接改善したり予防したりする効果が期待できる商品はありません。シャンプーの育毛・発毛効果は医学的根拠が乏しく、あくまでも髪の毛や頭皮の成長や健康をサポートする目的で行なう事を心得ておく必要があります。正しい方法でシャンプーを行い、頭皮環境を整えていきましょう。しかし、ただシャンプーをすれば良いと言う訳ではありません。シャンプーもやり方次第で、髪の毛や頭皮に逆にダメージを与えてしまう場合もあります。例えば、洗い残しが多いと毛穴が皮脂や汚れで詰まってしまい、炎症の原因となります。一方で、皮脂は頭皮の乾燥を守る役割もあり、洗いすぎも炎症やかゆみを起こしやすくなる原因になってしまいます。また、爪を立ててシャンプーをすると、頭皮を傷つけてしまう恐れもあります。
こうした間違ったシャンプー方法によって、頭皮環境が悪化してしまう可能性があるのです。正しいシャンプー方法を身につける事が、薄毛予防にはとても重要であると言えます。

正しいシャンプー方法を身に着ける

シャンプーによって髪の毛や頭皮環境を清潔を保つことは、髪の毛の成長をサポートするうえでとても重要です。しかし、シャンプーの方法によっては、気付かないうちに髪の毛や頭皮にダメージを与えている可能性もあります。

ここでは正しいシャンプーの方法を簡単にご紹介します。
1)シャンプーの前にはブラッシングを行う
2)熱すぎないお湯で、地肌までしっかりと濡らす
3)シャンプーは手のひらで泡立ててから使用する
4)爪を立てず、指の腹でマッサージするように洗う
5)洗い残しがないようにしっかりと洗い流す
髪と頭皮に優しいシャンプーの手順
上記のポイントに注意して、髪の毛や頭皮に優しいシャンプーを行うように心掛けましょう。また、髪の毛は必ずタオルドライをしてから、ドライヤーで乾燥させましょう。ドライヤーを使用する際は、頭皮から20センチ以上離して使用するとダメージを防ぐことができます。必要以上に長くドライヤーを使用すると、頭皮や髪の毛に悪い影響を与えることがありますので気をつけましょう。

AGAの進行とシャンプーの関連性、正しいシャンプー法、おすすめのシャンプーなどについて詳しくは「【AGAの予防・改善につながるシャンプーの方法とは】おすすめの洗い方からシャンプー選びのポイントまで~今日から試してみよう」をご参照下さい。

シャンプーは毎日することなので、髪の毛や頭皮に優しい方法を実践して、健康的な頭皮環境を整えるよう行っていきましょう。

医師に脱毛症の相談をしませんか?脱毛症のお悩みを募集しています

20代から薄毛予防のためにできる事

ここがポイント!

  • 髪の毛の健康を保つためには、「生活リズムを整える」「禁煙する」などがポイントである


薄毛を予防できると医学的に証明されている方法はありません。しかし、髪の毛や頭皮の健康をサポートするためにできる事はあります。ここまで紹介してきた、「食事」「マッサージ」以外に20代のうちから日常生活で気をつけるべきポイントを紹介していきます。

生活リズムを整える

生活リズムが崩れると、自律神経の乱れに繋がると考えられています。
自律神経の乱れにより体を活発に活動させるための「交感神経」の働きが強まると、血管を収縮させ血行不良の原因となります。生活リズムを整えるためには「睡眠時間」が重要です。快眠のためのポイントは「寝具を整える」「朝起きたら光を浴びる」「同じ時刻に眠る」などがあります。寝付けないという方は、この3つのポイントを試してみてはいかがでしょうか。
bp-00-07@.png
日常で出来るAGA予防対策、快眠のための3つのポイントについて詳しくは「【AGAの予防と対策】食事やシャンプーなどの日常生活で出来る対策から予防薬の情報までを解説」をご参照下さい。

禁煙をする

たばこには有害な化学物質が多く含まれており、特に「ニコチン」という物質は血管を収縮させる働きがあります。頭皮の毛細血管が収縮すると血行が不良になり、髪の毛に十分な栄養や酸素が届かなくなってしまいます。その結果、髪の毛の成長に悪影響を及ぼすことがあります。また、たばこは肺がんなど命に関わる病気を発症するリスクもあります。薄毛予防のためだけではなく、健康を守るためにも禁煙することをおすすめします。
「禁煙をしたいけれど、たばこがどうしてもやめられない」という方は、禁煙治療を専門とした「禁煙外来」も開設されていますので、一度医療機関を受診してみてはいかがでしょうか。

生活習慣を改善しても薄毛が止まらない場合はAGAの可能性が高く、クリニックを受診して進行を早く泊めてあげる必要があります。v

まとめ

薄毛を予防できると医学的に証明されている方法はありません。しかし、直接的に薄毛を予防する事はできませんが、髪の毛の健康をサポートするために日常生活の中で気を付けられるポイントはいくつかあります。
食事では髪の毛を構成している「タンパク質」と、タンパク質の合成に関わる「亜鉛」「ビタミンB群」などの栄養素を含んだ食品を取り入れていきましょう。また、髪の毛は頭皮の毛細血管から成長に必要な栄養と酸素を取り入れています。そのため、血行不良になると髪の毛に十分な栄養と酸素が行き届かず、成長に影響を及ぼすと考えられています。血行不良を防ぐ対策は、頭皮マッサージやストレッチ、生活リズムを整える、禁煙をするなどがあります

薄毛の主な原因であるAGAは、思春期以降に発症するとされています。そのため、若いからといって油断せずに、20代のうちから日常生活において、髪の毛と頭皮に優しい生活を心掛けていきましょう。

円形脱毛症・前頭脱毛症などの脱毛症でお悩みの方へ

Okada
岡田 里佳 医師
TMクリニック院長、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医、日本内科学会認定 認定内科医、日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医

プロフィール

2008年名古屋市立大学医学部卒業。内科を中心に初期研修を行い、その後皮膚科へ進む。大学病院での勤務を経て、皮膚疾患を合併しやすいアレルギー・膠原病診療を経験するため、約3年間内科医として勤務。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本内科学会認定内科医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医を取得。2017年11月、誰にでも最適な医療を提供するためTMクリニック 皮フ科を開設。

この記事の情報の信憑性について

オンラインクリニックでは、医療従事経験者による記事編集、専任の監修医を設けることにより信頼性のある情報提供を心がけておりますが(詳細は「運営方針」をご確認ください)、ユーザーの方ご自身、またはご家族の具体的な医療上の問題を解決する必要がある場合には、医療機関へ相談されるか、または受診をするようにしてください(詳細は「利用規約」をご確認ください)。

記事についてのお問い合わせ