研究への参加者の募集

通院不要の高血圧治療
臨床研究者の募集

病院へ行かなくても診療が可能な
「ポートメディカル」アプリ
を使った、遠隔診療による高血圧治療の
臨床研究にご参加いただける方を募集します。

遠隔診療を用いた高血圧治療とは

専用の血圧計※1で測定すると、自動的に血圧データが送信されます。
そのデータを元に、専門医がアプリ内のチャット※2やビデオ通話で遠隔診療を行います。

※1 無償貸与:オムロン自動血圧計HEM-7252-HP
※2 遠隔診療時のアプリは「ポートメディカル」アプリが別途必要になります。

「高血圧」臨床研究について

現在の高血圧治療は長期間、場合によっては一生涯にわたって降圧薬を飲むために通院する必要があります。 しかし、新規の症状がでていなかったり、定期的な血液検査などで新たな異常が出ていない場合の再来では「血圧コントロールが良好か医師が確認すること」と、「降圧薬を受け取る」この2点を行うにとどまります。 現在の医療法ではこの2点において、遠隔診療で治療をすすめることが認められています。

<具体的に高血圧遠隔診療で行うこと>

  • 1:できるだけ毎日血圧を測定し、その測定値を医師に送信。
  • 2:定期的にビデオ通話にて遠隔診療を行い、医師の判断のもとで薬を郵送。

※連続して異常値が見つかった場合は、速やかに遠隔診療を行います。
※対面での診療が必要と医師が判断した場合は対面診療を追加します。

我々は、この遠隔診療による高血圧治療を「安全性と有効性」を従来型の通院治療と比較し、
改善していくことで、遠隔診療の確実性を高めたいと考えています。

そのため、本研究において
・新しい遠隔診療を受けて下さる患者さん(遠隔診療群)
・今までどおりの「従来型の通院治療」を受けてくださる患者さん(通常診療群)
の、二通りの患者さんを募集しています。

「高血圧」について

日本高血圧学会では、140/90 mmHg(家庭血圧では135/85 mmHg)を上回ることを高血圧と定義しています。 これを超える期間が長く続くと、脳梗塞や心筋梗塞をはじめとした様々な心血管病にかかりやすくなることが分かっているからです。

減塩、運動などの生活習慣改善策は血圧を下げるために有効ですが、 どうしても降圧薬の内服を必要とされる方も多くいらっしゃいます。

高血圧の治療は格段に進歩しており、良好にコントロールされている方々も多くなっておりますが、長期間、場合によっては一生涯にわたって降圧薬を飲み続けなければならない煩わしさがあります。

遠隔診療とは?

2015年より一定の条件を満たせば、 来院することなく電話などで診察と処方を受けることのできる 遠隔診療を誰でも利用できるようになりました。

近年、高血圧治療において、医師との対面診察を必要としない 遠隔診療が有効であったという報告が世界的に相次いでいます。 しかし、わが国において、遠隔診療はいまだ一般的でなく、その安全性や効果について大規模な検討はなされていません。

電話やインターネットを利用した遠隔診療の優位性が明らかとなれば、定期的な通院や待ち時間が不要になったり、医療費の節約になったりすることを通じて、 あなたを含む患者さんの生活の質が大きく向上する可能性があります。

遠隔診療群の対象者

スマートフォンをお持ちの
遠隔診療を希望される高血圧患者様

対応スマートフォン:iPhone もしくはAndroid

条件

・検査結果の説明等(必須)、動脈硬化検診(任意)のため、少なくとも1度は東京女子医科大学病院高血圧・内分泌内科を受診できること
・臨床研究の説明と同意、対面による初診と採血・尿検査のため、少なくとも1度はTM内科クリニック西新宿を受診できること


研究に必要な家庭血圧計をご利用いただけること(無償貸与:オムロン自動血圧計HEM-7252-HP)
オムロン自動血圧計HEM-7252-HP

臨床試験に参加するメリット

  1. 高血圧治療の通院が不要に。(遠隔診療群のみ)
  2. 研究期間中はアプリが無料でご利用いただけます。

遠隔診療アプリ「ポートメディカル」の利用料が研究期間中無料となります。


通常診療群に割り当てられた場合であっても、1年後から遠隔診療に切り替えることができ、 研究期間中であればポートメディカルの利用料は無料になります。

血圧手帳不要の最新血圧計を無料でお使いいただけます。

※高血圧診療の場合に限る

> 対象外となる方について

試験の安全性を高めるため、対面によるきめ細かな対応を必要と考えられる下記の患者さんは対象外となります。

  • 冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞など)の既往がある患者さん
  • 糖尿病、慢性腎臓病(CKD)、非心臓性脳梗塞、末梢動脈疾患(PAD)に罹患している患者さん
  • 日本動脈硬化学会の定める心血管病リスクチャートでリスクカテゴリーIII*に該当する患者さん
  • 妊婦さん
  • 二次性高血圧症の患者さん (※東京女子医科医大学での検査で判定します